財務官僚として政策立案の最前線にいながら、政治家を目指したきっかけや今の政治に対して思うことなどを、佐藤たかし総支部長に寄稿してもらいました。
■財務官僚として政策立案に携わる
私は昨年まで官僚として財務省に勤務をしていました。2005年に入省した後、経済連携協定の交渉官や外交官、ベルギーにある国際機関での勤務など、主に国際分野の業務を担当してきました。また、イギリスへの国費留学や富山県にある財務省の地方組織で所長を務めるなど、幅広い経験をさせてもらいました。
■自民党政治への強い危機感が政治の道を選ぶきっかけ
なぜ、財務省を退職してまで政治の道を選んだのか。それは、私が官僚として大臣・総理答弁の作成など、国会業務の最前線で経験を積む中、自民党1強体制の長期化に伴い、すれ違い答弁や答えになっていない答弁が横行するなど、国会での議論が形骸化し、自民党内の文化や慣習、力関係によって政策が決まっていく現実を目の当たりにしたからです。
政治の最も重要な役割は、困っている人に手を差し伸べ、苦しんでいる人に寄り添い、そのような方々を助ける政策を実現することだと思います。しかし、自民党政権で起こっているのは、そのような国民一人ひとりの声ではなく、自民党の利害関係者や既得権益者など、一部の者の意見で政策が決まる、自民党の自民党による自民党のための政治が行われていました。このままでは日本に明るい未来は訪れない、という強い危機感を覚えました。
それ以前から、自民党政権の下、国会での議論が軽視されていくのを感じていましたが、いつか・誰かが変えてくれるだろうと他人事として考えていました。ただ、40歳という人生の節目に、今後の人生を真剣に見つめ直した時に、いつか・誰かを待つのではなく、自分が動き出そうと覚悟を決め、退路を断つために財務省を退職し、政治の道に進むことを決意しました。
■まずは政治に対する信頼回復を
このような経緯で政治の道を志したこともあり、少子化対策や経済対策など力を入れたい政策はありますが、まずは「まっとうな政治」を実現して、政治に対する国民の信頼を回復することが不可欠だと考えています。2大政党制の下、それぞれが緊張感をもって政策を競い合い、また、権力を監視し合う健全な政治を実現することが、日本の政治、ひいては日本の未来を良くするために必要だと考えています。
■コミュニケーションは心を込めてのあいさつから
日々の活動では、できる限り住民の皆さんとコミュニケーションを取ることを心掛けています。例えば、朝は皆さん忙しく通勤・通学されていくため、お話をするのは難しいですが、相手の方の目を見て元気に「おはようございます」「行ってらっしゃいませ」を言うようにしています。忙しい毎日で皆さんお疲れだと思いますが、少しでも前向きな気持ちになれたらいいなと思って、心を込めてあいさつをしています。
次期衆院選においては、政権交代の一助となれるよう、小選挙区で勝ち切れるように、私ができる活動を日々積み重ねていきます。