愛知10区(一宮市、岩倉市)で活動する藤原のりまさ(ふじわら のりまさ)総支部長は、大学卒業後にさまざまな職を転々としながら勉強し続け司法試験に合格し、弁護士となりました。生活困窮問題に向き合い社会的弱者に寄り添ってきた弁護士が、なぜ政治を志すことになったのか話を聞きました。(インタビュー日:6月7日)

藤原のりまさ総支部長ウェブサイト

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 多すぎる貧困の連鎖を止めたい

 世帯の格差が大きい地域で弁護士活動をしてきました。ゆとりのある生活をしていることが一見してわかるエリアもある一方で、非正規や日雇いで働いている方が多いエリアもあり、一所懸命働いても病気で働けなくなり、30万円の借金が払えず自己破産してしまう人もいました。また、優秀でも家庭が貧困で最初から高校に行く選択肢を考えないまま中学3年生になった若者と何人も出会いました。貧困の連鎖は一つひとつ解決しても間に合わないほど深刻です。そうした時、立憲民主党愛知県連の政治塾開校の知らせを新聞で見てエントリーしたのが、政治の世界に入ったきっかけです。政治へのアクセス方法がなかなかわからないなか、政治塾があったのは良いタイミングでした。

 被害者に冷たい日本の司法を変える

 どの家に生まれたかで将来が決まってしまう社会の仕組みを変えたいと考えています。競争は一定程度必要ですが、「どんな人でも頑張れば報われる」と当たり前に言える社会に戻さなければなりません。また、犯罪被害にあった方に、日本の制度は冷たい。刑事弁護で国選弁護人になると、たいてい加害者側に弁護士がつくにもかかわらず、被害者には弁護士がつかない。命を失う、性被害にあう状況でも弁護士がつかないという理不尽。新しい法律を作り司法のあり方を改善したいです。

 1対1で話す時間を大切に

 さまざま活動をしていますが、最後は1対1の人間関係が大事です。駅前で演説をしたり、 お宅に伺ったり、限界はありますが1対1で話す時間を大切にし、耳にした声を街頭演説で可能な限り反映させることを意識しています。一般論ではなく、皆さんの生の声を訴えています。

 外国人の人権を尊重する社会へ

 入管法改正案の審議です(6月9日成立)。この改正案はわたしの地元愛知県で起こったウィシュマ事件が大きな要因となって提出されたもので、その内容の不十分さは愛知県弁護士会でも相当問題になりました。外国人の人権を尊重できない社会は、いずれは国内の弱い人の人権もないがしろにするのは歴史を紐解くまでもなくわかっていることなので、絶対に止めなければいけません。

――今後の意気込み
 いつ選挙があっても良いという気持ちで毎日活動しています。このインタビューを読んでいるみなさんにぜひ活動を見ていてくださいと伝えたいです。