泉健太代表と亀井亜紀子・島根1区総支部長は4月6日、安来市比田地区で地域おこし事業者と意見交換し、町立奥出雲病院では地域医療の課題をヒアリングしました。その後、松江駅周辺の会場で「島根から政治を変えよう県民集会」に参加。泉代表は集会で「一人ひとりが活きる世の中にしていく」と訴えました(写真上は、え~ひだ市場で説明を受ける泉代表と亀井総支部長)。

■えーひだカンパニーや地域関係者と意見交換(安来市比田地区)

 えーひだカンパニー株式会社がある安来市は島根県の一番東に位置し、どじょうすくいやヤスキハガネで知られています。比田地区は安来市の中心地から約35km離れた最南端に位置し、標高約300mの高原性の盆地です。

 えーひだカンパニー株式会社は、2015年に立ち上げられた「いきいき比田の里活性化プロジェクト」が母体。このプロジェクトは、この地区で人口減少と高齢化率の上昇が今後も続いていくと比田がなくなってしまうという危機感から発足しました。

 約1年をかけて88項目からなる「比田地域ビジョン」を策定しました。その後、2016年8月に任意組織「えーひだカンパニー」を設立。2017年に株式会社として法人化しました。法人化し株主優待として地域内商品券を発行。区域内消費の向上に貢献しています。

 88項目からなる「比田地域ビジョン」は(1)生活環境策(2)産業振興策(3)地域の魅力化(4)定住促進策――に分類されており、現在までに47項目を達成しています。

 住民自ら地域づくりを行う自治機能と、その自治機能に必要な財源を自立的に生み出す生産機能を両輪として、行政任せやボランティア依存にならない地域づくりを理念としています。そして利益追求ではなく、地域の人の「幸せを追求」することを行動指針に掲げ、「足を引っ張るのではなく手を引っ張る」のが地域づくりのポイントだと語りました。

 意見交換会場の湯田山荘は、日帰り温泉もできる宿泊施設。えーひだカンパニーの子会社が運営しています。この温泉事業のほか、デマンド交通や見守りお助けネットワーク、移動販売車などの生活環境部、稲作などを行う比田米プロジェクト部、パン製造などを行うひだキッチン部、交流館やアンテナショップ、カフェの運営などを行う地域魅力部などで構成されています。

 農業支援が主な収入源との説明があり、ドローンによる農薬散布やラジコン草刈り機などを導入。これまで各農家が地域外に外注していた農作業を地域内で行うことで収益を得ています。また、比田米のほか比田産の小麦を使ったラーメンなど、開発した商品はふるさと納税の返礼品にラインナップされています。

 意見交換の後、近くにある「比田いきいき交流館」と「え~ひだ市場」、併設するカフェ、移動販売車を視察しました。

 「え~ひだ市場」では、比田米や手作りパン、産直野菜、安来市内の洋菓子店とコラボレーションしたクッキー、比田産の小麦を使ったラーメン、比田産のそば粉をつかった「たたらそば」、比田産大麦の麦茶、日本酒・焼酎・ビールなどを取り扱っています。カフェでは、比田産のブルーベリーやれんこん、いちご、きなこを使ったソフトクリーム、比田産玄米粉と小麦粉を使ったクレープ、県立情報高校生活科学部とコラボレーションした玄米甘酒チーズケーキなどが食べられます。

■町立奥出雲病院(奥出雲町)

 町立奥出雲病院では石橋参院議員、角智子県議会議員も参加。経営効率は都市部と比べ努力をしてもどうしても格差が生じてしまうこと、常に縮小集約化の圧力があること、人材確保の課題など、中小公立病院の厳しい経営状況について話を聞きました。

 さらに地域医療の核としての役割と地域医療を支える現場の実情や努力、総合診療科の役割、地域包括ケアの課題などについて話を受けました。

 また糸原保町長から町の現状について話を聞きました。

■島根から政治を変えよう県民集会(松江市)

 島根から政治を変えよう県民集会は約500人が参加。主催者の石橋通宏参院議員はあいさつで、「この30年、県民の皆さんの暮らしは良くなったでしょうか」と問いかけ、「むしろ人口減少は止まらない。過疎化の問題、中山間地の暮らしが守られない。それが島根の失われた30年。それは政治の責任」「私たちはもう一度この島根からまっとうな政治を取り戻したい。まっとうな政治を取り戻す」と訴えました。

 来賓としてあいさつした連合島根の成相善朗会長は、今回の自民党の裏金問題はこれまでとは質が違うと語り、政党政治根本の問題だと指摘。しっかり責任を取ってもらいたいと語りました。そして、4月に行われる衆院島根1区補欠選挙を念頭に、「島根県民がどう判断するか、それが試されている。全国から注目を集めている」と述べ「政治は何をしてくれるのか、働く者に何をしてくれるのか、これが本当に問われる」と強調しました。

 村田享子参院議員は、「大手企業を中心に満額回答やそれ以上の回答が出ているが、今回の春闘は本当に厳しい」「政府は価格転換と言っているが現場では全然まだ進んでいない」「島根には賃上げの波がなかなか来ない」といった声を聞いていると語り、「労働組合のみなさんが1円でも(賃金が上がるように)と頑張っている時に、政治は何をしているのか」と自民党の裏金問題について指摘。「こんな政治を今こそ島根から変えていかなければならない。そのために皆さんの力が必要です」と訴えました。さらに国会議員の女性比率について触れ、参議院では約27%、4月に3選挙区で補欠選挙が行われる衆議院では約10%であることを指摘しました。

 党鳥取県連代表の湯原俊二衆院議員は、紅麹サプリ問題に関連して、機能性表示食品市場が規制緩和で急成長したと指摘。また、自民党の裏金問題で39人の処分をした岸田総理が「国民と党員の皆さんにご判断いただく。これが自民党総裁としての立場」だと述べたことに「島根1区のみなさん、われわれが判断しよう」と呼びかけました。

 泉代表は、選挙では公共事業は自民党でないと難しいという声がよく上がるがそれは嘘だと述べ、民主党政権でも島根県の土木関係費はしっかり出ていたと説明。同日、安来市比田地区、奥出雲町で意見交換したことをふまえ、どこも人口が減少していると指摘。自民党に頼る政治から脱却する必要性を説き、「われわれ立憲民主党は新しい政治を作る」「古い政治から新しい政治へ、みなさま一人ひとりが活きる世の中にしていく」と訴えました。

 亀井総支部長は、各地域で青空集会や茶話会をこの1年で60回ほど開催し、多くの皆さんの声を聞いてきたと語り、「医療・介護・子育て・教育・行政の窓口・公共交通、全ての分野において、とにかく人がいないという声をいただいている」「これだけ全ての分野で人が足りないと一体どこから手をつけていいのか分らない。これは間違いなくずっと政権を担ってきた自公政権の責任」だと指摘しました。さらにこの30年の官から民へという規制緩和、新自由主義が地方を疲弊させたのではないかと述べ、公共交通など必要なサービスに市場原理は持ち込まず、税金などで安定した公共サービスを提供する必要があると指摘しました。そして「島根から声をあげて、島根から日本の政治の流れを変える。その先頭に立って頑張る」と訴えました。

 集会の最後は、国民民主党島根県連幹事長の岩田浩岳県議による「島根から政治を変えよう」コールで締めました。