岡田克也幹事長は8月20日、国会内で定例の記者会見を開き、(1)党代表選(2)衆参選挙の公認内定決定(3)共産党との意見交換(4)自民党総裁選——などについて発言しました。

 (1)党代表選については、「どういう代表選にするかについてさまざま意見があった」と述べた上で、「従来の方法に加え、最新の状況を踏まえてSNSなどを最大限活用することを、吉川沙織代表選挙管理委員長(参院議員)と相談しながら進めていく」と述べました。

 (2)衆参議院選挙の公認内定について岡田幹事長は、「第50回衆院選挙で、神奈川県第17区には新人で神奈川県議会議員の佐々木ナオミさん、大阪府第5区に新人で元大阪府議会議員の西川弘城さん、奈良県第3区に新人で株式会社スタープロジェクト代表取締役社長の川戸康嗣さんをそれぞれ決定した。また27回参院選挙の公認内定では、福島県選挙区に新人で福島市議会議員の石原洋三郎さんを決定した」と報告しました。

 (3)共産党との意見交換について、「昨日、泉健太代表とともに意見交換し、連携し力あわせをすることを確認した。これは従来からの確認事項で具体的な議論はしていない。また各党との意見交換については、維新や国民、社民などともしてきている」と述べました。

 (4)自民党の総裁選について、「ずいぶん報道が多い気がする。立候補の意思があるということと、現実に立候補することは別の問題。少し報道が先走りしているのかなと思う」と言及した上で、自民党総裁選候補者に対し、「(新総裁・総理が決定した後に)解散総選挙があると言われているが、(新総理は)少なくとも衆参の本会議の代表質問と予算委員会での質疑をしっかりと行って、国民の皆さんに、新内閣が何を目指しているのかが分かるようにしたうえで解散してもらいたい」と注文をつけました。

 さらに岡田幹事長は、安倍派幹部4人が政倫審で嘘を言った可能性が出てきているとして、「国会に出てきて説明をしてもらう必要がある。国会の場、政倫審の場で事実に反することを言った可能性があるということは民主主義への冒涜であり許しがたいことだ。もう一度機会を与えるので、きちんと説明をしてもらいたい。できないのであれば大変罪が重いものだ」と断じ、自民党の総裁候補はこのことをやると言うことを約束してもらいたいと述べました。


岡田克也幹事長記者会見

2024年8月20日(火)15時30分〜16時06分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/F8fbXbivF8c


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第109回常任幹事会を開催

【幹事長】
 きょうは常任幹事会がありましたので、まず、そのご報告です。
 まず、これから代表選挙が始まってまいりますが、それとは別に、常任幹事会については予定どおりやっていこうということを確認させていただきました。隔週ですが、基本的には開催をするということです。執行役員会についても同じであります。ただ、あまり何も大きな課題がなければ持ち回りということもあり得ると。しかし、基本は皆さん予定を空けておいてくださいということをお願いしたところであります。
 それから、代表選挙について、基本的には(代表選挙管理)委員長である吉川(沙織)さんのところで事務を行っていただくというふうにルールの上でなっております。ただ、どういう代表選挙を行うかということについて、執行役員会でも様々な議論が出ました。この前の(両院)議員総会でもご発言もありました。従来のパターンというと、箱でやって、そして街頭演説でやって、いずれもブロックの主要な都市でという、そういうパターンでしたが、もちろんそういうこともしっかりやっていきたいと思いますが、もう少し幅広い目で見て、多様な場所で演説会や対話集会を行うとか、そういうことも考えるべきではないかと。それから、都知事選の反省もあるのですが、SNSについて、最新の状況を踏まえて最大限活用していこうというようなことについて、吉川委員長とよくご相談しながら進めていきたいと思っております。
 次の総選挙に向けての候補者(公認内定)であります。資料もお手元にあるかと思いますが、一つは、神奈川県17区、佐々木ナオミさんです。現職の県会議員であります。非常にパワフルな政治家ですので、ここは牧島かれんさんの選挙区でありますが、しっかりと勝ってもらいたいと思っております。勝ってもらいたいと言うといけないのかな、しっかりと活動してもらいたいと思っております。
 それから、大阪第5区、西川弘城さん。元府会議員の方であります。ここは公明党が現職でいますが、共産、れいわと現職がいる、そういう選挙区であります。
 奈良第3区、川戸康嗣さん。ここは、田野瀬さん、自民党現職の選挙区であります。
 以上で衆議院は190名ということになりました。女性41名、男性149名ということであります。
 それから、参議院ですが、福島選挙区で石原洋三郎さん。現在市会議員をやっていただいていますが、元衆議院議員、1期務めた方であります。石原さんを参議院の候補者とするということが決まりました。
 以上が常任幹事会のご報告であります。

○各党党首との意見交換 共産党と意見交換を実施

【幹事長】
 私のほうから2、3、申し上げたいと思いますが、一つは、昨日の共産党の田村さん、小池さんとの意見交換についてであります。
 そこで、連携し力合わせをすると、これは従来の確認事項なのですが、そのことを改めて確認をした。ただし、では、連携というときに、あるいは力合わせというときに、具体的にどういうことを意味するのかということについては、昨日の段階では議論はしておりません。今後意見交換をしていこうということになったということであります。
 それから、一部のメディアで、政権構想に共産が加わらないことを確認したという、そういう記事がありますが、これは事実とは異なると思います。私たちはその趣旨の発言を従来からしておりますが、確認というと両党がそれを合意したということになりますので、そういう事実はございません。おそらく共産党の小池さんの会見でも同じようなことをおっしゃるのではないかと思います。
 いずれにしても、意見交換は非常に有意義でありました。代表からすると、各党それぞれ、維新や国民民主とも、あるいは社民とも、そういう意見交換をしてこられています。共産の場合には私も同席ということでありましたので、同席させていただいて、1時間半くらいかな、しっかり意見交換できたと思っております。

○自民党総裁選について

【幹事長】
 自民党総裁選挙ですが、個々のことは私は言うつもりはありませんが、随分報道が多いなという感じはいたします。人数も多いから、きのう一人、小林さんが立候補されてメディアが報じましたが、そうすると、たくさん出てくればその何倍も報道があるのかなというふうに思います。ただ、考えてみれば、立候補の意思があるということと立候補を現実にできるかどうかというのは別の問題であります。20人の推薦人も必要です。少し報道が先走りしているのかなという感じがなきにしもあらずであります。
 私としては、きのうの小林さんだけではなく、これからの候補者の皆さんに共通して、ぜひこれは実現してもらいたいと思うのは、その後、解散・総選挙になるということも言われますが、それはその総理の判断ということになりますが、少なくとも本会議における代表質問及び予算委員会をしっかり行って、国民の皆さんに、新しい内閣が何を目指しているのか、各閣僚も含めて、そういうことがわかるようにした上で解散してもらいたいと思います。
 3年前、菅さんが辞めて、岸田さんが総理に選出されて、私たちは予算委員会を求めましたが、結局本会議だけで終わってしまいました。本会議で「新しい資本主義」とか「分配重視」とかいろいろなことを言われたわけですが、現状は全くそれとは変わってしまっている。あのときに予算委員会で我々に深掘りする機会があれば、いかに底の浅いものであるかということは有権者の皆さんに理解されたと思います。一方的な本会議の答弁だけで解散をし、選挙が終わって3年たってみたら全然言っていることとやっていることが違うということになったわけで、最低限予算委員会をしっかりやってもらいたいと思います。
 あわせて、これはそのときの予算委員会かどうかは別ですが、やはり安倍派の幹部4人の皆さんは、事務局長の裁判で、(還流再開を)4人で決めたとはっきり言われた以上、政治倫理審査会で真っ赤なうそを言った可能性が出てきているわけですから、そのことについて国会に出てきてきちんと説明をしていただく必要があると思います。予算委員会などで、うそのない形で、再度説明していただく必要がある。そうでないと、国会という場、政治倫理審査会という場で、国民の前で全く事実に反することを言った可能性があるということで、それはまさしく民主主義の冒涜であり、許し難いことです。ですから、もう一度機会を与えるので、そこで、4人で決めたということが事実でないのであれば、そのことをちゃんと説明してもらう必要がある。もし説明できないということであれば大変罪の重いことだというふうに思います。そのことだけは申し上げておきたいと思います。
 そういうことをちゃんとやるということは、ぜひ自民党の候補者の方は約束してもらいたいと思います。そうでないと、改革とかいろいろ言っても、それはもうまさしく絵に描いた餅のような話だと考えております。

○党外交 訪中団の派遣予定について

【幹事長】
 最後に、中国に行くというお話は(前回)させていただきました。来週27日から訪問いたします。
 たまたま日程が、日中議連の日程というのが最近出てきまして、27、28、29と。私たちは27から30までだったかな、金曜日までということで、途中で深センに移動するのですが、北京はほとんどかぶってしまいました。
 ただ、初日の27日は、日中議連は朝早く羽田を出るということになっております。党(訪中団)としては夜かなり遅い時間に北京に着くということになっておりますので、私は27日は日中議連の一員、副会長として、10人ほどの議員が行くというふうに聞いていますが、そこで活動させていただき、翌日からは党の団長として異なる日程でスケジュールをしっかりとこなしていきたいと思っております。
 ただ、二階さんが行かれるということで、中国側はどなたが出るのか現時点ではわかりませんが、状況によっては急遽日程を変更してそちらに出るということもオプションとしてはあるのかなと思っております。


■質疑

○衆院総選挙に向けた取組について(1)

【神奈川新聞】
 冒頭の常幹報告であった神奈川17区の佐々木県議の公認の件で教えていただきたい。神奈川県連に所属している佐々木県議だが、神奈川県連が9月中旬の上申に向けて現在議論を進めている段階での党本部の今回の決定ということになる。県連が公認を(上申)するかの議論のさなかに党本部としてこの公認を出した狙いと、なぜこうした形で党本部が擁立を急いだのか。190人という候補者数があったが、そうした数字が一つ大きな目標となったものなのかどうか。その辺りについて教えていただきたい。

【幹事長】
 急いだというか、これはもう随分前からの話であります。県連でも議論したけれども決まらなかったという中で、党本部にお二人の方が手を挙げてこられて、党本部として、公募をしたわけですから、判断をさせていただいて、佐々木さんに決めさせていただいたということです。
 お尻を切って、県連にはいつまでに結論を出してくださいということを申し上げていましたが、その期限も過ぎてしまいましたので、時間がたくさんかかるということになると、もう選挙も近づいてきていますので、私はしっかりやればいい結果が出る候補者だと思っていますので、もうタイムリミットだということで党として判断をさせていただいたということです。

○党代表選について(1)

【朝日新聞】
 代表選に関係して、基本的なことで教えていただきたい。代表選の立候補に当たり、党の規定では推薦人を20人集めることがルールとして定められていると思う。これまでも20人という基準はあったと思うが、そもそもどうして推薦人を20人という設定をしているのか、もし理由や背景があれば教えていただきたい。

【幹事長】
 大体ずっと20人なのですね。「なぜか」「根拠」と言われると、代表選に出るということを考えると、そのくらいの支持は当然必要ではないかということかと思います。
 今回、それを変えるべきだという声も私は承知しておりませんし、ルールどおりやっていくということです。

【朝日新聞】
 これまで旧民主党や民進党のときも20人のルールがあったと思う。岡田幹事長自身もかつて民主党時代に代表選に度々立候補されているが、この20人を集めることの意義や難しさというのはどう振り返られるか。

【幹事長】
 あまり難しいと感じたことはないですね、私自身は。

【朝日新聞】
 党内を取材していると、現在立憲民主党は130人強の陣容で、自民党は370人いる中で、370人から20人集めるのと130人強から20人集めるのはなかなかハードルが違うという声もある。かつて与党時代の民主党政権下の陣容と比べても今回かなり少ない中で20人を集めるというハードルだが、先ほども言及があったが幹事長はこの見直しの必要性とかはあまり感じていないか。

【幹事長】
 それは将来的な問題としてそういう問題提起があれば議論したらいいと思いますが、今回はもう既に決まったルールの下でやっておりますので、それを変えるということにはなりません。

【朝日新聞】
 先ほど、あまり難しいことではないというお話もあったが、幹事長にとってこの20人というのはハードルではなく、やはり党首や総理を目指す上では必要条件みたいなものだと、そういう感じの印象か。

【幹事長】
 言い方を気をつけないといけないのですが、例えば10人ということにすれば、たくさんの候補者の方が出ます。そうすると、党員・サポーターズも、あるいは地方も含めた選挙(投票)では決着がつかずに、決選投票になる。そうすると、そこは投票できる人は限定されるということにもなります。だから、多ければ多いほどいいということではないのですね。
 どこが適切なのか、20ではなくて15なのか、そういう議論はあるかと思いますが、それは代表選挙が終わった上で冷静に議論してみたらいいと思います。

○自民党総裁選について

【NHK】
 何点か伺いたい。まず、自民党の総裁選挙について伺いたい。きょう自民党の総裁選挙の投開票が27日と決まった。ある意味では想定どおりなのかなとも思うが、この辺の受け止めをお願いしたい。

【幹事長】
 20日にするか27日にするかというのは、それは自民党が決めることなので、それについてとやかく言うことはありません。ただ、私たちは、27の可能性がかなり高まっているということで、私たち自身もそこに重ね合わせるという意味で16ではなく23にしたということで、そういう意味では想定の範囲内ということになります。
 我々が先に結論が出るということですが、かなり運動期間がかぶることも事実ですね。もし16のままだと、少しずれが出てきますので、23にしておいてよかったなというふうには思っています。

【NHK】
 期間が代表選と総裁選でかぶる部分がかなりあると思うが、そうした中で代表選をしっかり伝えていくために、先ほどもちょっと工夫をしていくということがあったが、その辺の、埋没しないようにするという危機感みたいなものはあるか。

【幹事長】
 埋没するかどうかというのはメディアの皆さんの報じ方にもよりますので、そこは公平公正にぜひお願いしたいと思います。
 これは、要するに総理を選ぶ選挙の前哨戦なのですね。準決勝みたいなものなのです。そういう観点で、公平に、ぜひ報道していただきたいと思います。

【NHK】
 話の段階が戻って恐縮だが、このお盆の期間に岸田さんが不出馬を表明した。代表も先ほど受け止めを述べられていたが、幹事長としてはこの点についてはどのように受け止めているか。

【幹事長】
 一つのけじめをつけたことは私は率直に評価したいと思います。
 ただ、「ドリームチーム」とかいろいろなことを言われましたが、表紙が変わったからといって実質が変わるわけではない。例えば、岸田さんについて、政治改革が極めて不十分だという、それは国民の多くの方が思っておられることだと思います。
 ただ、それは岸田さんが勝手に決めたのではなく、自民党として決めているわけだし、むしろ自民党の中には、20万を5万に下げたことをもって、やり過ぎだとか、そういう声すら幹部の中から出ていたわけですね。そして、若手の中からもっとしっかり改革すべきだという声はほとんど聞かれなかった。そういう人たちが次の総理・総裁を目指して今やっているわけで、新しい人になったからといって政治と金の問題についてきちんと決着をつけるとか、そういうことが期待できるとは私は思いません。
 そういう意味で、先ほども言いましたように、安倍派の4人の幹部の、議会を場合によっては冒涜したような、そういう発言になる可能性がある。そこについてしっかりと、これは政党を超えて、やはり議会に対して、そこの発言についてきちっと責任を取ってもらうということですので、そういったことについて、どの候補者であってもしっかりとやり遂げてもらいたい。
 それから、総裁に選ばれれば予算委員会まではやるということは約束してもらいたいと思っています。

○政治と金 政治改革について

【NHK】
 政治と金の話が今出てきたので。代表選挙でもその点の議論を、日程が総裁選より前だが、議論が展開されることを期待されてはいるか。

【幹事長】
 私の(政治改革実行)本部でも、この前できた法律の不十分さということを、もう一回しっかりと取り組んで、正していく、直していくと。それから、附則の部分もありますね。検討事項。そういうものをしっかり前に進めるということで、次の国会に向けて議論を行っているところです。法案の形でぜひまとめておきたいというふうには考えております。
 自民党が果たしてどこまでやる気があるのか。今のところ、第三者機関についても、それから、政策活動費の中身、特にその上限とかですね、何の議論もしていませんから。このままでは、そのまま放置されてしまうのではないかという強い危機感を持っています。

○衆院解散について

【NHK】
 冒頭で解散のことにも言及された。自民党総裁選があるが、解散の時期としてはいつを想定して準備を進めているか。

【幹事長】
 それは我々が決められる話ではありません。例えば予算委員会まできちっとやるということになるとおのずと決まってくると思いますが、本会議だけで済ませるとか、場合によってはそれもやらないとか、いろいろな可能性はあるということで、それは備えておかなければいけません。
 ただ、もうそういう形で、顔は替えて説明もせずにいきなり解散、あるいは本会議だけで解散ということになれば、それだけで姿勢が問われるのだと思います。

○党代表選について(2)

【NHK】
 最後に、代表選に既に立候補を表明されている方もいらっしゃるが、幹事長自身立候補するお考えはあるか。

【幹事長】
 私は、かねて申し上げているように、幹事長ですので。代表も候補者の一人です。そういう中で幹事長が手を挙げるということは私は全く考えておりませんし、あり得ないことだと思っています。やはり幹事長の責任としてこの代表選挙がしっかり行われるようにやっていきたいと思っています。

○衆院総選挙に向けた取組について(2)

【東京新聞】
 先ほど衆院選の候補者、女性41人、男性149人とご紹介いただいたが、手元で計算すると3割弱の女性比率だと思う。政治分野における男女共同参画推進法ができて6年、2回目の衆議院選挙になると思うが、この3割弱という数字、比率をどのように受け止めているかと、女性候補者の比率を高めるという意味において、党としてどのような取組、ご努力をされているかお聞きしたい。

【幹事長】
 衆議院候補者としては先ほどの数字は決して高いとは言えません。参議院選挙では我々もう少し違う結果を候補者の数でも当選者の数でも出しておりますが、なかなか小選挙区で出ようというのは女性にとってハードルが高いということもあると思います。現状は満足できることではないと思います。ただ、比例単独ということもあり得ますので、最終的に衆議院の候補者としてどういう姿になるかというのは、まだわからないという状況です。
 いろいろな優遇策を女性候補者に対して我が党としては講じているところですし、女性の候補者をかなり真剣に探したりしておりますが、これ以上ということになると、例えば比例において男女の比率を同じにするとか、あるいは大選挙区、例えば東京とか何人も当選するようなところでも男女の比率を一緒にするとか、いろいろなそういうやり方は考えられると思いますが、党の中ではまだそこまで決定したものではありません。引き続き努力したいと思います。

○各党党首との意見交換について

【「FACTA」】
 「赤旗」の1面には「自民党を倒すため、来たるべき総選挙で『連携と力合わせ』をすることで合意」したと大きく書いてある。先ほどの岡田先生のご説明では、それは昔から言っていることで、中身は決まっていないと。代表が替わるような状況では、その連携と力合わせの中身は代表選の後になる話だという認識を示されたということなのか。要するに、共産党と立憲の合意の中身というのが、力合わせというのは代表選の後に決めることだという、そういう認識でおっしゃったのかと思ったが、そうでないと何の合意をしたのかわからないので伺いたい。

【幹事長】
 連携し力を合わせるということが、現在でも以前合意されたものが生きているということを確認されたということが、おそらく「赤旗」にそれを大きく書かれたということは、そのことを評価されたのだと思います。
 具体的中身についてはこれから、もちろん一律に決められるものではなく、それぞれの地域ごとの状況もありますし、どの選挙かということもありますので、一律に決められるものではないと思いますが、今までも例えば私と小池さんの間ではかなり綿密なコミュニケーションを取っていますので、決めるとき、決めるべきときが来ればきちっと決めることができると思っています。

【「FACTA」】
 幹事長の今の臨戦というか、岸田政権の誕生の経緯を考えれば、当然10月、11月の解散、年内総選挙があり得るというのはほぼコンセンサスに近いと思う。要するに、190人立てたが、維新が160人立っているわけで、小選挙区だから、連携と力合わせといったら、共産党云々ではなく、維新を含めた野党がばらばらだという状況について、代表選を行うわけだが、この部分は常幹で、これからも2週間に1回開いていくわけだが、やはり臨戦ということで考えたら、このばらばらのまま総選挙をやるのか。維新も含めて、国民も含めて、そちらの連携と力合わせというのは。これまで各党首と会ってきたわけだが、何か最後に出てきたのが共産党とだけ合意したみたいな報道になっているが、その辺のニュアンスはどうなっているのか。特に維新とのことは、これからどんなお話をしようと幹事長は思っているのか伺いたい。

【幹事長】
 維新については、この前、泉代表と馬場さんとの間でだいぶ話が行われたと思っています。ただ、公式には馬場代表は立憲をぶっ潰せというふうに発言されて、それは取り消されていないという状況にあります。そういう意味では簡単なことではありません。相手のあることですから。
 私は全部きれいに一本化する必要はないというふうに従来から申し上げております。やはり自民党と野党のある候補者が競い合っている、一本化することで自民党を上回る可能性のある、そういうところを重点的に努力していくべきだと考えております。比例もありますので候補者をなるべくたくさん立てたいと各党思っているわけで、それを全部無理に調整する必要は、それは大変な労力が要りますし、あまり意味のないことではないかと思います。ポイントのところをどうするかということだと思います。
 もう少し選挙が近くなってきて、煮詰まってくれば、いろいろな可能性というものが出てくるだろうと思っています。

○党代表選について(3)

【TBS】
 先ほど23日を選んでよかったという話があった。今回、若干先行しつつも自民党の総裁選と重なることになったわけだが、そのメリットというか利点について詳しくお聞きしたい。

【幹事長】
 先ほど言いましたように、今回の代表選挙・総裁選挙は、総理を選ぶ選挙の前哨戦、準決勝だということです。だから、それはきちっと比較していただけるということですね、有権者の皆さんに。一体どちらの選挙がより中身が充実していてしっかりとしているかということを判断していただく、そのためには同じタイミングでやったほうがいいということになります。
 それから、メディアの皆さんも、一方的にメディアジャックされたような形になってそのまま解散ということにならないように、同じタイミングであればやはり放送法に基づく公平ということもありますから、良識を持って報道していただけるのではないかと思っています。

【共同通信】
 冒頭でもちょっと触れられた、総裁選と代表選のいわゆる盛り上がりという点について。昨日、野田元総理のほうに千葉県連の有志の方々が立候補の要請をされたり、直諫の会の一部中堅・若手の方々が立候補要請をされたり、ほかにもいろいろな方がいろいろな方に会ったりと、いろいろ動きがあるが、そういう意味で、告示はまだだが、幹事長として今現在の代表選の盛り上がりというところについてはどういうふうにお考えか。

【幹事長】
 やはり本来的には選挙が始まってからどういう議論をするかということですよね。今、そういうお互いの議論は始まっていませんから、まだ前哨戦だと思います。その前哨戦なのに、自民党の総裁選挙を何であんなに報道するんだと私は思っているのですけれども。

【共同通信】
 話の続きというか、関連するが、昨日、野田元総理に立候補を要請されたということで、現状は出馬の意向を固めているのはお二方くらいかと思うが、幹事長として今後またさらに、野田さんに限らずだが、ほかにもより多くの方が出て論戦を交わされた方が好ましい、望ましいという、そういうお考えか。

【幹事長】
 それは誰が出るかにもよりますし、どういう人数になるかということにもよりますので、一概には言えないと思います。
 私もこの代表選挙については中立の立場で、幹事長として、いい代表選挙ができるように仕切っていくと。それが私の責任だと思っておりますので、あまり具体的なことについて、これがいいとか、あれが悪いとか、言うべきではないと思っています。

○参院岩手補選について

【共同通信】
 あと一点。次期衆院選について、おそらく総裁選・代表選直後にある可能性が高いということだが、一方で、10月27日に岩手の参院補選も決まっている。時期が近接する可能性もあるが、こちらの補選に対する、今、岩手県と党本部で調整されているかとは思うが、これに臨む決意などあればお願いしたい。

【幹事長】
 いい候補者を出して、しっかり勝つということに尽きると思います。

【共同通信】
 現状はまだ候補者は調整中というところか。

【幹事長】
 岩手県連の中で議論しているところだと思いますが、人材豊富な岩手県連ですから、全く心配しておりません。

(以上)