衆院島根1区補選(投開票4月28日)4日目の4月19日、亀井亜紀子候補は「はくた文化学習館」前から街頭演説をスタート。演説では、以前同地で青空集会を開催した際、大規模風力発電所の建設への懸念が寄せられ、水脈への影響、白鳥が飛来しなくなると心配する声があったと振り返りました。反対運動もあり、また市長も反対の立場を表明したことから事業者は中止すると判断。亀井候補は「市民の皆さんの力で政治は動く」と実感したと語り、同じように国政を動かしていきたいと訴えました。

 その後、亀井候補は安来市内、奥出雲町内を精力的にまわり支援を訴えました。仁多ショッピングセンターサンクスでの街頭演説では、近藤昭一衆院議員もマイクを握り聴衆に訴えかけました。

 近藤議員は街頭演説で、自民党の政治の全てが悪かったと言うつもりは無いが「どこかで間違えた。そして今やっていることはおかしい」と述べ、裏金問題について「一番大事なのは、どこからお金を持ってきたのか、何に使ったのか。これを明らかにすること」と指摘しました。

 その上で近藤議員が選挙区で戦った相手が今年1月に逮捕、同日自民党が除名。その後釈放されたことを取り上げ、「今もなお、彼は国会に残っており、報酬を受け取っている」と述べ「こうした政治、これを絶対に変えなければいけない。お金の方を向いた政治ではなくて、皆さんの方を向いた政治を行わなければならない」と訴えました。

 そして自己責任(自助)を追求する自民党の政治は間違っていると指摘。能登半島地震を例に、地域の人たちが助け合った「共助」が機能しているが、「共助」がしっかり機能するためには「公助」が大事。そして皆んなが助け合う環境の中で「自助」、個人の力が発揮されると説明しました。ただ現状では、子育て、教育といった公助の予算にまわしておらず、個人の負担が増えている、だから疲弊し個人の自助の力が発揮できないと語りました。

 また、小沢一郎衆議院議員が事務所を激励。激励後、記者団の取材に応じた小沢議員は、2021年の選挙で2万票差以上ついていた差を埋めるにはどのような戦略が必要かとの記者からの問いに「選挙にうまい方法、うまい手はない、人間と人間の触れ合いだから」「朝から晩まで、一生懸命、足を使って回ること」「選挙は川上から。大都市は下流。ほとんどの人は郡部から出てきている。郡部は人口が少ないが、少ないだけに人間関係を築きやすいし、人間関係ができると、郡部から都市部に出てきている人たちに声を掛ける。選挙は全て川上からだ」と述べました。さらに「先行」との報道が出ていることについて、「知名度が高いから、最初は良く出るのは当たり前」「そういう意味で地道に徹底的にコツコツ歩く。選挙はそれ以外にない」と語りました。