立憲民主党は8月29、30日の両日、「農林水産キャラバン2023」(座長・田名部匡代参院幹事長)の第4回目として、副座長の徳永エリ参院議員と山本和嘉子・京都5区総支部長が京都府舞鶴市、福知山市を訪問しました。

 このキャラバンは、全国各地の農業現場を訪問し、各地で得た地域の声を党の農林水産政策に反映させ、地域と一緒に新しい農林水産政策を作っていく取り組みです。今回は中山間地域の農業現場の実情について農業従事者や支援者と意見交換を行いました。

 徳永副座長は舞鶴市中田の集会で、「私たちは、この20年間の自民党農政は大失敗だと思っている。本当に農業が大変厳しい状況に追い込まれていて、高齢農家から早期離農が進んでいる」「今一生懸命頑張っている人もあと5年持つか10年目持つか、このままではとても持たないと悲痛な思いが聞こえてきている」と語り、「全国の皆さんの現場の声を聞き、農業の憲法と言われている食料・農業・農村基本法が1999年制定以降23年ぶりの改正となるので、皆さんが営農を続けていき、国民の食料安全保障を確保できる法律にしていかなければならない」と今回のキャラバンの趣旨を説明しました。

 舞鶴市西方寺での車座集会では、若手の就農者2名を中心に生産品目や栽培の現状の課題、高齢化や鳥獣被害等の話を聞き、将来の農業、国会での動きについて意見交換をしました。

 福知山市戸田では、農事組合法人遷喬ふぁーむの皆さんと意見交換。(1)農業の担い手の問題として高齢化と若年層の農業離れに対する行政の支援体制(2)土地の相続放棄に関連し公有地になった場合の管理上の問題点(3)物価高騰に伴う支援体制と交付金制度の見直しの要望――などの話がありました。その後、土地の相続放棄で一部が公有地になっている水田を視察しました。

相続放棄により一部が公有地となっている水田(立っている棒の間が公有地)

 福知山市夜久野町では、農業従事者と支援者と意見交換を行い、深刻な高齢化のなか小規模での農業をどう守り維持していくのか、地域の現状・課題を共有し、また党の政策への質問・要望がありました。

 舞鶴市中田では、農業従事者と支援者が集まり、後継者の問題、戸別所得補償制度等の支援策、肥料の高騰化などの課題について意見交換を行いました。また、党の活動についての意見・指摘がありました。集会には杉上忠義・与謝野町議も参加しました。