泉健太代表は6月9日、訪問先の山口県周南市中須北地区で記者団の取材に応じました。
地元では次の総選挙で激戦区となる見られている山口2区についての所感を求められると、泉代表は、訪問先が旧1区から新しく2区になるところであり、裏金問題が発覚する前の2023年4月の補欠選挙でも非常に激戦・接戦だったことを考えれば「政権交代の象徴となる戦いができるのではないかと大いに期待をしている」と述べました。さらに平岡秀夫2区総支部長に対しては、保守支持層も今の自民党の政治に大きな不満を持っている方々がたくさんいるとして、地域を歩き、よく対話をして、一緒に政治を変えようという機運を高めてもらいたいと述べました。
山口県上関町で中国電力が使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設に向けて調査を進めていることが総選挙にどう影響するかとの質問には、基本的に県内の課題として県連などでも対応しており、その対応をよく見ていきたいと述べ、党としては長期的な視野で日本のエネルギー構造を変えていきたいという思いは持っていると述べました。
4月に保守王国と言われる島根1区の補欠選挙に勝利したことで、同じく保守王国と呼ばれる山口県でも野党が勝てるきっかけになるかと問われ、「そう考えている。有権者の熱い期待・思いを感じている。保守王国といっても誰が王様なのかといったら、これまで自民党の議員が王様だっただけで、有権者にとっては決してなにも良いことはなかった」と述べ、衰退し続けてきた地域でも、地域の力で変えていこう、元気にしていこうという多くの方々と共に手を携えて活動すれば、大きな政治の変化が起きていくと語りました。
政治資金規正法については、「自民党の今の改革案では、政治はきれいにならないし、政治家にとってありがたい改革になっている」と指摘。「これでは国民の皆さんは納得しない。参院では徹底的に詰めていく」と語り、本当におかしい点は再度修正をしていくことも必要だと述べました。
関連して、会期を延長しない見込みであることから審議は十分だったかと問われると、そもそもゴールデンウィーク前、4月から議論を始めればならなかったが、自民党中のゴタゴタで自民党案の提出が遅れ、今に至っていると指摘。そのあおりを受けているのは国民。非常に中身の薄い政治改革の議論になっていると述べ、「審議時間が非常に短いというのは、自民党の国会運営の乱暴さによるもの」だと指摘しました。
さらに「(当初の会期で国会を閉じてしまうのであれば)わが党案を飲んでもらいたい。ちゃんとまともな政治改革案にしていかなければらない。今、それはまったくできていない」と述べました
中身については、金集めの手法は最大限残したいというのが自民党の考えであり、いろいろな人がチャレンジできるようするためには、今のような資金集め競争をやめなけれないけないというのがわが党の考え方であり、「われわれの方が必ず良い政治文化が作れる。国民にとって身近な政治になると確信している。自民党の考え方はやはり大きく誤っていることがよく分かった」と述べました。
内閣不信任案の提出について問われると、不信任案に最終最後まで岸田総理側の出方をよく見ながら考えていきたいと述ました。また大規模な裏金事件、不十分な処分、中身が薄い政治改革案であり、国民が岸田政権を支持していないことは明らかであるとして「国民に信を問え」と述べました。さらに早期解散については「早期の解散を求める」と述べました。
平岡総支部長が国会に戻って来たらどのような役割を担ってもらいたいかとの質問には、法務大臣経験者であり、国会においては超即戦力。そして地元生まれ地元育ちということで地域のこともよく知っていると語り、「新しい政権ができるときは、おそらく大量の新人議員も当選することになる。その意味では若手の指導をしていただける重要な専門性を持った議員になってもらえる」と述べました。