衆院島根1区補選(投開票4月28日)7日目、残り1週間を切った4月22日午前、亀井亜紀子候補は美保関町をまわり、原口一博衆院議員も加わって街頭演説を実施。原口議員は「掛け値なしに亀井亜紀子さんは超一流の代議士」と述べ、亀井候補への支持を訴えました。

 午後は、安住淳国会対策委員長、斎藤嘉隆参議院国会対策委員長が揃って街頭演説を行いました。

 斎藤参院国対委員長は、自民党は政治とカネの問題以外にもさまざまな不祥事があったと語り、「もし、この島根1区の補欠選挙で多くの県民の皆さんが自民党の議員候補を選ぶというのであれば、それは日本の国民があんなことをした与党自民党を許すに等しい。本当にそれでいいのか」と訴えかけました。さらに、島根県選出の女性議員はいないことから「島根から国会に送っていただく、まさに最適任者だ」と語りました。

 安住国対委員長は、亀井候補が最初に参院選に立候補した2007年、絶対的な力のあった相手候補をこの地域で打ち破ったこともあり参院で与野党が逆転し、その後の政権交代につながった、まさに歴史は繰り返すと述べ、「出雲空港からの道中、その当時のことを考え、そして同時にまた亀井亜紀子だなと思った。そして今、日本の政治を変えるのはやっぱりこの松江なのかもしれない」と語りました。

 さらに、「自民党の支持者も多いと思うが、自分が支持する党にお灸をすえてください。今のだらけた、そして権力にあぐらをかいている自民党にお灸をすえられるのは、自民党の支持者の皆さん。公明党の皆さん、創価学会の皆さん、皆さんが本当に清い政治を求めるなら、絶対自民党にお灸をすえてください。県庁の皆さん、陳情政治で中央政治に嫌気が差したり、官僚にいじめられていたら必ず亀井亜紀子と書いてください。日本の政治を変えるのは野党ではなくて、有権者の皆さんです」と訴えました。

 自民党の政治とカネの問題に関連し、「申し訳ありません。政倫審に皆んな引っ張り出して明らかにしたかったが、自民党が反対したら、政倫審に引っ張り出すこともできないのが今の政治の現状です。つまり私たちは捜査権がないから、やれることは一つ。嘘をついている政治家を皆さんにさらすことぐらいしか今の野党にはできません。しかし最後は皆さんがいます。皆さんがこの選挙で自民党の候補者にバツを付けてくれれば、岸田総理をはじめ、多くの政治家たちは身の毛のよだつ思いをする」「そうした恐ろしさ、民のことを恐れよと皆さんに知らしめてもらうことが今度の選挙です」「日本の政治を変えて見せます。そのために亀井亜紀子さんは死に物狂いでこの間頑張ってきました」と訴え、支持を求めました。

 そして、「2007年に亀井亜紀子が相手候補を破り、政治は動いた。今度も自民党を破った亀井亜紀子が日本の政治を変えるきっかけになる。まさにその選挙が、この島根1区の補欠選挙だ」と改めて訴えました。

 亀井亜紀子候補は、県庁所在地にある松江駅前で県内唯一のデパート「一畑百貨店」が今年1月に閉店。さらに一畑百貨店の親会社一畑電鉄も公共交通を維持するのに苦労していると語り、「ここ島根では、誰もが名前も顔も分かる自民党の大物議員を何十年と送ってきたが、この島根が発展している感じはしない」と指摘。「多くの国会議員や仲間の応援をいただき総力戦でこの選挙戦っている、1票差でもいいからこの戦い必ず勝ちたい。皆さんお力お貸しください」と訴えました。

 県庁前での街頭演説には、篠原孝、森山浩行衆院議員が参加。その後の松江駅前での街頭演説には、篠原孝、篠原豪両衆院議員が参加しました。

 街頭演説後、記者団の取材に応じた安住国対委員長は、残り1週間どう戦うべきかとの質問に「最後はワンボイス。『日本の政治を変えたいなら亀井さんをお願いします』ということ。いろいろな政策もあるが、今の選挙の雰囲気は岸田政権を中心とした日本の今の政治のあり方に対して不満をもっているかどうか。論点をずらさず、そこにちゃんとピントをあわせて戦っていくことだ」と語りました。

 さらに「ここ(島根1区)の場合は、こう言ったら申し訳ないが、どの候補者であっても戦えるだけの組織や基礎体力がある。候補者云々というよりも自民党の組織と戦う。われわれの場合は政治にあまり関心のなかった無党派の皆さんや支持政党を持っていない皆さんに、より積極的に選挙に行ってもらわなければ、勝機はない。だから外で訴える。それをやりきって、どこまで投票率を上げられるかがわれわれにとっての最後の課題。投票に行ってもらう努力をしないといけない」と語りました。