泉健太代表は10月19日、参院徳島・高知選挙区補欠選挙で立候補している無所属の広田一候補の応援のため徳島県入り。鳴門市内の街頭演説会で、広田候補を当選させることで政治の信頼を取り戻していく一歩にしようと訴えました。

 泉代表は冒頭、今回の補欠選挙は、秘書への暴行問題で前の自民党議員が辞職したことに伴うものだとあらためて述べ、「子育て支援やインフレ手当など、1円でも多くお届けをしたいなか、この選挙だけで10億円以上のお金がかかる。県民の皆さんの共通の思いとして、自民党議員が不祥事を起こしたことによる選挙で自民党議員をまた選んではいけない」「自民党候補は推薦団体も多く資金力もある。国会議員、自治体議員も多い。だが、正義はどこにあるのか。あきらめるような政治にしていいのか。自民党がいくら不祥事を起こしてもまた自民党候補が出てくるとなるのでは、全国の皆さんもなんだ結局自民党なのかと、希望を持たなくなる」と指摘。「日本の政治に今必要なのは野党が大きくなること。このままでは、皆さんの声を聞かない政治が待っている。皆さんの生活を無視して東京一極集中の、お金持ち優先の大企業優先の政治がどんどん続いていく。その結果が今の地方の状態ではないか。今回の選挙で岸田総理の目を覚まさせよう」と訴え、政治の信頼を取り戻していくためにも広田候補を当選させてほしいと支援を呼びかけました。

 「私たち立憲民主党は、人への投資をしていく」と表明。加えて、広田候補を応援する野党各党で国民の皆さんの懐が少しでも良くなる政治を進めていきたいと述べ、「この選挙を契機に、地域の産業をもっと大事にする、地域で暮らして育ってきた若者たちが京阪神や東京に行かずとも十分な通信環境があり、教育を受けられ、テレワークを含めて仕事ができるまちをつくっていきたい。いよいよ答えを出す時がやってきた。広田一さんを勝たせてもらい、政治を大きく変えていきたい」と力を込めました。

 広田候補は、(1)くらしを守る(2)地域を守る(3)産業を守る(4)災害から守る(5)平和を守る(6)地球環境を守る(7)多様な価値観を守る(8)民主主義を守る――の8つの柱を掲げ、特に「くらしを守る」ための物価高騰対策の一丁目一番地として、ガソリン二重課税を撤廃すべきだと主張。「岸田政権では国民負担ばかり増やしている。一強独占は政治を歪め、暮らしを逼迫させている。これは私たちの生活を守るための闘いだ」などと訴えました。