79回目の終戦の日を迎えた8月15日、泉健太代表は日本武道館で行われた全国戦没者追悼式に党を代表して参列し、献花を行いました。

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、5年ぶりに全国47都道府県全てから遺族が参列し、通常開催されました。式典では正午からの1分間、およそ310万人の戦没者を追悼して黙とうが捧げられました。参列者は約4300人でした。

 天皇陛下はおことばを以下の通り表明されました。

 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
 終戦以来79年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
 これからも、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
 ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

 式典では遺族を代表して、出征先の中国で父親が死を遂げた福島県の安斎満さんが追悼の辞を読み上げました。安斎さんは、「国のため戦場に赴き、無念にも散華された戦没者の皆さまを忘れることはありません」「平和の大切さは、私たち遺族が身に染みて知っております。世界では、今なお戦争が絶えることがなく、多くの戦争犠牲者が出ており、一日も早く平和が実現することを祈るばかりです」と述べました。そして、「私たち遺族は戦争の悲惨さと平和の大切さを、今こそ、語り継いでいかなければなりません。記憶の薄れゆく今日にあって、教訓を伝えていく機会が失われつつある現在、語り部として、子・孫へと継承していくことが大切であり、遺族の使命でもあります」と次世代へ戦争の悲惨さを語り継ぐことを誓いました。

【画像提供】厚生労働省

 武道館での全国戦没者追悼式終了後、泉代表は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を参拝しました。