岡田克也幹事長は4月9日、国会内で定例会見を開き、(1)衆院補欠選挙(2)日米首脳会談――等について発言しました。

(1)衆院補欠選挙

 4月16日に告示される3つの衆院補欠選挙について岡田幹事長は、「3つの選挙区の構図がほぼ固まった」との認識を示し、「有力な候補を擁立することができたのでしっかりとがんばっていきたい」と意気込みを語りました。

 また、特に東京15区について、党選挙対策委員長の大串博志衆院議員が記者会見で「与党の議席を減らすために、各野党と連携し力を合わせたい」と述べたことを踏まえ、「共産党が候補者の取り下げを発表いただいたことは大変ありがたい」との認識を示しました。その上で、他の野党についても「同じように候補者の調整について、ご協力をいただくことを期待したい」と述べ、「今の自民党政治、政治とカネ」の問題について「有権者、国民の審判を問う場でもある」として、「大義のもとで野党ができるだけ力合わせができればと思う」と表明しました。

(2)日米首脳会談

 今週行われる日米首脳会談について岡田幹事長は、「国会でのさまざまな議論がなされないままに、いきなりアメリカと首脳会談で合意する」という例が過去にあったとして、「そういうことにはならないように願いたい」との認識を示しました。


岡田克也幹事長記者会見

2024年4月9日(火)16時25分~17時00分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/EOuMUF9YOis


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第98回常任幹事会を開催

【幹事長】
 まずは常任幹事会の報告です。
 大きな事案はありませんでしたが、候補者の公認について。
 まず、衆議院について、福田淳太さん。30歳ということで、長野5区。元々飯田で小学校時代を過ごしたという方であります。我が党の中谷さんの事務所で秘書もやっていたという経験があります。メディア、千葉日報の記者を務めておられました。
 それから、現職ですが、参議院の比例、岸真紀子さん。
 この2名が決定をいたしました。
 常任幹事会としてはご報告は以上で、あとは補選の話がいろいろ出たところであります。

○衆院補選に向けた取組について

【幹事長】
 その補選ですが、酒井さん(東京15区)が決まったということで、大体三つの選挙区の構図がほぼ固まったと思います。それぞれ有力な候補を擁立することができたので、しっかりと頑張っていきたいと思います。
 特に東京15区、酒井さんにつきましては、記者会見で、金曜日ですね、大串選対委員長のほうから、与党の議席を減らすために各野党と連携し力を合わせたいという発言がありました。早速その発言を受けて共産党が候補者の取下げということを発表いただいたことは大変ありがたいことだと思います。他の党についても同じようにぜひ候補者の調整についてご協力をいただくことを期待したいと思っております。
 とにかく、15区の場合を言えば、相手の方は無所属ということではありますが、後ろにいるのは自民党。ですから、今の自民党政治、この政治と金の問題について、いわば有権者の、国民の審判を問う、そういう場でもあると考えております。そういった大義の下で野党ができるだけ力合わせができればと思っておりますので、最後の最後までしっかり努力をしていきたいと思っております。

○日米首脳会談について

【幹事長】
 あとは、日米首脳会談、これから行われます。
 これは具体的にどういう内容になるかを注視したいと思いますが、あまり具体的なことはまだ伝わってきておりません。ただ、今までの例を見ると、国会でのさまざまな議論がなされないままに、いきなりアメリカと首脳会談で合意するというようなこともありましたので、そういうことにはならないように願いたいと思います。
 会談が行われ、その結果が発表されれば、しっかり国会の中で議論していきたいと考えております。


■質疑

○裏金問題 政治改革の議論について(1)

【時事通信】
 政治と金の問題について伺いたい。自民党が、岸田首相・茂木幹事長ら幹部が政治刷新車座対話というものを行っている。先ほどの常任幹事会で泉代表からも言及があり、国民不在ということもおっしゃっていたが、こうした動きについて、政治の信頼回復に向けた取組ということだが、岡田幹事長の評価を伺いたい。また、これに関連して、国会では政治改革特別委員会が設置されるが、立憲民主党としてどのような姿勢でこの議論に臨む考えかもあわせて教えていただきたい。

【幹事長】
 自民党の幹部が地方に出向いて、車座対話とか集会とか名打っていますが、現実は内輪の会議で、開かれたものではないということです。逆に言うと、なかなか開かれたものが開催できないような現状があるのかなと思います。しかし、国民の理解を得るということであれば、それはやはり身内だけではなく、広く国民に対して説明し、厳しい意見もいただくということが必要ではないかと思っております。
 特別委員会が設置ということになれば、我々は車の両輪でやっていこうということは既に申し上げているとおりであります。つまり、事実の解明というのは極めて不十分です。特に、安倍派のキックバック、無記載というのが、一体いつから始まったのかということは判然としません。そういったことについて引き続き事実解明を求めたいと思います。それがなければ本当は処分はできないはずです。
 しかし、同時に、制度改革論議というのも重要でありますので、我々は既に具体案がありますし、法案も準備できておりますので、なるべく野党の間で共有化できればいいと思いますが、まだ少し具体的な審議が始まるまで時間がありますので、その努力を最後までしっかり行いながら、実のある議論をしていきたいと思います。
 自民党の案が出てきていませんので、早く示してもらいたいと思っています。

【NHK】
 特別委員会のことで、今ともちょっとかぶるが、野党連携を特別委員会までとかではなく長く見てどのように進めたいのかというところのお考えはいかがか。

【幹事長】
 ちょっとよく質問の意味がわからない。

【NHK】
 特別委員会までまだ時間があるので、野党の連携も、協議もということだったが、その後も協議をし続けたい考えなどはあるか。

【幹事長】
 最終的にはこれは決着を見なければいけませんので。同時に、かなり共通する部分はあるのですね。したがって、そういう部分については一緒に与党との協議を行えれば、より成果が出るのではないかと思います。

【NHK】
 改めてだが、この特別委員会の中も含めて事実解明もしていくというお考えはあるか。

【幹事長】
 それは先ほど説明したとおりです。

【NHK】
 最後になるが、この国会で改正の成案を得たいというお考えはいかがか。

【幹事長】
 それはもうマストです。それができなければ、私は最初の予算委員会、2月に行われたときに、政治改革ができなければあなたは責任を取りますかというふうに総理に問いかけました。
 30年前を思い出すと、宮沢総理は、やりますと言われて、最終的には不信任案が通ってしまったのですが、その決意の下にしっかり取り組まれたというふうには思うのですね。
 (岸田)総理の場合も、火の玉とか、いろいろと言葉は躍るのですが、いまだに具体案が出てこないこと一つ取っても本気でやろうとしているのかどうかわかりません。しかし、これをまとめることができなければ、それは総理の責任に直結すると思います。

○衆院補選に向けた取組について(1)

【産経新聞】
 東京15区について伺いたい。先ほど岡田幹事長は冒頭の中で、野党で力を合わせていくということについて触れられた。一方では、国民民主党の玉木代表がけさの午前中に行われた会見で、酒井氏について、共産党から支援を受けることに関連して、方向性が合わないところと選挙目当てで一緒になって応援することは我々としては難しいというような、酒井氏への支援についてちょっと否定的な発言をされた。国民民主党との連携についてどのように考えているか伺いたい。

【幹事長】
 ぜひ一緒に酒井さんを応援してもらいたいと思います。大局観に立てば、やはり今の自民党、あるいは、乙武さんですが、自民党が事実上その後ろにいる、そういう候補者との戦いだというふうに考えれば、酒井さんを一緒になって応援していただければありがたいと思います。
 共産党との関係について玉木さんは言及されたようですが、島根や長崎と状況は変わらないわけですから、基本的に。この島根・長崎では地元ベースで国民民主党も一体になってしっかり応援していただいています。東京もお願いしますというふうに申し上げたいと思います。

○党首討論について

【北海道新聞】
 話題変わり恐縮だが、党首討論について伺いたい。先週、与野党の国対委員長会談で今国会中に党首討論を行うということが合意された。実現すればおよそ3年ぶりの開催ということになるが、岡田幹事長として党首討論という場に期待する役割等、ご所感をお願いしたい。

【幹事長】
 本来であれば定期的にやるべき話で、国会、通常国会の中で1回とかいう話ではないはずなのですね。しかし、しばらく行っていなかったので、たとえ1回であってもやることは非常に意義深いと思います。
 トップ同士がガチンコで議論する。総理にも、意見する、単に答えるだけではなく意見を言う、そういう機会も与えられるということで、非常に見ものだと思います。泉代表にしっかり頑張ってもらいたいと思っています。

○大阪IRについて

【東京新聞】
 大阪・関西万博の開幕まで間もなく1年になる。会場の隣では国内初のIR施設の建設が予定されていて、この夏にも準備工事が本格化する。多額の公費を使って万博へのアクセスルートが今整備されているが、半年で閉幕した後、30年以降はIRへのアクセスルートにこれが使われることになる。このことへのご所感などあればお聞きしたい。

【幹事長】
 万博の跡地をどう活用するかということもありますので、なかなか簡単にはお答えすることが難しい問題だと思います。
 ただ、その万博(IR)そのものが最終的にやらないという選択を業者の皆さんができるような契約だと理解しています。ですから、いろいろな投資を、これは万博会場に対する投資も含めて、いろいろ投資をした結果、結局キャンセルされてしまうということになった場合は、これは当然大阪が責任を負わなければいけない。つまり、全部空振りの無駄な投資になってしまうわけですから、というふうに思います。

【東京新聞】
 言及いただいた万博の中止の可能性についてだが、今、万博が中止になる可能性について。

【幹事長】
 万博ではなくて、IRの中止。

【東京新聞】
 IR。IRについては、大阪での国内初の施設の開業というものについては、御党は現時点でどういう公式見解をお持ちだと理解しておけばよろしいか。

【幹事長】
 我々はIRには反対です。反対ですし、契約の中身を見ても、非常に業者に寄った中身になっていると思います。先ほど言いましたように、IRのためにいろいろな投資をこれから行ったとしても、最終的にキャンセルされてしまうリスクというのはあります。非常に一方的な契約ではないかと私は思うのですが、そういうことになれば当然大きな責任問題になると思っています。

【東京新聞】
 万博のために造った道路や延伸された地下鉄が、いずれ、ほとんど同じエリアにあるIRへのアクセスルートになる。このことには何か問題意識はお持ちだったりはしないか。

【幹事長】
 それは先ほど言いましたように万博会場をどう活用するかという問題もありますので、それが全く使われないということではないとすると、なかなかお答えしにくい問題ではないかと思います。

○衆院補選に向けた取組について(2)

【フリーランス】
 補選と特別委員会に関して伺いたい。まず補選だが、東京15区、きのう記者会見した乙武さんに関して、有力候補だと思うが、後ろに自民党がいるという認識を示されたが、ファーストの会副代表ですから、小池百合子さんという存在もあるわけで、小池都知事と自民党との接近というふうにお考えか。

【幹事長】
 この間、首長選挙も含めて、小池さんと自民党の協力ということが目立つわけですね。それはいろいろなお考えはあっていいと思いますが、何か、今、政治と金の問題で国民の批判を浴びている自民党の毒消しのような役割になってしまっているのではないかと思います。本当にそれでいいのかということは問いたいと思います。

【フリーランス】
 小池さんに関して、2年前の参議院選挙ではファーストの会の候補者が国民民主党と協力をして、小池さんは日曜日の銀座で国民民主党の矢田稚子さんの街頭演説会を3人で東京選挙区で一緒にやっている。そのときに比べると、なぜ、国民民主党だったのに今度は自民党と近いのかなという感じがする。小池さんのこの2年間に関していかがお考えか。

【幹事長】
 なかなかコメントは難しいですよね。ただ、都民、国民からどう映っているかと。何か、最近の動きを見ていると、党利党略というか、自己実現のためにいろいろなふうに動いておられるなというふうに見えてしまっているのではないかと思います。

【フリーランス】
 それから、長崎に関しても伺いたいが、立憲と維新のかなり一騎打ちに近い構図に初めてなるのではないか。大阪の地方選挙でもたぶん今までなかったのではないか。何か後に影響がないようなやり方をお考えか。

【幹事長】
 候補者が、自民党が出ないことによって、維新と1対1の形になりました。これは選べる話ではないので、しっかり戦っていきたいと思います。もちろん相手は維新の候補者ですが、同時に、やはり今の自民党政治に対してしっかり批判をしていく、そういう選挙でもあると思います。

○裏金問題 政治改革の議論について(2)

【フリーランス】
 最後に特別委員会の件だが、特別委員会をつくったにもかかわらず政治資金規正法の改正が当初会期内で仮に衆参で成立しなければ、岸田総理・総裁は総辞職すべきだとお考えか。

【幹事長】
 当然責任は問われると思います。そうならないように、我々も努力しなければいけない問題だとは思います。しかし、総理が熱意がなければこれはできない話なので、火の玉になってやると言いながらできなければ、それは当然責任は問われると思います。

【フリーランス】
 責任というのは、総辞職か解散かどちらかということか。

【幹事長】
 それは、私の決める問題、コメントする問題ではありません。

○衆院補選に向けた取組について(3)

【西日本新聞】
 補選の長崎3区の件で伺いたい。先日、幹事長が長崎県対馬市に入られたと思うが、その中で、有人国境離島法の改正についてお話しされたと思う。今、離島が多い地方では原油代高騰などで負担があり、離島振興を求める声はすごく多いが、改めて有人国境離島法改正の意義について伺いたい。あわせて、この離島の多さというところが選挙のハードルになるところもあるのかなとは思うが、現時点で幹部の投入なども含めて考えていらっしゃることを語れる範囲で教えていただきたい。

【幹事長】
 離島が多いのはそのとおりですが、元々、しかし、山田さんの選挙区です。対馬も五島も。そういう意味では、別にそれが負担になっているとかいうことはないと思います。
 投票日に向けて、幹部も長崎にもこれからも入っていくということになりますが、具体的なことはまだ何も決まっておりません。
 それから、有人国境離島についての法的措置については、今、党の中で議論しておりまして、なるべく早く、できれば今週中に国会に法案を提出したいと思っております。
 山田さんも言われましたし、私も直接対馬でいろいろなご意見をいただきました。島民の皆さんが外に出るときには料金の割引がある。逆の場合はない。しかし、法律上は「旅客」になっているのですね。だから、島民に限るなんてどこにも書いていないのに、そういう解釈でやっている。結果、何が起こっているかというと、例えば対馬の皆さんが博多に買い物に行くという、それから、お盆なんかで帰省しようとすると、お金が高いので、むしろ島民の方が親族の方がいるところに行ってしまうということで、経済的にむしろ逆効果になっている面があるということです。それを防ぐためにということも含めて、島外の人が島に来る、その旅費も割り引くということで、有人国境離島という非常に重要な島々の活性化につながると、そういう趣旨であります。
 同時に、そのことによって、県の負担が増えてしまう。今は55対45で国と県で負担していると思うのですが、往復になりますから当然増えます。ですから、その国の負担、県の負担の割合についても再考するというか、県の負担が過度にならないようにするということも含めた立法で、私は当然の中身ですので与野党で賛成していただけるのではないかと思っています。

○重要経済安保情報保護法案の衆院通過について

【朝日新聞】
 きょうの衆院本会議でセキュリティ・クリアランス法案が通過したが、立憲民主党は賛成ということだった。類似の制度、10年前の特定秘密保護法のときは旧民主党は反対だったが、その対応との違いというか、今回賛成した理由について改めてお願いしたい。

【幹事長】
 それは対象が全然違います。
 我々は経済安全保障法についても賛成をしております。そのときにセキュリティ・クリアランスについても附帯決議で検討をうたっております。
 その流れの中で、今回の法案、必要な改正を加えて、国会の関与を強めて、賛成したということです。

【朝日新聞】
 今回、審議時間は20時間ちょっとで、特定秘密のときの半分くらいで、近年の重要広範の中でも決して審議時間が多いとは言えない審議時間だが、国会の関与とかで修正案を与党側にのませた面もあると思うが、十分に議論されて問題点というのはクリアしたというご認識でよろしいか。

【幹事長】
 国会の審議もそうですし、それから、修正協議もかなり濃密に行われました。我々の意見は相当取り入れられました。そういう意味では十分な審議をしたと考えています。

○「子ども・子育て支援金」について

【朝日新聞】
 別件で一つ。きょう、「子育て支援金」をめぐり、こども家庭庁が試算を特別委員会理事会に、年収600万円以上で1000円とか800万円以上で1350円とか、そういった仮の試算を出した。幹事長はこうした数字をどう受け止めているかお願いしたい。

【幹事長】
 数字の問題、当初(1人当たり平均月額)500円と言っていたわけですから、全然違う数字になっているということもありますが、同時に、私は繰り返しこの場で申し上げているように、本来税でやるべき話を、何と言いますか、保険料に上乗せする形。果たしてこれが本当に保険なのか。保険の趣旨からいうと私は全く違うと思いますが、保険でできないものを保険の形を取ってやっているという、非常に悪い手、悪手だと思います。そのスタートは、やはり負担を増やさないと言った総理の一言に始まって、役所が相当苦しんだ中でひねり出したのが今の制度ではないかと思うのです。
 同時に、政令で負担は決められますので、将来これが消費税に代わって、子ども対策1兆円が2兆円、3兆円、5兆円と増えていく可能性があるということです。
 保険と税という全然違うものをごちゃごちゃにしてわかりにくくして、それぞれのいいところがなくなってしまっている。そういう根本的な疑問というのは拭えないと思います。
 きょうの日経新聞、大林さんがなかなかいいことを言っておられましたが、根本から考え直すべきだと思います。

○衆院補選に向けた取組について(4)

【日本経済新聞】
 別件で恐縮だが、補選について伺いたい。過去の補選だと、2006年の千葉7区とか2008年の山口2区のように、政権交代につながっていくきっかけになる補選であったりとか、直近だと菅政権のときの3補選のように、その後、政権交代になるような補選もあったと思うが、そこと比較して今回の補欠選挙の位置づけというか、そこはどうご覧になっているか。

【幹事長】
 政権交代とか、そこまではちょっとわかりませんが、この三つの補選の結果が次の総選挙の結果につながってくる。そういう意味で非常に大事な補選だと思っています。

【日本経済新聞】
 その上で、先ほども少し出た玉木代表だが、野党第1党の責任として、かねて国民民主党が求めている、安全保障であるとか原発であるとかエネルギー政策というところの基本政策の一致を図る努力というのをきょうも会見で求められたが、そこの協議については今後どのように取り組まれたいか。

【幹事長】
 いろいろな国会での協力を積み重ねていく中で信頼関係が生まれてくると思います。
 基本的な政策についての議論をすることもいいと思います。でも、3週間後に迫った補選ですから、そのことも考えていただいて、ぜひ協力していただければありがたいと思います。

○次期衆院総選挙に向けた取組について

【信濃毎日新聞】
 きょうの幹事会で衆院5区の福田さんの公認が承認されたと思うが、改めて党として公認された理由についてお聞きしたい。

【幹事長】
 基本は県連の中でご努力いただいて候補者を擁立していただいたということです。飯田にご縁のある人だし、我が党の中谷議員の秘書でもあったと。その後、志を持ってメディアでしっかり仕事をしてきた方なので、30歳、若いですが、非常に期待の持てる候補者だと思っています。

○梅谷議員について

【新潟日報】
 梅谷議員の関係で伺いたい。途中で入ってきたので重複していたら大変恐縮だが、本日、地元の方から梅谷議員への刑事告発がなされ、告発状が提出されたという状況だ。これに対してご存じであれば受け止めを伺いたい。

【幹事長】
 承知しておりません。

【新潟日報】
 提出されたということで、今後は受理されるかどうかも含めて一定の司法プロセスがあろうかと思う。これは党としての今後の対応に影響を与えるか。それとも、党としての結論はこれとは別に出していくことになるか。

【幹事長】
 どういう理由で、どういう内容で告発されたのか、承知しておりませんので、コメントできません。

【新潟日報】
 先般から進めておられる今回の日本酒供与の件の調査については進捗はいかがか。

【幹事長】
 時が来れば、この場で発表したいと思います。

○衆院補選に向けた取組について(5)

【「FACTA」】
 きのう共産党の小池さんに伺ったら、我々が降ろすことにおいて決してスムーズではなかったと、すごく苦労したとおっしゃっていた。それを受けて、きょう幹事長からありがたいという言葉があったわけだが、これはやはり何か謝意を表すというのか、電話であれ何であれ、力合わせのそういうコミュニケーションが岡田さんと向こうの首脳部との間でもできていると、そういうふうに見ていいのか。

【幹事長】
 共産党さんだけではなく、いろいろな幹部の皆さんとは不断にコミュニケーションを取っていますが、今回のことについて、共産党の英断、大変だったと思います、一旦決めた候補者を降ろすということは。ですから、大串さんの発言に早速呼応していただいてそういう決断をしていただいたことは大変ありがたいことだと思っています。
 小池さんとも不断にコミュニケーションを取っていますので、この間、この15区に関する話も当然行われています。

【「FACTA」】
 島根もよい候補者だし、長崎も非常にパワフルだと思うし、今回東京である程度組織票もということになれば、まさにこの3連勝をすれば、この間ちょっと元気なかったが、野党第1党のプライドというのか、幹事長が総選挙が会期中にあるのだと言うのだとすれば、私はこれは本当に野党第1党の威勢というかプライドを取り戻すくらいの3連勝を懸ける選挙になると思う。もう3週間後だが、きょうの常幹ではそういう話は、その3連勝ということについて皆さんの会合の中でのお話はなかったのか。

【幹事長】
 特に出ておりませんし、私は今まで数々の経験を経てきておりますので、選挙というのはそう簡単ではないと思います。
 特に島根は分厚い保守地盤がある中で、こちらはなかなか島根で議席を得るというのは難しかったわけですね。亀井さんが参議院でかなり前に勝ったということはありますが、選挙区で勝つというのは非常に難しい。今回、追い風はありますが、一方で弔い合戦でもあるのですね。そういう中で、私は決して楽観はしておりません。
 15区は、短期決戦ということになります。どこまで私たちの訴えが届くのか。全力で、あしたも実は私は駅に立つ予定ですが、全力で応援していきたいと思います。

【「FACTA」】
 共産党との関係の難しさは重々承知だが、いわゆる島根や長崎と違って東京についてはボールを投げられたと、それを返したんだというふうに小池さんは言っていた。つまり、相互性があるということで、自主的な支援ではないんだと。あらゆる意味で組織を挙げて、15区はやはりこれは野党が勝つ選挙にするんだというふうな話があったが、そういう本当の選挙になるのか、15区について。投げた球を打ち返してくれたわけだが、そこのところの受け止めはどうなっているのか。もちろんその背後には連合とかそういうところの関係もあるが、15区についての共産党との関係は島根や長崎とちょっと違うのか。共産党はあらゆる手と言っているが、違うと言っているが、その認識を伺いたい。

【幹事長】
 長崎や島根もしっかり支援してもらいたいというふうには思っています。
 ただ、この15区については、大串選対委員長から、これは共産党さんだけではなく各党に協力を呼びかけて、それに最初に応えていただいたのが共産党であると。私はほかの野党にも期待したいと思いますが、木曜日の会見の後、もう月曜日には決定していただいたということは、非常に私は感謝をしているところです。
 具体的なことはそれぞれ都連が中心になってこれから相談していくということになると思います。

(以上)