蓮舫参院議員は6月9日、JR阿佐ヶ谷駅前で街頭演説会を開き、新しい東京を作って行こうと訴えました。この日の街宣には辻元清美代表代行、長妻昭政務調査会長(東京都連会長)、吉田晴美衆院議員らも参加しました。

 蓮舫議員は演説で、「私は批判ばかりしていると批判されているが、例えば、国立競技場の建設予算が1千億円を超えるとなったときに、『一度立ち止まって考えよう』と指摘したら、当時の安倍総理が見直しを判断した。また、農水省の官民ファンドの赤字が数百億円になり、『国民の財産が棄損されている』と申し入れたら、時の農水大臣がこのファンドの廃止を明言した。これらは提言であって批判ではない」と指摘した上で、「与野党国会議員の役割は行政監視ではないか。皆さんが納めた税金が正しく使われているのか、納得していただける使われ方をしているのか、政官業の癒着はないか。私はこの1点で20年間仕事をしてきた」と述べた蓮舫議員は、今度は東京都のために仕事をしていきたいと、その決意を強調しました。

 「東京都政のことはなかなか伝わらない」と述べた蓮舫議員は、「国会のことは長妻さんや辻元さんが質問すると、テレビや新聞、ネットで伝えられるが、都政についてはなかなか伝わっていない。7つの公約がどうなったのか検証しようじゃないか。現職の方が公約を守ったというのであれば、ファクトで問わせていただきたい」と、強く訴えました。

 辻元代表代行は基金の問題について、「蓮舫さんは基金の問題をいつも気にかけている。そして先日の参院予算委員会でこの基金の問題に切り込んだ。その結果、政府は200の基金を見直さざるを得なくなった」と、蓮舫議員が長年この問題を追及してきた成果だと述べました。

 また「生理の貧困」という問題についても蓮舫さんは取り組んできたと述べた辻元代表代行は、「蓮舫さんの国会での質問をきっかけにこの問題が全国に周知された。その結果、各自治体で生理用品の無料配布を行うという行動が全国に広がった」と話し、蓮舫さんはしっかりと取り組んでいるとしました。

 長妻政調会長は、先日政府が発表した合計特殊出生率について、「東京都で初めて1を切って、0.99ショック。東京ブラックホールと言われている。夢を持って東京に出てきて、家庭を築いてと思いきや、環境が悪すぎて、希望しても子どもを産むことができない。1人産んでも2人目は断念せざるを得ない。東京に来れば来るほど少子化が加速してしまう。私は蓮舫さんと一緒に東京ブラックホールという汚名を返上し、日本の少子化対策を前に進めたい。東京を出発点にして全国の少子化対策を進めたい」と訴えました。