立憲民主党青年局・りっけんユースは5月13日、新歓イベント「ポリフェス」を党本部で開催。第1部は国会見学、第2部は枝野幸男前代表の講演会と、国会議員や自治体議員会との意見交換会という2部構成で、約40人(オンライン含め)の若者が参加し、政治について語り合いました。

 りっけんユースは、若者が政治を体感できる現場を築き、若者の考えを実際の政策プロセスへ反映させていくチャレンジするために設立したもの。全国各地の高校や高等専門学校・大学・大学院に通う方や、16~25歳の社会人が参加しています。

 第2部の冒頭、あいさつに立ったりっけんユース代表の大山さんは、政治と若者の距離を近づけたい、若者の声を政治にしっかり届けたいと趣旨を説明。「楽しんでいってほしい」と呼びかけました。

 講演で枝野前代表は、「なぜ政治家になったのか」「政治家の仕事とは」「政治との関わり方」等について触れ、「政治にコミットすることは面白くて大事なこと」だとアピールしました。

 枝野前代表は「こういう世の中にしたい、政治を変えたいと思う時、政治家が何をやっているかをほとんどの人が分かっていない」と述べ、自身が15日の衆院国土交通委員会で取り上げたコミュニティーバスなどの小規模・機動的な公共交通手段を例に、報道等では政治の仕事の90%以上は伝わっていないと指摘。「国会で与野党が対立する問題はごく一部であって、多くは野党でも結果を出せるやりがいのある仕事。身の回りの課題、声を政治家に伝え政治にコミットすることは面白くて大事なこと」だと話しました。

 講演を聞いた参加者からは、「今まで政治は変わらないことが多いと思っていたが、こちらから話をすると意外と変えられることがあるという話が印象的だった」という発言も。「意見の対立している人をどう説得するか」「枝野さんが考えるリーダーに必要なものとは」「どういう社会を望んでいるか」「生徒会長選挙に立候補をしたいが演説が苦手。枝野さんが心掛けていることを教えてほしい」など、さまざまな質問が上がりました。

 その後は、8グループ(オンライン2グループ)に分かれて、「参加した理由」「政治に興味を持ったきっかけ」「若者の政治参加」「多様性」「なぜ立憲民主党を応援するのか」等をテーマに意見交換。まとめ発表では、「『先生』と呼ぶのは見上げる印象がある。ニックネームで呼ぶなど、気軽に政治を語れるようにしていきたい」「周りの友だちにも、立憲民主党の政策に近い考えの人は多い。なぜ投票率は伸びないのかというと、知らないから。味は美味しいのに今の立憲民主党は入り口がない。議員一人ひとりがSNSなどで面白い企画を発信していってほしい」といった提案もありました。

 各グループからの発表を受けて講評を求められた枝野前代表は、「『みんな違ってみんないい』というのは、私たちが目指す社会の1つでもあり、ここに関わってもらったきっかけや、立憲民主党への思いもそうであって、それぞれが『今日来てよかった』と思ってもらえたら成功だと思うし、こうした機会をたくさん作っていきたい」とコメント。参加した議員らは、「たくさんの気づき、刺激をもらった」「しっかり情報発信しながら、困った時に思い出してもらえるよう頑張っていきたい」「明日からSNSの発信を変えていこうと思った」「自分らしくいられる社会を目指していきたい」等々、感謝と決意の言葉を寄せました。

 「ポリフェス」には、馬場雄基、山田勝彦(オンライン)、吉田はるみ各衆院議員、五十嵐えり、西沢圭太両東京都議会議員、酒井なつみ江東区議会議員(オンライン)、4月の統一地方自治体選挙で初当選を果たした横須賀咲紀宇都宮市議会議員、原田竜馬世田谷区議会議員が参加しました。