泉健太代表は6月9日の定例記者会見で(1)LGBT法案(2)入管難民法改正案(3)児童虐待防止法改正(4)健康保険証の存続(5)文書通信費問題(6)国会最終盤の動き――等について発言しました。

(1)LGBT法案

 国会最終盤、参議院で重要な法案が審議されているとしてLGBT法案をあげ、「実際に当事者が生活をするなかで病院へ行く、家を借りる等の場面で障壁がある。各自治体でパートナシップ条例ができる等の流れが出てきているが、全国的には環境は整っていない」と指摘し、超党派の法案よりもかなり後退した内容で自民・公明・維新・国民各党の賛成で可決される状況について、「本当に残念」と述べ、「立憲が古い価値観と戦っていかないといけない」と訴えました。

(2)入管難民法改正案

 入管難民法改正案について泉代表は、「連日、国会でも集会が開かれ廃案が叫ばれている。人権をしっかり守る入管行政にしなければならない」と述べ「人を守り、人を育て、日本の活力を生み出していくことに取り組んでいく」と強調しました。

(3)児童虐待防止法改正

 泉代表は、児童への性虐待について当事者が各党に要望書を提出したことについて、「国会として当事者の勇気に応える必要がある」と述べました。児童虐待防止法の改正の必要性について、「密室内、家庭内で行われ、子どもの声が表に出にくいということで、特別に通報義務を課している。同じように第三者の地位利用による加害についても対応する必要がある」と指摘しました。

(4)健康保険証の存続を要請

 泉代表は、本日、立憲民主党が厚労省に対して健康保険証の存続を求める申し入れを行ったことに触れ、マイナンバーへの情報統合などについて「かなり拙速だ」と指摘し、「命に係わること」と強い懸念を表明しました。

(5)文書通信費問題

 泉代表は文書交通費問題について、「今国会までに答えを出す約束だったが、自民党は約束を守らなかった」と指摘し、自民党に対して改めて早急な対応を求めました。

(6)国会最終盤の動きについて

 泉代表は内閣不信任案については、「最後まで見極めて対応していく」と述べました。他の野党に対しては、防衛増税への反対等への本気度が問われると指摘しました。