参院厚生労働委員会で5月9日、岸田総理出席のもとで質疑が行われ、打越さく良議員が質問に立ちました。

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが2類から5類に引き下げられ、本日以降感染者数の毎日の公表がされないこと等について、打越議員は「歓迎の声と懸念の声も強い」と述べました。厚生労働省の専門家会合の有志が「第8波」を超える規模の「第9波」が起きる可能性もあると懸念を表明したこと、5月8日の感染者数は全国9310人、約4300人も増加したことを指摘し、「事態が悪化した場合への対応、2類への再移行はありうるのか」と質問しました。

 岸田総理は「必要に応じて政令を改正して指定感染症に位置付けることになり、2類感染症と同類の対応とし、一時的に対策強化すること」もあると答弁しました。

 打越議員は、「命と生活を最優先する政策をお願いしたい」と政府に訴えました。

 打越議員は、今国会審議されているGX脱炭素電源法案等のいわゆる「束ね法案」について、「争点を隠す悪質なもの。与野党の対立点を覆い隠し、禁じ手」と指摘しました。

 岸田総理は、法案の趣旨、目的、内容等が相互に関連しているかどうか等の観点から、「従来から、そのような形で提案してきている。こうした考え方は維持していく。国会審議のあり方は国会で判断してもらう」と述べました。