4月16日に告示された衆院長崎3区の補欠選挙に党所属の山田勝彦議員(比例九州)が立候補し、自動失職したことに伴い、繰り上げ当選した川内博史(かわうち・ひろし)議員が4月25日、衆院に初登院しました。

 川内議員は、鹿児島県鹿児島市出身、1961年生まれの62歳。1996年(平成8年)の衆議院選挙で初当選し、これまでに6期務め、衆院では農林水産委員会に所属する予定です。

 登院後、記者団の取材に応じた川内議員は、「内外に重要な課題が山積するなか皆さまから議席をお預かりできた、この大変な重責をしっかりと果たしていかなければならない」と決意を表明。国会で大きな焦点となっている「政治とカネ」の問題について問われると「世界で戦争が続き、国内的には円安や物価高、住宅ローンの金利も上がり始めているなかで、起きた事象について責任ある立場の政治家が『知らなかった』『分からない』と言って、一体どこで決まったのか誰も分からないこと自体が政治あるいは民主主義の危機ではないかと感じている。政治とお金の問題というよりは、責任を取るべき人が責任をしっかりと明らかにする政治にしていかなければならない」と力を込めました。

 また、前回衆院選挙(2021年)で落選した後の経験で今後の国会議員活動に生かせるものはあるかとの質問には、24日に民間の有識者グループ「人口戦略会議」が将来的に消滅の可能性があるとみなした744市町村を公表したことにも言及し、「市町村が消滅するのではなく、日本全体の危機、本当にこのままで日本の地域は大丈夫なのかと強く感じながら1軒1軒回っていた。地方創生とはいったい何なんだとも感じている。前回の選挙で落選して以後、900何日間ずっと地域を回らせていただいていたことは今後の議員活動に非常に役に立つ、そのための時間であったと感じている」と述べました。