泉健太代表らは7月26日、令和5(2023)年梅雨前線による大雨に係る福岡県内の災害状況の視察を行い、早期に激甚災害指定をするよう政府に求めていくとの認識を示しました(写真上は、千之尾川周辺の土石流被害の説明を受ける泉代表)。

■千之尾川周辺の土石流被害

 10日午前に千之尾川(久留米市田主丸町竹野)沿いで土砂崩れが発生、土砂が流れ込み、複数の住宅が巻き込まれ1人の死亡を確認した地域。土砂災害警戒区域で今回の被害が発生しました。

 県久留米県土整備事務所から説明を受け、住宅の被害状況などを視察しました。

災害ボランティアから話を聞く泉代表

■赤谷川(鶴園橋周辺)の護岸崩壊被害

 筑後川水系の赤谷川流域は、2017年7月の九州北部豪雨でも山腹崩壊による土砂や流木が流下し、人的被害者や家屋被害など大きな被害がありました。そして県からの要望により、県に代わり国が橋の架け替えや砂防えん堤の建設などの復旧工事を行い今年工事が完了していました。今回の大雨で赤谷川(鶴園橋周辺・朝倉市杷木林田)で整備した護岸が崩壊したことから、県朝倉県土整備事務所から説明を受け、その状況を視察しました。

■ふれあい広場つつみの里周辺の土砂崩れ被害

 ふれあい広場つつみの里(朝倉郡東峰村小石原鼓)周辺の土砂崩れの状況を視察、県農林水産部朝倉農林事務所から説明を受けました。

 また、2017年7月の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線は一部をバス高速輸送システム「BRTひこぼしライン」で復旧し、8月末の開業を控えていましたが、今回の大雨で筑前岩屋駅南側のバス専用道部分が崩落。その現場を車内から視察しました。

■生嶋福岡県副知事らとの面談

 福岡県庁で、生嶋県副知事らと面談。今回の災害について意見交換を行いました。泉代表は面談後に記者団の取材に応じ、「甚大な被害を実感した」「各自治体からも話が出た激甚災害指定を早期に実現をしてもらいたいという要望を、立憲民主党としても求めていきたい」と述べ、具体的には8月上旬に行われる災害特委の閉会中審査などで求めていくと語りました。

 視察には、災害・緊急事態局・局長代理の野田国義参院議員(福岡県選出)、同事務局長の渡辺創衆院議員と、県内選出議員の古賀之士参院議員、堤かなめ衆院議員、仁戸田元氣県議会議員、新井富美子県議会議員が同行しました。

記者団に視察の報告をする泉代表ら