泉健太代表は8月2日、党本部で定例の記者会見を開き、(1)広島・長崎の原爆の日、終戦記念日(2)グアム視察(3)候補者擁立――等について発言しました

(1)広島・長崎の原爆の日、終戦記念日

 泉代表は、8月の広島・長崎の原爆の日、終戦記念日にあたり、各式典・慰霊祭等への参列予定について述べました。広島市(6日)と長崎市(9日)では式典に参列するとともに、両式典の前日に行われる慰霊祭などにも出席。千鳥ヶ淵の慰霊祭(14日)、政府主催の全国戦没者追悼式(15日)へ出席すると述べました。

(2)グアム視察

 移転完了が2028年ごろに見込まれる在沖米海兵隊のグアム移転について、泉代表は8月12日にグアムを視察する予定だと述べました。日本も移転費用を負担していることもあり、計画の進捗と移転する海兵隊の機能・役割について、米軍幹部からヒアリングを行うとのこと。また、過去の戦闘で亡くなった方々の慰霊碑に献花をする予定だとも述べ、「平和を誓い、日米の安全保障がしっかり機能するように思いを込めて行く」と述べました。

(3)候補者擁立

 泉代表は昨日8月1日に島根県入りし、山陰地区では候補者擁立が進んでいない選挙区があるため、あらためて島根県連へ候補者擁立の要請を行ったと報告しました。そして、次期総選挙に向けて、8月中に200人に近い候補者の擁立を目指していると述べました。


泉健太代表記者会見

2024年8月2日(金)10時30分~11時10分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/t803ncxETWE


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○「原爆の日」「終戦記念日」を迎えるに当たって

【代表】
 おはようございます。
 まず、8月に入りました。8月は我が国においては歴史的にも、終戦記念日もございます。また、広島・長崎の「原爆の日」ということもあります。
 私もことし、広島の式典にも参列します。そして、長崎も式典にも参列をし、また、前日にさまざまな、その他の、政府以外の式典もございますので、そういった慰霊祭などにも出席をして、この恒久平和を、祈りを捧げたいと考えています。
 そして、15日は政府主催の式典もあるわけですが、その前日には千鳥ヶ淵でまた慰霊祭がございますので、14日にも千鳥ヶ淵に訪問するという予定をしています。

○グアム訪問の予定について

【代表】
 また、まだ完全に計画固定をしているわけではないのですが、12日にグアムを訪問しようと考えています。
 これは、今ちょうど沖縄の米軍再編で海兵隊もグアムに移転をする流れがありますが、今、順次グアム内の基地の整備、隊舎の整備などが進んでいます。このうちの幾つかについては我が国の予算も投じて、このグアムの米軍の移転、沖縄からの米軍の移転ということについて経費を負担しているところもあります。我が国の税金を使っているということもありますので、このグアムの海兵隊の移転の進捗ですね。そして、今後のグアムの機能の役割についての話を、アメリカの軍幹部から話を聞いてこようと考えています。
 ただ、これはさまざまなほかの日程がある中なので、ほぼ日帰りに近い形になるかもしれません。かなり強行軍でありますが、場合によっては、朝着いて、基地を訪問して、私はずっと戦没者の遺骨収集をこれまで長くやってきていますので、硫黄島ですとかフィリピンですとかニューギニアですとか、各地の戦跡だけではなく、その慰霊碑を、あるいは、その遺骨を収集するためにジャングルの中だとかを探索してきたこともありますが、そういう中でいうと、グアムでも多くの日本兵が最後の戦いで亡くなられています。そういった慰霊碑もありますので、この慰霊碑にも献花をしていきたいということも予定しておりますが、そういったもろもろを含めて、場合によってはもう日帰り状態で、夜遅くに日本を出発し、現地に朝着いて、そして、その日の夜の便で帰ってくるというような形になる可能性が今あります。
 改めて、日本軍でいえば1万8500名。アメリカ軍でいえば2124名。そして、現地のチャモロ人の方々も数千名、このグアムでは過去の戦闘で亡くなられているということも伺っております。そういった御霊にも、こうべを垂れて、平和を誓って、また、アメリカとの友好関係、そして日米の安全保障がしっかり機能するようにと、そういった思いも込めて行ってこようと考えているところであります。

○衆院総選挙に向けた取組について

【代表】
 きょうはそんなに皆様にお伝えすることはないわけですが、引き続き、今、候補者擁立を進めております。
 きのうは島根県に行ってまいりました。島根、あるいは鳥取、こういった地域でも、まだ島根で言っても2区に候補者は立てていませんし、鳥取においても1区には候補者を立てていないということがありますので、そういったところの候補者擁立についても県連に要請をしてきたところであります。党本部と協力をして、できる限りの候補者擁立を急いでいきたいと。
 何とか、8月終わるくらいまでには190を超える、200に近い数に向けて、今、努力をしているという状況にあります。


■質疑

○憲法審査会について

【時事通信】
 先日、国民民主党の玉木代表が会見で、立憲民主党が論憲を掲げていることについて、論憲と言われるならば議論そのものを止めたり邪魔したりするようなことをやめてほしいと、そうやって議論をするということで立憲民主党内を統一してほしいということをおっしゃった。この辺り、改めて立憲民主党の論憲という立場を教えていただきたい。

【代表】
 論憲という立場は、まさに憲法を論じる立場です。
 国会には国会のさまざまなルールがありますから、委員会を開く場合、これは憲法の場合は審査会ですよね。その場合にも、やはり与野党の合意、進め方のルールというものはありますから、当然そういうものを守ってもらいたいと、こちらが言いたいですね。
 これは自民党にですよ、私が言っているのは。玉木さんたちが守るとか守らないではなく、自民党がやはりこの憲法審査会を進める基本的には主導的立場ですから、そのときには与野党の合意というものをちゃんと丁寧に守ってもらいたいということです。

○衆院総選挙に向けた取組について

【朝日新聞】
 愛知15区の公認候補として内定した元川口市議の小山千帆さんをめぐる対応について伺いたい。先日30日に大串選対委員長が会見で、小山さんが2003年6月の川口市議会の意見書採択で賛成したことについて、立憲民主党の考え方と違うのではないかという指摘が寄せられていると、大串さん自身が説明した。大串さんによると、小山さんは固有の地域事情を踏まえた難しい決断の上で賛成したものというふうに党に対して説明したということだが、改めて小山さんの公認を決めた経緯や理由についてお聞きしたい。

【代表】
 まず、経緯としては、私たちの党に公募の申込みをいただきました。公募に応募してくださったということですね。その時点では無所属の方ということで我々は受けつけています。れいわさんにも確認をして、いろいろと調べさせていただくと、公募(に応募)をするために離党したという事実はないということが確認されました。あくまで先に別な事情で党を離れるという選択をされていて、その無所属の立場の方が我が党に公募してきたということは、事実として情報を集める上で確認が取れたということですね。これが経緯です。
 その公募に、こちらに申込みをしていただいて、その後、党の中では、まず当然ながら各県連の側で審査をするということになります。ですので、その県連の中でさまざまな状況を見る中で、今ご指摘のあった意見書というものの話、先ほど2003年とおっしゃいましたが、23年か何かではないですか。

【朝日新聞】
 2023年です。失礼しました。

【代表】
 そうですね、23年ですね、という話がありました。それについて県連でも指摘があったということで、議論がなされたと。本人にも確認がされたと聞いています。
 本人に確認する中において、この意見書、確かに私もこれ、意見書を後で見させていただくと、表現において、これはいかがかという部分がある意見書だなと感じました。その上で、一方で、さまざまな事情の中で、この意見書全ての表現に賛成したわけではないけれども、地元からの要望や地元事情に鑑みて賛成したということがあるということが我々の側に表明をされ、その上で、立憲民主党県連として、ご本人が、この小山さんが多文化共生ですとか差別ということについてどういう認識を持っているのかということの確認をいたしました。そうしたところ、立憲民主党の持つ多文化共生の理念や差別を許さないということについては合致をすると、そういう考え方の方であるという確認が取れたということで、党本部に改めて上がってきたということで、党本部としては手続をさせていただきました。

【朝日新聞】
 確認だが、今、代表がおっしゃった、表現としていかがなものかというところは、具体的にどこを指しているか。

【代表】
 それはちょっと事務的にまた聞いてもらったらと思います。

【朝日新聞】
 これも確認だが、ということは、今回の公認決定と、立憲民主党の多文化共生の理念というのは、矛盾しないということでよろしいか。

【代表】
 やはり本人に確認をして、どういう意図、どういう考え方に立ってこの採決に臨んだのかということを確認し、立憲民主党としてそれが許容できるものかどうかというのを確認したということですね。

○グアム訪問の予定について

【読売新聞】
 冒頭ご発言のあったグアム訪問の関係だが、これは日程は決まっていて、内容を今調整しているというような理解でよろしいか。

【代表】
 いえ。内容が決まっていて、日程を最終調整しているのですが、基本的には12日の日程で間違いはないという状況には来ている。あとは出発便がもう1日手前になったりするかどうかくらいの話で、基本的に、米軍基地、各基地を訪問するという日程は決まっております。あるいは、慰霊碑を訪問して献花をするということも決まっております。

【読売新聞】
 事務的な部分で詳細を詰めているが、グアム訪問自体は決まった日程ということでよろしいか。

【代表】
 はい。そうですね。

【読売新聞】
 この訪問が実現すると、代表がかねて訴えている現実的な安全保障政策や政権担当能力というところについてもメッセージを発せられるかと思うが、そうした点も踏まえて、今回の訪問というのは、どのような意義を持って、どういう訪問にしたいか、改めて伺いたい。

【代表】
 立憲民主党として、沖縄の基地負担軽減、これは非常に大事な我々が掲げている政策の一つでもあるし、そして、一方で、日米安全保障、これも大変重要であるし、その意味では、グアム自身も大きな安全保障上のアメリカの拠点となる。
 しかも、日米の連携が進む中において、このグアムの拠点は、単にアメリカの税金のみで整備をされるのではなく、我が国も、例えばグアムの海軍基地、アプラ地区というのがあるのですが、ここにおいては移転する海兵隊などの港湾運用指令部の庁舎、あるいは診療所、こういったものを日米で整備するというふうになっていたり、あるいは、キャンプ・ブラズというところがあるわけですが、これも海兵隊の主な宿営地になるところですが、ここも司令部の庁舎あるいは隊舎を日米で整備すると。我が国のまさに税金も入るわけですよね。
 そういった意味で、日本も負担する大事なこのグアムの基地整備ですから、当然我が国も監視をしなければならないし、そして、米軍との信頼関係も強固にしなければならない。そんな思いで、アメリカの軍関係者ともさまざまに意思疎通をするということも大事だろうと考えて行ってまいります。

【読売新聞】
 あちらでアメリカの政府関係者とも会われたりということもあるか。

【代表】
 グアムに政府関係者というのは、軍関係者とはまず会うことにはなっていますが、向こうの何らかの政府関係者も、国防総省もいるかもしれませんから、そういった方々とも会うことにはなろうかと思います。

○党代表選について(1)

【テレビ朝日】
 代表選関連について伺いたい。まだ誰も表明している状態ではないが、枝野前代表だったりという名前が今上がっていると思う。前代表の状態で衆議院選挙をして、今回、泉代表になってからはまだ衆議院選挙が行われていない状態だが、その状態でもう一回出馬の意向があるということについての、まず受け止めを一つお願いしたい。

【代表】
 意向があるということも、それはある種、憶測みたいな話ですから、今の段階で何かお話しできることは僕のほうにはないですね。

【テレビ朝日】
 それを踏まえて、毎週聞いているが、ご自身の再選への意欲に関して教えていただきたい。

【代表】
 今は、先日も、オンラインでですが、仲間たち、議員たちのお話も伺いました。また、リアルでもできる限り多くの方々のお話を伺って、やはりこれは党のため、もっと言えば、やはり国民のために立憲民主党の力を伸ばしていく、そのための代表選挙ですから、今の党にやはり何が求められているのか。これまでの歩みと、これからの歩みについて、話合いをするということがとても大事だと思うのですね。
 そういう中で、何がふさわしいのか、誰がふさわしいのかということも、当然私自身も考えなければいけないと思っていますので、今はまず、とにかくさまざまな方から意見を聞いて、この党に必要なものを定めていきたいと考えています。

○労働組合との意見交換について

【フリーランス】
 代表選に関係するが、組織の名前ではなく会合の名前で、竹橋会という、公務員の労働組合や教職員の労働組合出身の国会議員OBや国会議員が組織している会があり、代表は時々その食事会に出席されているのではないかと思う。

【代表】
 たぶん、名前が違うか、メンバーが違うか、わかりませんが、僕は今おっしゃったような人が集まる会というのは行ったことないですね。

【フリーランス】
 失礼しました。たぶん私が間違っています。輿石東元参議院副議長などが集めている会合に、代表になられてからも出席されたことはありますよね。

【代表】
 いや、ちょっと覚えがないですね。

【フリーランス】
 ごめんなさい、何かの勘違いです。たぶん私の間違いです。
 代表のお父さんは北海道の札幌の隣の石狩市で市議会議員をされていたということで、代表ご自身も18歳まで北海道で過ごされたということで、北海道というと、横路知事を初め非常にリベラル、旧社会党が強く、また、広いですから、公務員の労働組合や教職員の労働組合といったところが選挙の当選に関しては非常に重要になるかと思う。北海道の話と公務員の労働組合の話と教職員の労働組合の話は全く別だが、そういったところと、代表になる前、代表になってからも、非常にコミュニケーションというのは密接でいらっしゃるか。

【代表】
 当然、応援してくださる方々と意思疎通をするというのは大事ですので。今は立憲民主党を応援してくださっている労働組合は公務員関係の組合だけではないですね。民間で働く方々もたくさん応援していただいていますので、そういった意味では必ずしも公務に限定してということではなく、さまざまな方々と意思疎通をしています。
 一方でというか、やはり働く方々の立場を守るということや、今、賃金が上がらない中で、ようやく上がってきましたが、もっと賃上げが必要だという意味で、働く方の話を聞く必要がある。あるいは、働き方の見直しをしていかなければならない。そういう現場の声を大事にする政党であるということと、立憲民主党自身がその立場で仕事をしていくということも大事であろうと思っていますので、これからもその意見を聞くというのは大事にしていきたいですね。

【フリーランス】
 お父さんは石狩市議会議員の頃は何党の公認でいらしたか。

【代表】
 実は、これは我が家は変わっていて、親が政治家をやっていたから子どもが政治家を目指すというパターンがあるとしたら、うちは実はそうではなく、私が目指していたら親が政治家になったというパターンなのですね。ちょっと変わっているといえば変わっているのですが。
 無所属でしたね、基本。私が民主党で国会議員になった後に民主党の会派に入ったとか、そういう感じだったのではないかと思います。

【フリーランス】
 そうすると、大人数の選挙区だから、何か公務員の労働組合や教職員の労働組合は。

【代表】
 全くなかったですね。うちの父は、むしろ保守系無所属の分類に入ると思います。ですから、組合出身でもなかったし、組合の皆さんから応援をいただくというシーンは、僕の知る限りは、知らないですね。

【フリーランス】
 最後に。これは47都道府県でも時代でも全然違うが、ちょっと私が気になるのは、教職員組合の中には、8月に広島・長崎・グアム・千鳥ヶ淵・武道館のことを勉強するのは当然だが、中には韓国に行って高校生に土下座させるとか、そういった独自の自虐史観、歴史観に基づいた社会科の教師とかが、比較的その労働組合の枠組みを用いて教育をしているというようなことに関して、いろいろな意見というのが非常にある。泉さんは、北海道の道立の高校の中で、何か日本というのは、昭和天皇はものすごく悪い人だったとか、そういったような感じのちょっと独特な歴史観に基づく教師といったものに教室で教えられて困ったというようなご経験はお持ちか。

【代表】
 ないです。私は3歳の頃から国歌を歌っていました。

○野党連携について(1)

【北海道新聞】
 先ほどの代表選に関する質問の中で、代表のほうから、今の党に何が求められているのか、これまでの歩みとこれからの歩みについて話合いをすることが大事だという発言があった。この関連で、代表の考え方として、他の野党との連携というのがどのように重要だと考えているかという点をご教示いただきたい。

【代表】
 今の自民党の、裏金がこれだけ判明しても、それに加えて広瀬議員・堀井議員と次々と出てきていますから、体質全体がかなりおかしくなっているわけで、そういう人たちに政権を担ってもらっては困るわけですよね。その中で立憲民主党がどう新しい政権をつくっていくかということが、我々やはり使命だと思っていますので、その野党第1党としての責任を果たさねばならない。
 自分たち単独で果たすことができればそれは最善だけれども、もしかしたら力が足らないかもしれない。そのときには各政党と共に非自民政権をつくるということも考えねばならない。もちろん全部の政党が政権に入る可能性があるわけではないと思いますが、私たちとして、立憲民主党として、場合によっては連立を組む可能性というものも想定しなければいけない。
 なので、まずは私たちとして、その可能性のある国民民主党とは緊密なやり取りをさせてもらっています。これとて、しかし、どうなるかはわからない話ですね。選挙が終わってからの議席の結果によるかもしれないし、選挙前にどこまでやれるのかという話もあるかもしれないし、両党折り合わないかもしれない。だけれども、今、各地では連携できるところは連携しているということがありますから、まず、国民民主党とはそういったことで、これからもできる限り協議をしていきたいと考えています。
 そして、そのほかの政党は、それぞれ基本的に独自の戦略の中で候補者擁立というのを今も進めてきていると思います。そういった中で、我々とすれば各政党に、とはいえ自民党あるいは裏金議員をそのまま勝たせてしまってはこれはやはりよくないよねという話はずっと言い続けていきたいと思うし、そういう中で何かしら、それぞれ例えば選挙区についてお互い一定候補者の調整をするみたいなことはあり得る、可能性はあるのではないかと、現時点でそのように考えています。

【日本テレビ】
 先ほどの質問に関連してだが、共産党の田村委員長とも会談が調整されているという先週のステータスだと思うが、その調整状況を伺いたい。

【代表】
 同じく調整中ですね。

【日本テレビ】
 変わらず調整中と。

【代表】
 はい。

○東京都知事選の結果について

【日本テレビ】
 次に、ちょっと話題が変わってしまうが、一点確認の質問で、都知事選の総括について、都連から党本部に何らかの形で報告などはされたか。

【代表】
 いや、まだだと認識しています。

○党幹部の政治資金パーティー開催自粛について

【日本テレビ】
 またちょっと別の質問になってしまうが、党内における政治資金パーティーの位置づけについて質問させていただきたい。政治資金パーティーについては、政治資金規正法の国会審議の見通しが立つまで自粛するというステータスだったと思う。

【代表】
 党幹部が。

【日本テレビ】
 党幹部が。こちらは、今は国会審議が一旦、通常国会は終わっているという形だが、この国会審議の見通しというのは、臨時国会に向けてさまざま立憲民主党として更なる改革を求めていくことまで含めているのか。つまり、臨時国会まで含めて、この党幹部の自粛を続けていくのか。それとも、また別のルールを設けることも想定され得るのか。その辺りを伺いたい。

【代表】
 今、我が党の考え方を示している方針というのは、幹部については、当面の間、自粛をする。そして、その他の所属議員たちについては、制約はない。パーティーは開催できると。以上です。

【日本テレビ】
 そのステータスは変わらずと。

【代表】
 変わっていない。

【日本経済新聞】
 関連して伺いたい。一般の議員、普通の議員の方はパーティー開催できるという方針だが、とはいえ、実際そういった議員の方とか事務所の秘書さんの話を伺うと、党にまた傷をつけてしまうのではないかといったことからパーティーを自粛する判断をされる事務所が少なくないと思う。そういった状況を執行部としてどういうふうに捉えているか。そして、改めて打ち出したいメッセージを教えていただきたい。

【代表】
 おっしゃるとおりですね。本当に仲間たちで、そういった意味で、新たな、どのようにして、秘書たちの当然経費も見ていかなければいけないので、そういうものを確保するのかということを、今、四苦八苦している状況があります。中には懸命に個人寄附を集める努力をしている仲間もいます。
 だからこそ、幹部は幹部としての考え方で一定の自粛ということをしておりますが、改めて、各所属議員についてはその制約はないということを明確にせねばならないし、そして、やはり幹部として努力をするのであれば、できる限り個人寄附が集まる方法について、もっと党の側から各議員に対してもさまざまな取組の仕方について伝えていくことがあれば伝えていくということも必要ではないかと考えています。

【日本経済新聞】
 一般の議員の方も含めてパーティーを開きやすい環境にするためということもあり、執行部のパーティーの自粛という方針を見直す、執行部もパーティーをしていいという方針に切り替えるべきだという声も執行部には多く来ていると思うが、その点についてはどうか。

【代表】
 今は変更ありません。

○野党連携について(2)

【関西テレビ】
 先ほどお話あった各政党との党首会談、共産党がまだということだが。

【代表】
 れいわさんもまだですね。

【関西テレビ】
 そうですね。そういう中で、国民民主党の榛葉幹事長の会見でもそうだが、共産党とも会談ということが、そもそもいろいろ批判があるようだ。連立に共産党は入らないというふうに代表おっしゃる中で、それでも会うということはどういうことなのか、その辺をちょっと教えていただきたい。

【代表】
 今回は意見交換ですからね。連立に入る政党と、とは一言も言っていないものですね。各政党と意見交換をする。
 意見交換なんか当たり前ではないですかね。だって、それを言ってしまったら、かつて玉木さんと志位さんはピアノを弾いていましたが、そうすると、もう玉木さんと国民民主党はつき合わないのですかという話になってしまうわけで、国会でもたぶん共産党さんと、例えば古川国対委員長が共産党の穀田委員長と会っているはずですよ。それも駄目なんですかという話になってしまうわけで、いや、意見交換はするでしょう、ではないですかね。

○党代表選について(2)

【関西テレビ】
 話題変わり、代表選に関する話題だが、いろいろな動きが今起こっているが、きのうも一部報道があったが、泉代表の同じグループのメンバーの小熊さんと、小沢さんがきのう会い、泉代表に関してなかなか小沢さんからは非常に塩対応というか、そういうような反応もあったようだ。小沢さんのさまざま代表に対する厳しい発言については、発言する自由があるのでということをずっとおっしゃっているが、泉代表にとって小沢一郎さんはどういう方というふうに現時点で認識されているか。

【代表】
 この間、いろいろなジャーナリストさんとか作家さんから取材を受けたり、あるいは、その方のやっているインターネット番組に出たりしたときに、いわゆる小沢本という言われ方をするくらい小沢さんについて書いた本というのは多数あるわけですが、そういった本を3冊くらいいただくくらい、やはりすごい方だなと思いますよね。
 これまでの歩みというのは、日本の政治に、この30、40年、大きな、常に足跡を残し続けてきた方。やはりすごい方だなと、そんな印象を持っています。

【関西テレビ】
 いろいろな報道、それから我々の取材の中で、泉代表が代表に就任されるとき、前回の代表選で当選されるときに、小沢さんのグループも支持があったかと思うが、その辺の背景で、いろいろ何か人事の件で小沢さんとの約束を守らなかったのではないかみたいなことを言われたりもしているが、その辺でもしかしたら禍根があって小沢さんがいろいろ厳しいことを言っているのではないかみたいな、そういうふうにも見え方があるようだが、この辺りはどういうふうに。

【代表】
 まあ、いろいろな見え方があるでしょうね。

【関西テレビ】
 実際そういうわけではないというふうな認識か。

【代表】
 いろいろな見え方があるということです。あることもあれば、ないこともあるというのが、この世界ですね。

【関西テレビ】
 あることというのは。

【代表】
 とにかく、あることも、ないことも、いろいろあるということです。

○参院通常選挙に向けた取組について

【中国新聞】
 少し気が早いかもしれないが、来年の参議院選に向けてお聞きしたい。広島の選挙区で、今、現職の候補2人、森本議員と宮口議員がいらっしゃるが、定数に対して引き続きこのお二方を公認候補として立てていく、推していくという考え、そこについてお聞きしたい。

【代表】
 森本議員、そして宮口議員、両議員とも国会で非常に活躍をしていただいています。
 森本議員は、もう参議院のある意味幹部という立場ですから、全体の調整もやっていただきまして、党においても党の組織委員長をやっていますから、本当に活躍をしていただいています。
 宮口議員は、当選して今はまだ数年という状況ではあるのですが、予算委員会の質問も非常によく、随分と県民の皆さんからも高い評価を受けていますので、双方本当に有能な議員だなと認識しています。
 来年の参議院選挙、これについては、今、県連と党本部で話合いをさせていただいていまして、どういった形で参院選に臨んでいくのかということを、話合いを継続している状況ということですね。現時点ではそこまでです。

【中国新聞】
 決まった形で今こうするという戦略が立っているわけではなく、それを検討している段階と。

【代表】
 そうですね。広島県連からは、今、明確にこういう方針ということを出されている状況ではないですね。

○外交・安全保障に関する閉会中審査について

【「FACTA」】
 先日の閉会中審査、特に参議院の小西さんとか、あるいは山添さんとか、やはり鋭い質問があり、あの様子を見ていると、上川さんも木原さんも予算委員会をやっていたらやはり辞任を免れなかったくらいのレベルの、あの短時間でそれくらいの印象を受けたが、その辺を代表はどうご覧になったか。あれは辞任物だと私は個人的には思ったが、どんな感じか。

【代表】
 自民党のやはり手法は悪質だということですよね。
 今回の広瀬議員の離党、これだって、おそらく広瀬議員単独の考えではないはずですよ。自民党の側から、とにかく離党して難を逃れろと、トカゲの尻尾切りをやって、9月15日までに辞任をしなければ補選もないんだからと、そういう意図もあるのではないかと思うわけですね。ということは、これは自民党のまだ指導下にあるということだし、岩手県連だって本来であればやはり辞めさせなければいけない。自民党も広瀬議員を辞めさせなければいけない。そういう立場ですよ。
 木原大臣にしても、これはたぶん、本当に今おっしゃっていただいたように、予算委員会をやったらもたないということを自民党がわかっているはずですよね。わかっているから、我々が要求しても、それに応えないんですよ。そういうふうに、実際には国会では逆審議拒否が行われているということですよね。
 その中で、自民党が多数派として自民党が設定した場で我々は議論せざるを得ないというのは大変悔しいけれども、そういう状況の中で、予算委員会ではなく、この安全保障委員会が開かれて、そこでも我々は辞任を求めましたが、のらりくらりと、また当事者意識のない答弁が繰り返されるということですから、国民の皆さんには、そうやって延命をしている姿を、その真実を見てもらいたい。まさに今でも辞めさせようとしていない自民党がここまでひどいんだということを、ぜひやはり国民の皆さんには見ていただきたいですね。

【「FACTA」】
 その文脈でいったら、野党がやはりこの問題で一つになって攻めないとどうしようもないと。そういうふうにあまり論じられていないが、余りに私は、上川さんの答弁を見ていても、こんなのが日本の外務大臣なのかと思うくらい情けないが、この後、攻め口というのは何か。でも、これは結構立憲がいろいろ政府のほうを取材した形の質問になっていましたよね。

【代表】
 そうですね。

【「FACTA」】
 だから、そういう意味でも、これは過小評価されているのではないかと思うが、今後何かお考えはあるか。

【代表】
 いや、そうなんです。ですから、本当に閉会中であっても我が党の議員たちの質疑は、本当に真実に近づく、迫る質疑をしていますから、世の中の皆様にはぜひそこをまさに切り出していただいて、もう動画で拡散していただきたい。もっともっと多くの国民の皆さんに伝えていただきたいという思いも持っています。我々としても一生懸命伝えていくし、マスコミの皆さんにももっと取材をしていただいて発信してもらいたいと思います。
 第一、沖縄で女性が米兵によって被害を受けているのに、それを(県に)通報する約束になっているのに、それが果たされていない。機能されていない。恣意的に運用されているかもしれない。もみ消されていたかもしれない。重大なことですよ。もっともっと真剣にこのことについて皆さんも問題点を指摘していただきたいということを私からも強くお願いしたいですね。

○党代表選について(3)

【関西テレビ】
 先ほど聞き忘れたことがあり、例の小熊議員の話だが、きのう小沢さんと会った結果について何か代表は聞かれたか。

【代表】
 いえ、聞いていません。

【関西テレビ】
 向こうからも何も言ってきていないか。

【代表】
 現時点で、会う時間もなかったし、やり取りをする時間もないですね。

○広瀬議員の秘書給与詐取疑惑について

【NHK】
 広瀬さんの話が今出たが、今は離党された状況だが、これから党としてどのように身分なりを求めていくのか、代表の考えはあるか。

【代表】
 党としてというか、国民が求めているでしょう。何で立憲民主党が求めなければいけないんですかというくらい、常識でしょう、こんなものは。当然辞職をすべきですよ。それはもう皆そう思っていますよ。これは立憲民主党だからとかではないですね。当然、辞職、辞任をすべきです。

(以上)