岡田克也幹事長は5月13日、富里市で千葉13区総支部(宮川伸支部長)が主催した時局講演会に参加しました。

 宮川総支部長は、G7広島サミットに触れ、今回日本は議長国として中心的な役割を果たすと述べ、世界のリーダーとして日本が活躍するための非常に良い機会だと説明しました。その上で、もっとも重要なのはロシアによるウクライナ侵攻の停戦のきっかけがつくれるかだと述べ、招待国にG20の議長国インドやブラジルなども含まれていることから、しっかりとした議論が行われ、より良い声明が出せるのではないかと期待を寄せました。

 アメリカで生命の起源についての研究をし、日本では難病に対する新薬開発などを行ってきた経験をもつ経済産業分野に着目する観点から、日本企業が立ち遅れているEV車産業に触れた上で、日本がリーダーシップを発揮できる点として(1)次世代電池といわれる全固体電池(2)自動運転技術――を挙げました。

 次世代電池といわれる全固体電池について、研究レベルでは日本は世界トップクラスを維持しているとして、特許も含め日本が勝ち抜くために政治がしっかり後押ししていくべきだと述べました。

 自動運転技術は、日本は少し遅れているものの実用化に向けてはまだ時間があるため挽回する余地があると語りました。自動運転技術は、自動車業界のみならず、社会全体、われわれの生活スタイルが変わる技術だと述べ、高齢者の免許返納や介護分野でも活用されるものだと指摘しました。

 岡田幹事長は、岸田総理が昨年12月、国会閉会後に大事なことを2つ決めたと述べ、(1)原発新建設や原発運転期間の延長といったエネルギー政策の転換(2)今後5年間で43兆円の防衛力整備計画を実施するなどとした防衛3文書――を挙げました。

 外交防衛に関連して岡田幹事長は、日本を取り巻く安全保障環境は厳しくなっていることは間違いないとした上で、ある程度防衛費を増やし対応していくことに理解を示す一方で、子どもや介護、医療などの対策も必要だとして、防衛関係、子ども対策、高齢化対策など「必要なことを並べて、優先順位を付けて、どこにどのくらい(予算を)使うかを考え、どういった財源で賄うのか」「そういう議論をトータルで国民の皆さんに提示し、理解を求めていくのが、本当の政治だ」と語りました。

 その後、参加者と質疑応答を行い、参加者からの質問や叱咤激励に宮川総支部長、岡田幹事長が答えました。この日の司会は富里市の藤田幹市議会議員が務めました。

※千葉13区は、衆院総選挙における選挙区で、我孫子市、鎌ケ谷市、印西市、白井市、富里市、印旛郡が現在の区域です。(2022年公選法改正による区域)

司会を務めた藤田幹市議会議員