立憲民主党東京都連合会は4月4日、国会内で記者会見を開き、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)に向けて、酒井なつみ氏を衆院東京15区総支部長に公認申請を党に行うことを発表しました。

 酒井なつみ氏は、江東区在住の37歳。看護師・助産師として12年間勤務するなか、子宮頸がんに罹患(りかん)し、がんの治療後に不妊治療を経験。江東区議会議員(2期4年8カ月)を経て、昨年12月の江東区長選に出馬しましたが、次点で惜敗しました。

 衆院補選の出馬を決意した理由について酒井氏は、「江東区では驚くばかりの不祥事が続いていることや、国会の裏金問題における説明責任がまったく果たされておらず、政治不信が増大していることに1人の政治家としてとても悔しく無念の思いをしている」「昨年12月の江東区長選挙落選時に、私たちの挑戦は今後も続くと発言した。その時自分に湧き上がってきた感情は、時間をかけて野党を強くし、一歩一歩政治の景色を変えていくという決意だった。また党内だけでなく多くの方からも背中を押す言葉をもらったことからも今回の出馬を決意した」と述べました。

 国政で取り組みたいことについては、「江東区議会議員2期を経験して身に付けてきた政策実現のスキルを活かすこと。助産師資格を持つ国会議員は現在いないので、私だからこそできる政策も多くあると自負している。医療、保健、福祉、子育て、災害対策、社会保障制度改革などの社会課題にひたむきに取り組んでいきたい。女性と子どもに関する政策では切れ目のない子育て支援、教育無償化、保育や教育の質の向上、いじめ対策、ジェンダー平等、女性の健康などに力を入れていきたい。『頑張るあなたを一人にしない』というフレーズも引き続き全面に掲げ、生活に困難な問題を抱える人たちを支援していくことにも取り組んでいく」と力強く訴えました。

 江東区長選挙後の過ごし方について記者から問われた酒井氏は、「一旦ゆっくりと過ごした。6歳の娘が保育園から小学校に上がるタイミングだったため、進学の準備や家族の心のケア、そして自分の体と心のケアをしながら過ごした」「『自分にできることはなんだろう』と考えながら、政治とずっと関わっていきたいと支援者には説明をしてきた。話(出馬要請)があった時は国政に挑戦することは人生を変える選択であり、区民の皆さまへその姿勢を引き続きみせていかなければならないといった覚悟や家族へのケアも必要で本当に悩んだが、女性が政治に向き合うに際して自分自身がロールモデルとなるような人物でいることや、政治を変えていくためには女性の視点が必要としたことにも答えていきたい」と意気込みを述べました。

 酒井氏の候補予定者としての評価を問われた長妻昭都連会長は、「本当に筆舌に尽くしがたい苦労をされていて、非常に芯が強くブレない信念がある方」「生活者の目線、現場目線の声を政治に届けられる人。自民党のカネと癒着としがらみの目線しかない政治を大きく転換できる人」と発言し、酒井氏の強みを補選で訴えていくと述べました。

左から、大串ひろし選対委員長、長妻昭都連会長、酒井なつみ氏、手塚仁雄都連幹事長