泉健太代表は8月6日、被爆から79年を迎える広島を訪れ、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式典)に参列。米国による原爆投下時刻の午前8時15分に黙とうし、一日も早い核廃絶と世界恒久平和の実現を誓いました。式典後、「動員学徒慰霊塔」を森本真治、宮口治子、三上えり各参院議員らと訪れ、献花しました(写真上は、平和記念式典に参列する泉代表)。

 その後、泉代表らは「高校生平和大使」と懇談。平和大使として世界に向けての活動、国内での活動などについて説明がありました。その後の質疑応答では、党が立憲主義を掲げていることや、憲法改正に関する立ち位置、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加に関する立憲民主党の姿勢についての質問や要望、平和大使の活動をしているなかでの悩みなどについて話がありました。

 「高校生平和大使」は核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴え、国内外に向け発信を行っています。年に一度全国から公募選出され、6月に第27代高校生平和大使が決定、活動しています。今回の懇談には27代大使の他、26代大使や、これまで大使を務めてきた大学生などが参加しました。
 党からは泉代表の他、森本真治、宮口治子、三上えり各参院議員、東克哉・広島3区総支部長、瀧本実、鷹廣純、柿本忠則各広島県議、若林新三広島市議、新田真一三次市議、落海直哉東広島市議らが参加しました。

 懇談後、泉代表は記者団の取材に応じ、岸田総理のこれまでの平和への取り組みについて問われると、広島サミットで広島の実相を伝えることができたことは成果であるが、広島選出の総理として核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加ができていないことについては評価できないと述べ、あわせて核兵器不拡散条約(NPT)で日本がもっと主導的な役割を果たすべきだとして、核軍縮核・廃絶に向けて日本政府のリーダーシップを強めていただきたいと語りました。

 泉代表自身としては、「79年経つが戦争の傷は大きく、まだまだ苦しんでおられる方もいる。これだけ大きな傷を残す戦争はやはり繰り返してはならない。そして一瞬にして多くの方の命を奪う核兵器は二度と使われてはならない、その決意を新たにしている」と述べ、世界に対して日本が呼びかけをしていく役割を担っており、その役割を全力で果たしていきたいと語りました。

 特別養護老人ホーム「慈光園」(広島市安佐南区)の慰問では、泉代表は入所者の皆さんにあいさつをした後、系列を含め4つの施設園長や部長らを交え意見交換をしました。

 意見交換では、職員の確保が難しいといった悩みの他、施設の課題とは別に最近のSNSでの誹謗中傷を憂いているといった話がありました。

 党からは泉代表の他、森本参院議員、鷹廣県議、東総支部長が同席しました。