衆院島根1区補欠選挙(投開票4月28日)が告示された4月16日、党公認で立候補した亀井亜紀子候補の応援のため、辻元清美代表代行と福山哲郎参院議員が島根県松江市を訪れ、松江テルサ前(JR松江駅近く)で支援を訴えました(写真上は、松江テルサ前で支援を訴える亀井候補)。
松江テルサ前で行われた本選挙の最初の街頭演説で亀井候補は、島根県は全国で2番目に人口が少ない県で、国政に代表者を多く送り込むこともできず声が届きにくい県だと述べた上で、現職の自民党候補と戦おうと手を挙げる人が少ない島根県で、もう一つの選択肢を作りたいという思いで政治の世界に入ったと語りました。
島根では、県庁所在地の松江市にあるJR松江駅前で、デパートは閉店、あるホテルは数年閉まっている、さらに医療も介護も子育ても教育も、公共交通も行政の窓口もすべて人材不足だと述べ、「自民党の有力な政治家を国会に送ってきたのに、島根県が発展している感じは全くしない」「間違いなくこの状況を作ったのは与党、自民党・自公政権だ」と厳しく指摘。「島根県から声を上げ自民王国を崩すことによって日本の政治を変えましょう」と述べ、「裏金問題の後に行われる与野党対決の選挙。ここで勝てば岸田政権に大打撃を与えることができ、日本の政治の方向性が変わる」「ここにいる政治的関心の高い方々だけではなく、今日選挙が始まったことに気がついてない方にも多く声をかけていただき、亀井亜紀子を島根1区の代表として国会に送ってほしい。必ず皆さんの声を届けて仕事をする」と訴えました。
辻元代表代行は、「自民党の裏金問題に関連し、自ら処分ができないのならこの島根の皆さんの1票で岸田政権の処分・けじめをしっかり付けよう」「一部の人たちの方だけを向いた政治を変えたいと思う、その思いを託されたのが今回の島根1区の戦い。今の政治のありようを自らの手で変えるんだと。候補者は、亀井亜紀子候補ですが、お一人おひとりの選挙であるというわがこととして、今回の選挙にお取り組みをいただきたい」と訴えました。
また、「地方を守り抜くのか、それともアベノミクスに代表されるように一部に富が集まり、そして利権や口利きがあり、そういうところだけが潤う政治を許すのか」「有力者と言われる政治家がいる地方ほど、地域発展が阻害されている。中央とのパイプがありますというがパイプは詰まっているのではないか。そのパイプは一部の人たちだけに流れてる、または中央に吸い取られるパイプだったのではないか」「お一人おひとりは国のためにあるんじゃない。一人ひとりのために国がある。そういう政治に変えていきたい」と訴えました。
さらに、中国地方は小選挙区当選の女性の衆議院議員は一人もいないと指摘。世界を見ても女性議員の比率が高いところは社会保障が充実しており、子育てや介護生活の安定があるから経済が発展していると述べ、「中国地方に女性の1議席を皆さんの手で獲得して欲しい」と訴えました。
最後に、現職のときには国際局長として、世界各地の首脳たちとの会談や代表の通訳をしていただいたと語り、「島根のためにも働ける。そして日本のためにも働ける。世界のためにも働ける」と述べ、「自民党や与党を応援してきた皆さんも今回は少しの勇気を持って『亀井亜紀子』と書いていただき、日本を一緒に変えていきましょう」と訴えました。
福山議員は、同日告示された3つの衆院補選のうち、自民党が候補を立てたのは唯一島根1区だけである点に触れ、「裏金問題と多くの課題を抱える自民党と、野党の一騎打ちが、この島根で亀井亜紀子さんを候補者として、今日からスタートすることになります」と述べました。
細田博之前衆院議長の死去に伴う今回の補欠選挙について、地元京都が日本海側にも面していることから、細田前議長の日本海沿岸の発展に尽力いただいたと述べる一方で、旧統一教会や裏金の問題が出てきたことに触れ、「島根に新しい時代を皆さんで作っていただく時期が来たのではないか」と述べ、亀井候補への支援を呼びかけました。
島根県連代表代行で今回の選挙の選挙対策委員長の石橋通宏参院議員は、「いよいよ決戦がスタートする。長年続いた自民党王国と言われてきたこの島根。この島根の政治をここから変えていく。いやしかし、今回は島根の政治を変えるだけではない。日本の政治をこの島根1区から変えていく。そういう大きな大きな戦いであり、島根1区の有権者の皆さんには日本の政治を変える大きな1票を持っていただいている」と訴え、島根の唯一のデパートは閉店し、商店街がなくなり、農業の高齢化も進んでいると指摘。長年の自民党政治によって皆さんの暮らしは良くなったのかと問いかけました。
街頭演説後、辻元代表代行は記者団の取材に応じ、岩盤のような保守王国で私たちはチャレンジャーとして勇気を持って多くの皆さんに「変えていこう」とコツコツ訴えていくと語り、「政治は誰がやっても一緒ではない。誰がやるかによって大きく変わる。だからこそ『あなたの1票で一緒に変えよう』という方向に投票率を上げていく、選挙に行こうという運動も同時にやっていきたい」と語りました。
さらに「もう野党対与党とかではなく、『日本を変えるのか、それとも変えないのか』『古い体制を守るのか、それとも変えるのか』『地方切り捨てを許すのか、地方を守る方向に舵を切るのか』、党派は関係ない、何党でもウエルカムだ」と述べ、幅広い方々に支援を求めました。
街頭演説には、連合島根の成相善朗会長、国民民主党島根県連代表の森本秀歳・松江市議、社会民主党の服部良一幹事長のほか、党女性議員ネットワークのメンバーらが参加しました。また、街頭演説に先立ち選挙事務所で行われた出発式では、集まった多くの関係者に石橋選対委員長が感謝の意を表しました。
この日、亀井候補は福山議員とともに、松江市・安来市内をまわり支援を訴えています。