皆さま、こんにちは。塩むすびでございます。立憲民主党代表泉健太です。
 あらためて、本日お集まりの国会議員の皆さん。そして、自治体議員の皆さん、各県連役員の皆さん。そして、こうして多くの全国各地から傍聴いただいている、ネット中継をご覧いただいている、党員、そして協力党員、パートナーズの皆さん。本当にありがとうございます。
 特に昨年、パートナーズの皆さんはポスティング大作戦という取り組みをしていただきました。寒い中にもかかわらず全国各地で、仲間の皆さんがこつこつ、こつこつと立憲民主党のビラを配ってくださっています。政治家だけが演説して苦労しているのではありません。議員だけが戦っているのではないんです。皆で世の中を変えようとしている。一緒になって立ち上がろうではありませんか、皆さん。
 そして芳野会長、春闘に向けての決意。われわれも賃上げ、これは今国会で絶対に果たしていきたいと思います。
 そして本間先生、ありがとうございます。最後は「いえーっ」でまたやりたいと思いますので、よろしくお願いします。

■令和6年能登半島地震
 冒頭では近藤和也議員から報告がありました。令和6年能登半島地震において、亡くなられた皆さまに改めてお悔やみを申し上げ、哀悼の意をささげ、そして、今も被災をされ苦しんでおられる方々にお見舞いを申し上げたいと思います。
 立憲民主党では議員・関係者の皆さま、本当にいち早く動いてくださいました。党本部でも即日、対策本部を立ち上げました。近藤和也議員を先頭に、石川、富山、新潟、福井、各県連の皆さまから数多くの情報をいただきました。また、さまざまな団体と連携している皆さんから、この団体があんなことができる、能登にはこうしたものが必要、送れるのではないか、といったお声もいただきました。
 だからこそ立憲民主党は、多くの皆さんから寄せられた情報をもとに、現地で求められる支援に関して、1月5日の与野党党首会談の際に、どの政党よりも数多く、31項目からなる政策を政府に対して申入れをさせていただきました。その後、第2次申入れもさせていただき、既に50項目以上の申入れを行っているところであります。
 そして、全国各地で、党関係者の皆さまで募金活動に取り組んでいただきました。この募金活動は、1月末で第1次締切りということで終わり、2月2日、日本赤十字社に全国の皆さんからお寄せいただいた募金・総額約1900万円をお届けしました。私も各地で皆さまとともに募金活動をいたしましたけれども、小さな子どもさん、親子連れ、そして年金生活のおじいちゃん・おばあちゃん、いろいろな方々が能登半島のことを思いながら、被災地を思いながら募金をしてくださいました。心より全国の皆さまに感謝を申し上げます。
 募金の全額は、赤十字社にお渡しをさせていただきましたが、日本赤十字社から各被災県に渡り、被災県の義援金配分委員会というところで各自治体ごとに配分額を定め、そして、各自治体、最終的には住民の皆さまに1円残らず義援金として届けられるということになります。
 あらためて皆さまに感謝を申し上げ、そして、引き続き、能登半島、そして被災地を、皆さんで一緒に支えていこうではありませんか。どうぞよろしくお願いいたします。

■自民党の政治資金パーティー裏金問題
 そんな中で、自民党の裏金問題、けしからんですよね。私が本会議で代表質問ををした1月25日時点では40名近くの(議員が行った)という演説をしていましたが、今、それを100名近くと言わなければなりません。これはもう一議員の汚職などではない、自民党の体質そのものではないでしょうか。こういった体質を絶対に許してはいけない。私たちは、改めて、この金権体質を、この日本の政界から一掃させなければいけないと考えています。
 岸田総理も実は、政府・政務三役には大臣規範というものがあって、1000万円以上のパーティーは、大臣任期中は開かないと規範にあるわけですが、総理はそれも平気で破っています。1年間に5回も6回も1000万円以上の収益の上がるパーティーを開いて、年間で政治資金1億円以上を集めています。まさに総理そのものが、他人ごとのようにふるまっていますが、一番の金権体質の象徴ではないですか。
 そういった金権体質をまず変えなければいけないというのが、今回、われわれ立憲民主党の目標の一つであります。
 そして今、自民党にもう一つ問題があるのは、法律を軽視する姿勢です。政治資金規正法をそもそも何だと心得ているのでしょうか。政治資金規正法は、そもそも国民の皆さまが政治家の政治活動を監視できるようにするために法律が存在しているのではないですか。これに真っ向から反して、真っ向から否定する行為をとったのが今回の裏金問題ではないでしょうか。だからこそ許せません。しかも、それを「知らなかった」とか、「秘書に任せていた」というのは絶対にありえません。皆さん、この法律軽視の姿勢を絶対に許してはいけないと思います。
 そして三つ目は、自民党の忖度体質ですね。派閥の幹部から言われたから裏金を受け取ってしまった、派閥の側から政治資金収支報告に書かなくていいと言われたから書かなかった、忖度そのものですよね。しかも、その忖度体質のある自民党の中で、聞き取り調査を自民党の幹部が行うというのでは、結果はもう見えているのではないですか。正しい調査なんかできないのではないですか、こういった体質を持つ自民党に政治を任せるわけにはいかないと考えております。

■三つの勝利① 4月の国政補欠選挙
 今、通常国会が始まっております。われわれは、三つの勝利を皆さまと共に勝ち取りたいと思います。
 まず一つは、4月の衆院補欠選挙です。わが党は既に、島根1区に亀井亜紀子さん、そして長崎3区に山田勝彦さん。「変えんば」「毎日が出陣式」と言っている山田勝彦さんですが、ぜひとも勝利をしてもらわなければなりません。
 特に島根1区は、旧統一教会問題、この安倍派の裏金問題の首謀者と言ってもいい方が亡くなられ、細田前議長陣営との戦いであります。
 また、長崎3区は4000万円の裏金で辞職をした谷川弥一氏、また、同じく裏金で政務官を辞職している加藤竜祥議員の選挙区でもございます。
 あらためて、この両選挙区とも、まさにわれわれは古い政治との戦い、「人へ、未来へ、まっとうな政治へ」を実現する戦いではないでしょうか。
 ぜひ、この両選挙区の勝利を必ず勝ち取るとともに、そしてまた、東京15区でも選挙違反で柿沢未途議員が辞任をいたしました。東京都連と協力をし、党本部も積極的に関与しながら、必ずやここでも勝利を勝ち取りたいと思います。

■三つの勝利② 国会における戦い
 続いては、国会における勝利であります。
 先ほど芳野会長からもお話がありましたように、われわれは国民の生活を守らねばなりません。でも、残念ながら自民党は今、そこに力を割ける状況にはありません。もう気もそぞろな自民党に代わって、われわれがしっかりとこの賃上げを応援していく。国民の生活の暮らしの底上げを応援していく。そんな国会活動にしようではありませんか。
 当然ながら、政治改革に対しても厳しくわれわれは取り組んでまいりたいと思います。

■三つの勝利③ 次の総選挙勝利
 そして、三つ目は、次の総選挙の勝利であります。
 早ければ半年以内にも解散・総選挙はありえます。そういった中だからこそ、われわれは、改めて、金権政治を抱えている、この自民党を国家権力からたたき出す必要があるのではないでしょうか。そして、政治を正常化させねばなりません。でなければ、日本そのものが衰退してしまうと考えています。
 政権交代を実現する選挙にする、そして新政権の基盤の強化のためにも、次期の参議院選挙についても同時並行的に準備を進めてまいりたいと思います。
 皆さまにご協力を特にいただきたいのは、候補者の更なる擁立です。昨年の公募により、次の総選挙での予定候補者は、現在174名を数えております。大変優秀な候補者が集まっております。まさにこの候補者こそ政権交代の最大の原動力。だからこそ、更にその候補者を、まずは200名に増やし、そして、単独過半数に迫るまで、皆さん、増やしていこうではありませんか。
 実は、私自身も25歳のときに、(当時の)民主党からスカウトをされて、今があります。その意味では、皆さん、全国多くの方々に可能性があるのではないでしょうか。誰しもが、政治を始めるとき、自分は素人だという気持ちから始めるかもしれない。しかし、政治と、そして国民の間に、私は境目があってはいけないと思う。ハードルがあってはいけないと思う。皆さん、多くの方々に、共に立ち上がっていただこうではありませんか。ぜひとも、お一方お一方がスカウトになっていただいて、もちろん大谷翔平級の方も大歓迎でありますけれども、いろいろな選手がいていいんです。ぜひ皆さん、候補者を更に増やしていこうではありませんか。
 あらためて、皆さまと共に共有をしたいと思います。まず、政権交代。次の総選挙で政権交代を必ず成し遂げようではありませんか。

■政権交代を果たし政権の主軸になる ミッション型内閣
 われわれ執行部としては、立憲民主党が、次の選挙で自民党を上回り第1党になることを目指してまいりたいと思います。それによって、自民党を政権から外し、新たな政権を発足させ、政治改革、子ども・若者支援、教育の無償化など、重要政策を実現してまいりたいと思います。その意味で、この立憲民主党は、単独過半数を目指し、更なる努力を続けてまいります。
 一方で、総選挙はいつあるかわかりません。立憲民主党が、今現在174名でありますが、単独過半数の候補者を擁立していない状況にあったとしても、解散・総選挙はあるかもしれません。しかし、そのときにも政権交代は可能であります。わが党が自民党を上回る第1党になり、わが党が新しい政権の主軸となるのです。
 その際には、この新たな政権、国民に複数の政策実現を約束する「ミッション型内閣」、私は今、これを提唱させていただいています。
 先日の代表質問でもわかりますとおり、各党、われわれ立憲民主党が掲げる防衛増税の撤回、あるいは教育の無償化、そして、子ども・若者支援、また、トリガー条項の凍結解除、大学授業料の無償化も含めて、他の政党でも同じような主張をしていた政党があったのではないでしょうか。その意味では、これは十分新しい政権の共通のミッションと私はなりうるというふうに思っております。
 どの政策も、自民党の政権では停滞を続けてきた政策であり、そして、一つの内閣で、新しい内閣で実現するにふさわしい、私は重要政策であると思っております。仮に今すぐ総選挙があっても、必ず政権交代を果たし、そして、一つの政権でこれを実現する。この「ミッション型内閣」は国民の皆さまにとっても間違いなく価値のある内閣になると思います。
 これは野党自身の本気度が問われるものでもあります。次の総選挙で、必ず自民党政権を終わらせようとするのか。そして、新たな政権をつくろうとするのか。その覚悟、決意、政策、決断力を各政党が持っているのかということが問われるのではないでしょうか。われわれ立憲民主党には、皆さん、その覚悟、決断力、政策があるのではないでしょうか。

■むすびに
 既に幹事長には、この政治改革における各党協議の段取り。また国対委員長には、国会における連携の強化。そして、政調会長とネクスト大臣には、各党の政策分析、また、共通の政策となる、その政策の抽出。こういったことを指示させていただいております。
 これから、いつ総選挙があっても、立憲民主党が勝利をし、そして、新たな政権を発足させる。改めて、国民生活の停滞の元凶となっている自由民主党を、政権から外す。そして、国民のための政策を必ず実現しようではありませんか。
 私たちは、すばらしい政策を持っています。そして、これまで立憲民主党、党の綱領、基本政策、そして「ビジョン22」、皆さん、こういったすばらしい政策をどんどんつくってまいりました。何度も何度も一緒になって読み込んで、そして、それをわれわれの体に染みつけて、そして、多くの全国の方々に訴えていこうではありませんか。
 そして、われわれは政治を変える。公助と共助を支え、時代の潮流の変化に対応し、多様性を尊重し、新たな市場を伸ばしていく。そんな素晴らしい日本に向けて、最大限の力を発揮して頑張ろうではありませんか。
 私だけの力では、それは果たせない。皆さまのお力が必要です。皆さま一人ひとりのお力があってこそ、大きな、大きな、大事業である、この政権交代を果たすことができると私は考えております。ぜひ皆さん、一緒になって頑張ってまいりましょう。よろしくお願いいたします。