東京都知事選挙(7月7日投開票)最終日の7月6日、蓮舫候補が東京都国分寺市を訪れ、街頭演説会で自身への投票のお願いをしました。街頭演説には辻󠄀元清美代表代行、枝野幸男衆院議員も参加し蓮舫候補への支援を呼びかけました。司会は国分寺市を含む東京19区の末松義規衆院議員が務めました。

蓮舫候補
■公開討論会に出ない小池候補
 「私には東京に暮らす人たちの夢を叶えるための政策がある」と述べる蓮舫候補は、現職の小池百合子候補がテレビ局が企画する公開討論会への出席を拒むため、討論会が成り立たないと指摘。「フェアじゃない選挙を戦う人にフェアな都民への政策ができるとは思わない」と強調しました。

■子育て世帯をもっときめ細かく支える知事でありたい
 双子を育ててきた経験を話し、子育てをしている時の孤独感や苦労が少子化対策に力を入れてきた原点であると述べました。そうした経験を活かし、「東京で子育てをする皆さんの背中をもっときめ細やかに支えていく都知事でありたい」と表明しました。

■結婚してもらうことにお金を使うことはやめる
 東京都が婚活アプリを作り、婚活イベントを開く事業者に補助金を渡す事業を行うことについて「これで結婚をする気になるのか」と疑問を示しました。結婚をする、一人で生きる、パートナーと暮らす、選択的夫婦別姓制度ができるまで婚姻届を出さない、一人で子どもを育てる等、さまざまな生き方の選択肢があることをあげ、「どれも尊重されてあなたの生き方として正しい。お互いが尊重し合えるダイバーシティの東京を作る」と訴えました。

■分厚い中間層を作る
 蓮舫候補は、「経済的理由で結婚、子ども、人生の選択を諦めざるを得ない若者を徹底支援する東京都にしていきたい」と力を込めました。奨学金を背負い将来が描きづらい若者のために保育、教育、医療、介護分野で働く若者の奨学金の返済を東京都が支援する仕組みを作っていくことを訴えました。若者の収入が増え、安定雇用が増えれば「税収が増える」と話し、若者の生活が安定することで社会保障の担い手となるため「持続可能なシニアの安心につながるのではないか」と呼びかけました。蓮舫候補は、「子どもと現役世代とシニアが循環する東京都をこれからの4年間で作っていく」と訴えました。

 最後に蓮舫候補は、「これまでの8年間を総括して新しい東京を作りたい。どうか最後まで投票してくれる人を増やしてほしい。私は都知事のための都政ではなく、皆さんのための都政を行う都知事になることを約束する」と締めくくりました。

■辻󠄀元清美代表代行 米国は大統領も州知事も任期は8年
 辻󠄀元代表代行は、米国の大統領も州知事も任期が8年であることに触れ、「8年以上権力を持たせたらろくなことがないので任期を切っている。都知事も任期8年で十分ではないか」と2期8年都知事を務めてきた小池候補から蓮舫候補への交代を訴えました。

■枝野衆院議員 利権、中抜き、天下りを壊す知事を作らなければいけない
 枝野議員は、「なぜ緑が足りない東京で木を切ってビルを立てる再開発に力を注ぐのか」「観光地がたくさんある東京でなぜ都民の税金を使ってプロジェクションマッピングなのか」と小池都政を疑問視。若者の希望や子育てと老後に安心を作るために「税金を食い物にしてきた利権と中抜きと天下りの構造を壊してくれる知事を作らなければいけないんじゃないですか」と蓮舫候補が都知事になる必要があることを訴えました。