立憲民主党内閣部門会議のメンバー等は6月29日、家などに居場所のない若年女性にアウトリーチ型の支援(自ら支援につながれずにいる人に「手をのばして」必要な物などを届ける支援)を行っている団体「一般社団法人Colabo(コラボ)」を視察しました。
先の国会で成立した「孤独・孤立対策推進基本法案」を検討する過程で立憲民主党が行ったヒアリングでは、有識者から、近時、若年女性支援団体への妨害や嫌がらせが深刻化しており、孤独・孤立対策に取り組む支援団体の活動にも支障が出ていることの指摘がありました。こうした妨害行為について、今年3月には厚生労働省から自治体に対し、警察への相談を含めた適切な対応を検討するよう通知が出ています。そこで、党として、実態を把握するため団体の視察を行うこととなりました。
今回視察を行ったColaboは、アウトリーチ型の若年女性支援に取り組む団体のひとつです。繁華街に近い場所に、花のイラストなどがペイントされたマイクロバスをとめ、テントを使ったカフェを開き、街をさまよう10代女性に食品や衣類などを提供し相談に乗る「バスカフェ」を運営するなどの活動を行ってきました。ところが、昨年11月、「Colabo」が東京都から受けていた委託事業の会計について住民監査請求がなされ、その結果、会計に不正がなかったことが明らかになりましたが、公金を不正利用しているとの事実無根の情報が流されるようになりました。この頃から、複数の男性が「バスカフェ」の活動を妨害するようになり、また、ネット上で団体や代表者への誹謗中傷やデマが流され、拡散されるようになりました。そのため、「Colabo」側は裁判などの対応を余儀なくされています。