泉健太代表は、山本わか子・衆院京都府第5区総支部長とともに京都府福知山市の福知山民間保育協議会との意見交換を行い、福知山ワンダーマーケット、芦田均記念館、あやべグンゼスクエア・綾部バラ園、あやべ日東精工アリーナを視察しました。

 泉代表は、保育現場、保育業界をめぐる課題について福知山保育協会と意見交換をしました。

 山本総支部長は「子どもの育ちをチルドレン・ファーストでしっかり見守っていくことが必要」と子どもの育ちを社会全体で支えることを意識しながら日頃から活動している自らの姿勢を強調しました。

 泉代表は、「認定子ども園」を作ったときに自身が担当政務官だったことに触れ、「今、こども園も幼稚園も保育所もそれぞれ併存している中で、時代の流れで徐々にメッセージを変えていくところもある。現場の改善点など気づいていることを聞かせてほしい。どうしても文科省など教育関係の声が大きくなってしまう。子どもたちは声をあげにくい。保護者も忙しすぎて自分たちの声をまとめる環境にない中で、保育政策は国政の中でも主要な課題に上がりにくい。忖度なしで皆さまの話を伺いたい」と述べました。

 参加した保育関係者からは冒頭、「こういう民間の現場の声を聞いていただけることは、大きな一歩。地方都市ならではの問題もある」と評価する発言がありました。

 続いて、参加者から以下のようなさまざまな訴えがありました。「人材不足で、保育士に求められているものが本当に多くなってきている。本当に職員はしんどい思いをしている。支援が必要な子どもたちがたくさんいるので、日々現場で悩んでいる」「産休中の職員の代替、潜在的保育士も多い」「(基準より)多く(保育士を)配置をしている状況」「全国各地でさまざまなヒヤリハットも含めて、発生した事例があるので、それを共有して、できるだけ未然にトラブルを防ぎたい。年間に何件も事例がどんどん持ち込まれて、あれに対応しろ、これに対応しろといったら、本当に対応するだけでがんじがらめになる。本来はもっと牧歌的でいいし、のびのびと各地独自性があって、その地域の育て方の中で子どもが安心して安全に過ごせればよいはずだったものが、とにかくルール、ルールとなっている。何か問題が起きたら、国は全国に通知はしていますというある種の言い逃れのための通知になっている。犯人探しみたいなことはすべきでない」「人材確保が難しい。福知山で生活している保育士さんが他の自治体に移ってしまうことがある。私たち全体の底上げは当然していきたい。自治体間格差が広がりすぎないように、あるいは自治体の補助についても一定のルールを課していかないと、どんどんお互いに競争し合うことになる」「乳幼児時期は本当に大事な時期で、安心安全に過ごすためには、国の示した配置基準では全くこと足りないと思っている。配置基準のおよそ18倍の配置をして、人件費を大幅に高く見積もって良い保育をして安心安全を目指している」「一人ひとりの命は同じ。都会の子どもも地方の子どもも同じなのに、格差がある。給料にも反映される」「処遇改善の話は多いが、実際、紐付きではなく、一人一人に加算してほしい」「キャリアアップ研修があっても人材不足なのに、年間何本も研修を受けなければならず、受講しないなら支払わないという仕組みになっている」「子どもには限りない未来があり、その未来への投資と考えてもらって、政策を考えてもらいたい」「国会議員で保育の現場を知る方が、国会で意見を訴えてほしい」――等の訴えがありました。

 これらの現場の声を聴いて泉代表は「自民党は基本的に上から考え、政策を下ろしてくる。立憲民主党は下から、現場からの声を受けて、変えた方がいいのではと提案をする党です。例えば企業であれば、立憲民主党は労働者側から話を聞いて、最終的に良い政策が作られればいいと思う」と発言し、引き続き保育現場をめぐる課題について解決に向けて取り組みを強化するしたいと述べました。

立憲民主党京都府第5区総支部定期大会
芦田均記念館を見学
福知山ワンダーマーケット
綾部バラ園