衆院東京15区補欠選挙(投開票4月28日)5日目、最初の土曜日となる4月20日に、岡田克也幹事長と枝野幸男前代表がそれぞれ酒井なつみ候補の応援に入り、街頭演説で酒井候補とともに「まっとうな政治へ変える」と訴えました。また、同日に女性街宣も開催し、塩村あやか・高木真理両参院議員や多くの自治体議員が参加。木村たけつか東京29区総支部長らも応援に駆け付けました。
岡田幹事長は、まず、補欠選挙の投票率が非常に低いことに触れ、今回の選挙は「政治とカネの問題」に対して、「国民の皆さんがどう判断されるのか」といった重要な選挙。「今の政治がおかしい」と意思表示をするためにも「必ず投票に行ってもらうことをお願いしたい」と訴えました。
また、派閥ぐるみで法律を無視し、公然と行ってきた自民党の裏金問題を「酷い話」だと指摘した上で、20数年前から安倍派の裏金づくりが始まったと言われ、当初から関与しているとされる森元首相に対して、電話1本での確認のみで「何もなかった」と済ませたことについて、「事実を無視して、蓋をしようとしている自民党、岸田首相はもっと酷い」と声を張り上げました。
その上で、自民党には今の政治を変えようといった気持ちがないので、「まっとうな政治」に変えていくためにも、この補選で「皆さんの力を酒井なつみ候補に結集してもらいたい」「日本の政治の流れが大きく変わることになる」と酒井候補への支援を訴えました。
酒井候補は江東区議会議員2期を務め、昨年12月の江東区長選挙に挑戦したことなど、日頃から地域の人たちに活動を支えてもらっていることに、あらためて感謝の言葉を述べました。
看護師・助産師として12年間勤務した経験から、区議会議員として、医療・保健・福祉・子育て・障害者の施設・防災対策などに力を入れてきたこと。海抜ゼロメートル地帯が多い江東区の特性により、世論調査での区民の第1位「防災対策をしっかりしてほしい」といった不安の声を同じ江東区で生活する者として理解した上で「今、被災している人や復旧・復興に取り組むとともに、社会の不安を解消するよう取り組みたい」と訴えました。また、自身ががんサバイバーであることにも触れ、「今順風でも明日は身になにか降りかかるかもしれない」といった不安を安心に変えられるようなベーシックサービスの充実やセーフティネットにも取り組みたいと訴えました。
その上で、医療や保健、福祉などの政策を提案・実現していくこそが「まっとうな政治」であり、利権やお金で動く政治ではなく、「国民の声を受け止めて動く政治をつくっていきたい」「酒井なつみに託してほしい」と支援を求めました。
枝野前代表は、今の政治状況について「上からの政治」と指摘。多くの裏金をつくることができるのは、それだけ多くのお金を提供する企業や人が居るということ。これまで「その人たちに向けた政治」しか行ってこなかったことで、30年間賃金が上がらないなど国民生活に影響が及んでいると述べた上で、「政治を上からではなく、一人ひとりの足元、暮らしに光を当てていく方向へ変えるには、 今回の補欠選挙を大きなきっかけにしなければならない」と力を込めました。
酒井候補について枝野前代表は、実績だけではなく本人と接する機会があれば「すごくいい候補」だと評価してもらえるとした一方で、残念ながら補欠選挙は認知度が低く、江東区民のなかでも選挙が行われていることを認知していない人も少なくないとして、区民の皆さんへ補欠選挙の周知とともに酒井候補への支援を呼びかけてほしいと求めました。