泉健太代表は5月29日午前、劉建超(りゅう・けんちょう)・中国共産党中央対外連絡部長の表敬訪問を受け、党本部で会談しました。中国側は呉江浩駐日中国大使、党側は、岡田克也幹事長、渡辺周ネクスト安全保障大臣、近藤昭一ネクスト環境大臣、源馬謙太郎国際局長、青柳陽一郎国際局長代理が同席しました。

 泉代表は冒頭、訪問を歓迎するとともに、かつて存在した民主党と中国共産党との交流協議機構の意義に触れ「日中関係、党と党との間の関係を深めて両国関係を安定化させていきたい」との決意を示し、政党間交流の推進を提案しました。あわせて日本産食品への輸入規制について「即時に撤廃をしてもらいたい」と述べ、さらにEEZ内のブイ、邦人の拘束問題の早期解決についても言及しました。

 劉部長からは、歓迎に感謝するとともに、泉代表が提案した政党間交流の推進について、過去の経緯を踏まえ、「私も代表と一緒に中日交流関係を共に推進していきたい」と応えました。あわせて、「今回の訪問はとてもオープンで、とても踏み込んで、誠意を持って皆様と交流していきたい。双方の各レベルの交流、協力及び両国の人的交流、民間交流について皆様と議論したい」と挨拶しました。

 その後、台湾など東アジア地域における平和と安定に関する様々な課題、中国における邦人の拘束が日中の経済関係に与える影響、福島第一原発の処理水の海洋放出と食品輸出規制などについて、意見交換を行いました。党間交流をめぐって、相互に訪問することのほか、都市部だけでなく農村部など地方での交流についても議論されました。