NPO法人ドットジェイピーが3月18日に開催した政策コンテスト「未来自治体全国大会2023」に、逢坂誠二代表代行が参加し、全国の大学生約900人、400チームから決勝に残った4チームのプレゼンテーションを講評しました。

 政策コンテストは、「もし、あなたが自治体の首長だったら、30年後、 その自治体を『日本一住みたいまち』にするためにどうしますか?そのために必要な政策・予算を10年後の首長として提案してください。」というテーマで競われました。

会場の様子

 決勝は全国各地の予選を戦い抜いた、「コム道東」(北海道大会優勝)、「TAKARA」(広島G2大会優勝)、「アバター」(熊本大会優勝)、「child × dot」(宮崎大会優勝)の4チームで行われました。

〇「コム道東」
ビジョン「若者が北海道を良くしていく環境」
重点政策(1)「お試し進学」制度の拡充、(2)進路選択を含めた宿泊学習の導入、(3)MRを用いた多面的学習の実現

〇「TAKARA」
ビジョン「国籍関係なく誰にでも挨拶ができ、定住しやすい街」
重点政策(1)「ミックスイベント・ミックスシェアハウス」、(2)みんなの笑顔を守ろう条例、(3)言葉のユニバーサルな街づくり

〇「アバター」
ビジョン「学生が好奇心と可能性、自信を持って挑戦し続けられること」
(1)「メイクロード」、(2)「オンリーワンシップ」、(3)「YOLOトーク」

〇「child × dot」
ビジョン「Japan Specialistを宮崎から輩出しよう!」
(1)新しい宿題の提案、(2)新しい授業システムの構築、(3)アクティブラーニングの実施

 決勝大会は会場参加者とオンライン参加者によるオンオフ併用方式で開催され、4チームのプレゼンテーションに続きゲストが各チームについて講評、意見交換を行いました。最後に会場参加者とオンライン視聴者による投票の結果、「child × dot」が優勝しました。

 コンテストの終わりにあたって逢坂代表代行は、優勝チームにお祝いの言葉をかけた後、「本日4位のチームが扱った政策は今の日本社会での大問題だ。決して良くなかったわけでなく、ものすごく難しい課題に取り組んだと思っていただきたい」と話し、さらに「もっと地域にこだわるべきで、日本の政治を考える時に、地域や自治がわからないと空疎な話にしかならない。地域や自治にこだわって自分の住む地域の課題に取り組むことをより明確にした方がいいのではないか」と述べました。また、日本人がプレゼンテーション不得手なことに触れ、「学生で若いからこそ、相手にものを伝えるときにどうするのか、どういうプレゼンをすれば伝わるかをもっと研ぎ澄ましていただきたい」と述べました。さらに政策実現には予算が大事としながらも「無理に予算に言及せずチャレンジしてほしい」とし、最後に「私自身も有意義な時間を過ごさせていただいた。皆さんを一所懸命応援するので、機会があれば声をかけてほしい。本日は感謝申し上げる」と参加者にエールを送りました。

参加者との記念撮影(左から2人目が逢坂代表代行)