立憲民主党は6月13日、神奈川県の川崎駅で「人へ、未来へ、まっとうな政治へ」を訴える街頭演説会を開催しました。

 地元・神奈川10区の鈴木みつたか総支部長は、民間企業や海外での起業、会社経営を経て40歳で帰国し、「日本の政治は明らかにおかしい。変えなければならない。そう思って、自分自身が国政にチャレンジする決意をした」と明かしました。2児の父親としても日本の未来への懸念が大きいと話し、「長きにわたった自民党政権。古い政治から新しい政治へ。まっとうな政治を実現してまいりたい」と話しました。また、「起業家の視点で経済政策を、国民が豊かになる政策を実現したい」「教育面にも力を入れて行きたい。私自身が英語塾を経営していた経験を活かし、国際的に戦っていける人材を作っていきたい」と語りました。

 神奈川県連政策委員長・県民運動委員長をつとめる篠原豪衆院議員は、「この30年間、政治が皆様の方を向いていない。おかしなことがどんどん噴出している今こそ、私たちは真剣に政権交代をさせていただきたいと考えている」と語り、「そのためにも、皆様のご支援が必要。政治に無関心であっても、無関係ではいられない。政治は皆様の生活のすべてに係わっている」と呼びかけました。また、「皆様のお給料がこの10年間で、ドル建てで40%も下がっている。これだけ物価が上がっていくわけで、切り詰めても、額に汗して働いても生活は一向に良くならない。そういった中で、この政治をしてきたのは誰か」と問いかけ、党への支援を訴えました。

 小沢雅仁国民運動局長代理は、「自民党、公明党、日本維新の会が合意をした政治資金規正法は抜け穴だらけ。裏金事件を起こした自民党が一番厳しい、政治資金規正法を出さなければいけないのに、また裏金を作ろうとしてるんじゃないのか」「自民党の裏金議員は全く弁明もしていない。絶対に許してはいけない」と厳しく批判しました。また、自民党政権では、子ども政策、子育て支援政策が進んでいないこと、先日発表された合計特殊出生率が全国で1.2、東京都で0.99だったことに触れ、「結婚することも、子どもを育てることも非常に難しくなってきている」「立憲民主党に力を貸していただきたい。夢と希望を持てる日本社会をつくっていきたい」と訴えました。

 古賀千景国民運動副局長は、小学校で教員をしていた経験を踏まえ、「学校の教職員が足りなくて、担任がいない学級もたくさんある」「学校という場所で教員がいないということはとても大きなことで、悩んでいる子、勉強が分からずに困っている子に、教員がいないと気づくことができない」「子どもたちのいじめ、不登校、暴行は毎年過去最高になっており、子どもの自殺も高止まりしている」と指摘しました。その上で、日本の教育関連支出は先進国の中でも低水準だとし、「もっと子どもたちが夢を持って大きくなってほしい。自分の夢がかなえられるような学校、社会にして行きたい」と教育予算の拡充を訴えました。

 森屋隆国民運動局副局長は、今年の春闘で労働組合の尽力で賃上げが実現したものの、大企業と中小企業では格差があることに触れ、「個人消費を下げてしまっているのは、自民党政権が安ければ安い方がよいという政策で、労働者の賃金や労働条件を改悪してきたからだ」「働く者の4割が今、非正規労働者、年収が200万円以下の方が75%もいると言われている」と話しました。そして、「子育てをしている世代がしっかり働いて、子どもを育てられる、家を買える。そんな当たり前の社会に戻して行く」「立憲民主党は働く人、生活者である皆さんの力になりたい。寄り添って皆さんの声を聞き、その声をしっかり国会で形にしてく」と訴えました。

 司会をつとめた村田享子国民運動局副局長は、自民党の裏金問題を取り上げ、「自民党の裏金議員の皆さん、裏金のことを聞いても記録がない、記憶がない、秘書がやったと言う。全く説明責任を果たしてない」「自民党が出してきた政治資金規正法改正案は、ザルだらけ、穴だらけ、もうそこが抜けた桶なんなんじゃないかと言うぐらい、いま問題点がたくさん発覚している」と厳しく批判しました。裏金問題の反省が乏しい自民党に代わって「立憲民主党がいざ政権交代、という狼煙をこの川崎から上げていきたい」と力強く訴えました。

 街頭演説会には、市川よし子、中村武人両神奈川県議会議員、長谷川ともかず、嶋りょうた、田倉俊輔、高橋美里各川崎市会議員、長谷川悦子、田中ゆき両横浜市会議員が参加しました。