立憲民主党は5月25日、泉「次の内閣」第32回閣議を国会内で開催しました。

 冒頭、泉健太代表は、G7広島サミット後初の総理出席のもとで開かれている衆院予算委員会において、サミット熱から覚めない岸田総理に対して、「国民生活に目を向けるべき」との強い気持ちで質問に立ったことを報告しました。岸田総理の姿勢について泉代表は、「実質賃金はもう1年間下がり続けているし、少子化傾向反転のラストチャンスと言われながらまた当事者の皆さんから財源を徴収するなど、子育て世代に冷水を浴びせる政策をやろうとしている。これではいけないとの思いを強くした」と語気を強めました。

 また、サミットでは核廃絶に向けた道筋が十分示されず、被爆者から数々の失望の声が上がっている一方で、日本維新の会が質問の中で「核共有」を持ち出したことについて、「被爆当事者の気持ちを逆撫でするような質疑であって、大変危険を感じた。当事者の気持ちを逆撫でしたり無視したりする政治の方向性に向かっている」として、「こういう状況だからこそ、われわれが力を増していかなければならない。LGBTの方も含め当事者の方々の思いに寄り添うのは立憲民主党だ」と強調しました。

■「次の内閣」閣議の報告事項及び審査事項は以下の通り

(1)【報告事項】内閣提出法案「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための社債、株式等の振替に関する法律等の一部を改正する法律案」(B分類)について、政調三役会議で審査を行い、賛成となったことが報告された。

(2)【審査事項】立憲民主党政策「医薬品の安定供給実現のための提言」が了承された。

(3)【審査事項】立憲民主党政策「農業政策」「森林・林業政策」「水産政策」(いずれも中間報告)が了承された。

(4)【審査事項】立憲民主党政策「食料・農業・農村基本法に関する申し入れ」が了承された。

(5)【審査事項】立憲民主党政策「貨物自動車運送事業の安定化に向けた課題について」が了承された。

(6)【審査事項】国会同意人事(情報公開・個人情報保護審査会委員1名)について、同意することが了承された。

(7)【審査事項】内閣提出法案「金融商品取引法等の一部を改正する法律案」について、対応を一任することが了承された(反対の方向)。

(8)【審査事項】内閣提出法案「新型コロナウイルス感染症等の影響による情勢の変化に対応して生活衛生関係営業等の事業活動の継続に資する環境の整備を図るための旅館業法等の一部を改正する法律案」について、修正の上、賛成することが了承された。

(9)【審査事項】内閣提出法案「中小企業信用保険法及び株式会社商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案」について、賛成することが了承された。

(10)【審査事項】内閣提出法案「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律案」「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律案」への修正案ついて、賛成することが了承された。

(11)【審査事項】立憲民主王議員立法「児童虐待防止法改正案(地位利用第三者児童虐待防止法)」について、賛成することが了承された。(5/26衆議院に提出予定)

(12)【審査事項】超党派議員立法「貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律案」について、賛成することが了承された。

(13)【審査事項】立憲民主党議員立法「公務員制度改革法案(国家公務員関係)(国家公務員法等の一部を改正する法律案、国家公務員の労働関係に関する法律案、公務員庁設置法案)」について、法案登録することが了承された。

(14)【審査事項】立憲民主党議員立法「公務員制度改革法案(地方公務員関係)(地方公務員法等の一部を改正する法律案、地方公務員の労働関係に関する法律案)」について、法案登録することが了承された。

(15)【審査事項】超党派議員立法「令和五年三月予備費使用に係る低所得者世帯給付金に係る差押禁止等に関する法律案」について、法案登録することが了承された。

(16)【審査事項】立憲民主党議員立法「国家財政おけるPDCAサイクル確立のための法案(仮称)」について、法案登録することが了承された。