現在、福井県勝山市内でマッサージサロン&ゲストハウス「林檎のおうち」を経営している福井1区の西山りえ(にしやま理恵)総支部長。自らを「政治ド素人」「政治が遠い人間」と称し、経験もお金も地盤もない人間が政治に挑戦することは重要だと話す西山総支部長に、今のおかしな政治をひっくり返すために決意した、その思い、目指す社会などについて寄稿してもらいました。
社会に一石を投じるためサロンの外へ
私は幼少期、養女として出されました。行った先の養母は知的障がい、養父は身体障がいで、わたしは養祖母に育てられました。「お前はこの家を守るためにもらったんだ」と養祖母に言われて育てられたので、引け目や負い目は感じていませんでしたが、世間では「貰い子」というレッテルを貼ったイジメが存在していました。いつしか私自身もそれを自分の1つの欠如として意識するようになり、自己嫌悪、存在嫌悪を心に住まわせました。結果として自死を試みた経験もあります。
しかし留学という1つの手段によって人生が大きく変わりました。「あなたは生きていいんだよ」と感じられるようになったからです。初めて沼から解放されたような感覚、人が人として生きることを認めてくれている健全性。自分にとって社会が健全と感じられれば、おのずと自分自身も健全となり、自由を感じることができました。
私は現在、サロンを経営し6年目を迎えています。これまで多くの人々の相談に乗ってきました。そこから見えてきたのは、社会のゆがみや矛盾にむき出しのままさらされ、レッテルを貼られ、「マウント」社会の中で追い詰められた傷だらけの個人です。サロンの中で一人ひとりと向き合い続けても苦しむお母さんの数が減らない、支援が追いつかない。自らを死にまで追い詰める在り様は、私の経験から言えば、壊れた社会の鏡、歪んだ社会の蓄積です。個人のケア以上に、社会に一石を投じる必要性にかられ、政治により個人の尊厳や人権が大きく奪われる状況を打破し、根治療法に着手するため、今回、サロンの外に飛び出し、出馬を決意するに至りました。
同じ目線、景色に立って声なき声を拾う
私自身が人生前半、投票にも行かず、行けず、政治から一番遠かった人間です。厳しい状況にある当事者ほど、もがき苦しみ声が出せません。政治が必要な人ほど、政治が一番遠いのが現状です。よって、声なき声を拾えるよう、いつも同じ目線、同じ景色に立てるよう私自身、心をオープンにすることに努めています。
なぜ立憲民主党から立候補する決意をしたのか。一番よく聞かれる質問ですが、「ご縁ですね」といつも返しています。なぜ私が勝山に養子にもらわれたのか。なぜ私が女性として生まれたのか。なぜ私が生まれたのは日本だったのか。すべては必要だったからだ、と解釈して います。入党して9カ月、憲法に立脚し、民主主義を体現できる政党だったんだな、とあらためて自分の直観の妥当性を肌で感じ得ると同時に、自分が与えられたこの命を、身体を、そして役割を、日々全力で消化していこうと思っております。
未来の誰かの笑顔を咲かせる後押しを
東京都の出生率が1.00を割りました。日本人男女の気力や体力も削がれ、景気も底です。政権交代をする事で、この現状からV字回復を図る今が大きな分岐点。12年に一度の龍の年、辰女の私が、大いに暴れ、ひっくり返し、日本の国力上昇に一役転じてまいる所存です。
政治経験もない、子ども4人を持つシングルマザーです。業界団体もなく、裸一貫です。勇気と愛と情熱だけを以て旗揚げした1人の主婦の「愛革命」が、未来の誰かの笑顔を咲かせる後押しになればと願い、一歩を踏み出し続けてまいります。
特に力を入れて取り組みたい、実現したい政策
●生きていいんだ、生まれてよかったと思える自己肯定感や主体性を育むための人権教育の抜本的見直し
●子育てしたい、結婚したい、と思える環境の向上
●海山田んぼの保全、食料自給率を80%に向上
●自然循環型エネルギーへの転換
●対等外交の開始