辻元代表代行は3月15日夜、国会前で行われた岸田政権の退陣を求める「#さよなら自民党」行動に参加。「岸田政権が一番怖いのは世論。この輪を広げていくことが大事。皆さんと一緒につながって政治を変えたい」と訴えました。

 辻元代表代行はスピーチの冒頭、街頭に立って訴えること、そしてその様子をSNSなどで拡散することで、「こんな政治はおかしいと」思っている、現場に来られない多くの人たちとお互いにつながっていけると思うと強調。自民党派閥の裏金問題では、いったん廃止が決まった裏金キックバック(還流)が復活した経緯などをめぐり、参院政治倫理審査会(政倫審)では安倍派幹部の世耕弘成前参院幹事長が「知らない」「記憶にない」を連発するなど不誠実な答弁に終始したと批判し、同日の予算委員会で(政倫審院出席した3人に対し)偽証罪に問われる証人喚問を求めたと報告しました。

 その上で、2015年の安保法制時の国会前行動を振り返り、「最初は少なかったが、国会前に集まった人に来週はもう一人友人や知人を連れてきてほしいと呼びかけた。その翌週は倍の数になった人たちにさらにもう一人友だちを連れてきてほしいと呼びかけ、どんどん怒りや共感の輪が広がった。皆さん是非、友だちを連れてきてほしい。皆さんの力を背に受けて私たちは国会でもっと戦える」と話しました。

 辻元代表代行はまた、「多くの人に政治に絶望しないでと言いたい。政治を変えることができるのは議員だけでなく、市民一人ひとりの思いや力。日本はデモや声を上げることがしにくい社会だが、こういう閉塞感、自分を表現できない息苦しさを一緒に突破していきたい。『一緒に変えていこう』という方向に変えて行けるか、『政治は汚くて、誰がやっても同じだから政治なんて嫌だ』とさらに絶望する人が増えていくかの分かれ道」だと表明。同性婚や選択的夫婦別姓制度の実現を例に挙げ、「あらゆることが政治に直結している。今のような一部の世襲による王朝のような政権を築き、一部の大企業から献金をもらってその人たちの方を向いた政治、裏金を作りや脱税をする政治、それを嘘で塗り固めようとする政治を、希望に向けて変えていこう。暮らしを変えていく方向にエネルギーをもっていきたい。政治をあきらめないで、政治に絶望しないで、自分たちこそ希望をつくるという思いで一緒に力を合わせて共感し、参画し、道を開いていきたい。『野党しっかりしろ』とよく言われるが、悪いのは自民党で、自民党国会議員の4.6人に1人が裏金をもらっていた。一緒に政治を変えていく方向にエネルギーを向けていこう」と呼びかけました。