泉健太代表は5月19日、川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選挙(5月9日告示・5月26日投開票)で、立憲民主党が推薦する前浜松市長の鈴木康友候補の応援のため静岡県入り。沼津市内で開かれた東部地域決起集会に参加し、県民の力で鈴木候補を知事にしようと訴えました。

 泉代表は鈴木候補の衆院議員時代を振り返りながら、常に新しいアイデアを出していこうと取り組み、国政のみならずそれを静岡でも続けてきたと紹介。伊豆半島の防災対策として、鈴木候補がヘリポートを整備し有事の際に備える必要性を強調していることに、「伊豆半島は能登半島とさまざまな点で比べられることもある。私も4月の下旬から5月の頭にかけて能登半島に行ってきたが、のと里山海道は今も道路が傷ついている状況で復旧はまだまだ。奥能登の各自治体の地域防災計画は、『陸路がすべて寸断されていることが確認されたときに空路を使っていい』という対策になっていてヘリコプターを飛ばせない。これでは救助も支援も遅れてしまう。民主党政権のときには全国各地のヘリポートの一覧を作ったが、伊豆半島全体の防災拠点を置いて、いち早くヘリコプターで支援を行う体制をつくることは重要だ」と述べました。

 その上で、鈴木候補が掲げる産業、福祉、教育、医療、防災等の政策について、立憲民主党が掲げる産業政策の柱「GLLD」(グリーン・ライフ・ローカル・デジタル)と共通するとして、「残念ながらこの数十年は地方が衰退して若者が減っていった。地域ごとの特性を活かして中央頼みではなく、地域の取り組みを県から支援するのが康友さん。われわれは上から目線のデジタルではなくボトムアップのデジタル、人の心の通うデジタルを推進したい。静岡県でも誰一人取り残さないデジタル政策をぜひ一緒にやっていただきたい。広域首都圏という考え方で、資源をしっかり取り込んでいく流れを一緒につくろう」と呼びかけました。

 「オール静岡で、幸福度日本一の静岡県を目指す」とのスローガンを掲げ、選挙戦の闘いを進めている鈴木候補。県政の立直し、残りの人生を賭け、静岡県のさらなる発展のため全力を傾けると決意を述べました。

 鈴木候補は4期16年務めた浜松市長時代に343社の企業を誘致し、浜松市の発展、雇用を生んだ実績を踏まえ、この東部地域でも地域の特性を生かしたさまざまな発展の可能性を探っていくと表明。積極的な企業誘致による雇用創出と、若いベンチャー企業を生み出すことで、若者が東京など大都市に流出することなく定着する、首都圏から人を呼べる静岡県にしたいとビジョンを語り、支援を訴えました。