参院予算委員会で3月28日、締めくくり質疑が行われ、辻元清美議員が質問に立ち(1)学校給食の無償化(2)G7広島サミット(3)ウクライナ支援(4)トマホーク――等についてただしました。

(1)給食の無償化

 冒頭、辻元議員は、立憲民主党が提案し続けてきた給食の無償化について、政府に対して実現を求めました。

 岸田総理は「3月末に具体的な政策をパッケージを示す。その中で政府の考え方を示す」と答えました。

(2)G7広島サミットに向けて

 辻元議員は、前回の2022年G7エルマウ・サミットのコミュニケに「ジェンダー平等」「LGBTQ+」が明記されていることを指摘し、広島サミットでも明記するよう求め、「LGBTQ+は国際標準にすべき」と訴えました。

 岸田総理は「エルマウ・サミットの成果も踏まえつつ、しっかり取り組んでいきたい」と答えました。

(3)ウクライナ支援

 辻元議員は、G7諸国の中での日本の貴重なポジションは何かと問い、 岸田総理は「憲法」「災害復興の貴重な経験」をあげました。 辻元議員は、日本の貴重な特徴を生かし「戦争終結の手腕を発揮すべき」と訴えました。 その働きかけの一つとして、中国の和平案に「核使用を認めない」が含まれていたいことを指摘し、この点については「中国も含めて働きかけるべきだ」と述べました。  

 岸田総理は中国に対して「国際的責任を果たしてもらうよう働きかけることは重要」と述べました。

(4)トマホーク

  トマホークを国産ミサイル開発までのつなぎとして購入することについて、辻元議員は「トマホークは2026年度と2027年度に購入予定、国産ミサイルも2026年度導入との説明ではつなぎにならない」と指摘しました。 さらに、辻元議員は「攻めのトマホークを守りに使う、トマホーク導入の根拠が崩れた」とも指摘しました。  

 そして、岸田総理に、反撃能力の具体的なわかりやすい例の提示がなかったこと、安全保障環境の変化の説明資料もタイトルまで黒塗りで出てきたこと等を指摘し、辻元議員は「 全然分からない。全然具体的ではない。それなのに、国民にはお金は出せと言っている」と政府の姿勢を批判しました。