立憲民主党青年局・りっけんユースは11月25日、新歓イベント「第2回ポリフェス」を大阪市内で開催しました。第一部は関西学生団体、NPO法人Mielka(ミエルカ)との意見交換と有田芳生前参院議員・野々上愛大阪府議の講演会、第二部はグループトークを実施し、国会議員や自治体議員も参加しました。本フェスには大阪から立憲民主党を応援する「大阪立憲学生チーム」をはじめとした若者たちが参加し、政治について語り合いました。

 りっけんユースとは、若者が政治を体感できる現場を築き、若者の考えを実際の政策に反映するチャレンジする場です。全国各地の学生や社会人など、16~25歳の約70人が参加しています。

 関西学生団体Mielkaとの意見交換会では、(1)若者の投票率アップと政治参加について(2)小・中学生に対する主権者教育について――をテーマに展開しました。

 同団体メンバーは「若者にどのようにしたら政治を身近に感じられるか」を意識した日々の取り組みなどを話しました。りっけんユースメンバーからは「政党色があると、友人や知人に警戒されるため、アプローチの仕方が難しい」など声が上がる一方で、同団体メンバーからは「具体的な政策を語れるのは政党側の魅力」と、政党所属のメリットを挙げるなど、それぞれの立場で活発な意見が交わされました。

 講演では有田前参院議員が、メディアなどの報道に対し、真実を見極めることが大事だと述べました。また、若者が旧統一教会などに引き込まれていくきっかけなど、自ら何百人に取材したとして、「『真面目な人』『社会性が欠如』『社会的な知識が乏しい』『反抗期がない』といった方が圧倒的に多い。そこに優しい言葉で勧誘していく」と話しました。参加者から「旧統一教会と政治との接点の原点は」との問いに、1986年に全国の同協会女性信者31名が秘書養成講座を経て国会議員の秘書となり、現在までに国会議員を動かしていると答えました。最後に「若い人たちが世の中を変える。皆さんの時代がこれから来るのだから仲間を作って支え合ってもらいたい」とエールを送りました。

 野々上府議は、府議会議席について、議席表を投影し、79議席のうち、維新が全議席の7割に迫る52議席を占めていること、立憲民主党はわずか2議席であることなどを説明しました。大阪万博を中止したほうがいいといった声が大阪府は4割、全国で6割となる一方で、「建設費が2350億円と上振れし、今回が上振れは最後と言っているが、3年前に1200億円が1800億円になった時にも『今回が最後』と言っていた。2度あることは3度ある」と訴え、大阪万博やカジノに関しても少数議席の政党の声は届きにくく、維新の議席だけで意見が通ってしまう現状を述べました。

 第二部のグループトークでは、「日々の生活で疑問を持った時、どう動くか(権利を得ること・守ることについて)」をテーマに参加者がオンラインを含め5グループに分かれ、議論をしました。

各グループまとめ発表の内容

(1)「寮の電車騒音問題に対しての解決策」として、寮メンバーから署名を集め、自治体に陳情するなど。

(2)「安全性を考え、よりハードルを低く社会問題を訴える」には、臨機応変にSNSと地域活動等を使い分ける。(例:特定の施設に関する問題は地域活動として。LGBT問題等はSNSなどで発信)

(3)「労働問題におけるハラスメントの解決策」として、労働組合への働きかけ、同僚から支持を得る。SNS・メディアの活用など。

(4)「ブラック店長と戦う」には、日々の自身の状況をSNSで投稿する。労働問題を専門にする政治家に相談するなど。

(5)「地域が抱える社会問題」に対し、周知方法として「反対」と書かれたTシャツ等を身に付ける。政治で変えられることを知らない人に情報共有し輪を広げ、味方を増やしていくなど。

 最後に各議員から参加者へメッセージ・感想が述べられ、「すごく理論的に分析されていて感動した」「たくさん経験し失敗を恐れず頑張ってほしい」「未来を知る事はできないけど未来を変えることはできる」など激励の言葉を送りました。

 「ポリフェス」には、森山浩行、吉田はるみ(オンライン)両衆院議員、野田武宏、佐口佳恵(オンライン)両滋賀県議会議員、坂口真紀富田林市議会議員、稲葉通宣茨木市議会議員、西尾勝成寝屋川市議会議員、中村亮介芦屋市議会議員、井上麻衣福岡市議会議員(りっけんユースコディネーター)が参加しました。