岡田克也幹事長は6月10日、さいたま市浦和区を訪れ、衆院埼玉第1区(さいたま市見沼区・浦和区・緑区)のたけまさ公一総支部長と街頭演説と第1区総支部総会(立憲カフェ)に参加しました。

 たけまさ総支部長は、「物価高騰に待ったを」と題したレポートを配り、昨年の2万5千品目以上の食料品の値上げに続き今年は3万品目以上の値上げが予定されていること、6月1日からは電気料金が15%以上値上げとなっていることを取り上げ、「物価高騰の最大の理由は円安であると考える」と主張しました。そのうえで、国会でこの件に関する議論が深まらないことを指摘し、「一番肝心なのはやはり日本銀行だ」と述べました。日本銀行が独立性を持って経営政策の旗振りをし、物価安定のかじ取りを実現することを国会として後押しすることが「物価高に待ったをかける鍵を握る」と訴えました。

 岡田幹事長は、外務大臣時代に佐藤栄作元総理大臣がニクソン元米大統領と沖縄返還に際して密約を結んだ事実を解明したことを取り上げました。「なぜ解明することができたのか。それは政権が変わったからだ」「政権交代が当分ないと思えば、文書なんて出てきませんよ、偽造するかもしれません」と述べ、政権交代には国民にとって重要な事実を明らかにするうえでも重要な意味があることを訴えました。密約の解明に一緒に取り組んだのが当時外務副大臣であったたけまさ総支部長であると紹介し、「2人で用意周到に進めたからこそ秘密が改善された」と話しました。

 立憲カフェでは岡田幹事長に会場の出席者から質問がされました。どのような日本を構築するのか、国民、市民の暮らしをこのように変えていくというようなことを教えてほしいという質問に岡田幹事長は答えました。岡田幹事長は立憲民主党の綱領に沿って、自由を大事にすること、多様性を認め合うことを軸に据え、互いに支えあう社会を目指す、未来に対して責任を持つ――ということをあげました。岡田幹事長は、「今の子どもたちが大きくなった時にこのまま下り坂で行ったら悲惨な状況になる。そうしないためにしっかり取り組んでいく政治でないと、先送りでバラマキの政治ではだめだ」と述べました。