農林水産キャラバン(隊長・田名部匡代参院幹事長)は7月27日、28日の両日、青森県弘前市、東津軽郡蓬田村を訪問し、地元農業者の方々との意見交換や、トマト、ミニトマト農家のハウスの視察等を行いました。今回のキャラバンには、隊長の田名部匡代参院幹事長、事務局長の徳永エリ参院議員、岡田はなこ衆院青森3区総支部長、升田世喜雄衆院青森1区総支部長、成田大介弘前市議らが参加しました。
■弘前市の農家との意見交換(弘前市)
7月27日午後、弘前市の東目屋ふれあいセンターにおいて、リンゴ農家の方々と意見交換を行いました。農家からは、鳥獣被害について、「この地域では鳥による農作物被害が多くなっている」という指摘があり、「農家としてもいろいろ手立てを講じているので、クマやサルなどによる鳥獣被害対策を講じてほしい」といった要望が寄せられました。収入保険について、「保険料・積立金の負担が大きい。保険金・特約補塡金の支払時期が遅く、資材費等の支払いに間に合わない。加入率が上がらないのは青色申告を行っている農業者しか加入できないからではないか」といった意見がありました。さらに、「果樹園の薬剤散布機を更新するため補助金を申請したが、経営面積が小さいということで補助を受けられなかった。農業機械は高額なので、補助がなければ農業をやめるしかない。小規模農家も十分使えるようなシステムとしてほしい」といった要望が寄せられました。
徳永議員から、鳥獣被害対策について、「今年の銃刀法改正でハーフライフルの規制強化が行われるに際し、特例措置を設けることができた」といった実績を説明するとともに、鳥獣被害防止総合対策交付金のクマに係る捕獲活動経費の単価の増額を要求するなど、国会の中で議論を進め、具体的な提案を行っていることの紹介がありました。また、収入保険・農業共済について、「温暖化被害にどう対応していくかという観点からの見直しを行う時期に来ている」との認識を示し、党の農林水産政策大綱においても収入保険制度の検討が明記されていることを紹介しました。農業機械に対する補助については、数戸の農家が集まりコントラクターを設立することが有効であることとその運営をめぐっての課題について言及しました。
終了後、記者団からの取材に対し、徳永事務局長は、「天気が悪かったにも関わらず、本当にたくさんの方に集まって頂いて建設的な良い議論ができた」と述べた上で、「『気候変動による災害の多発への対応』『有害鳥獣被害への対策』『入管法改正による教育実習制度の見直し等』など、多くの宿題もいただいたので、きちんと国会で議論させていただく。岡田はなこ総支部長と連携して取り組んでいきたい」と力を込めました。
■トマト農家、ミニトマト農家との意見交換(東津軽郡蓬田村)
7月28日午前、蓬田村のトマト農家、ミニトマト農家を訪問し、ハウスの視察と意見交換を行いました。
農家から、「慢性的な人手不足。従業員を確保するのが難しい。トマト栽培では通年雇用がなかなかできない」「燃料、肥料代、人件費、全てが高騰しているが、価格転嫁ができない。適正な価格で、農家の経営が成り立つように、何とかしてほしい」「青森でもかなり暑くなってきて、去年、高温で収量が落ちた。各農家で知恵を出し合い、研究をしているが、これをやれば間違いないというような技術はない。高温対策の補助金はありがたい」といった意見、要望が寄せられました。