代表選挙(9月23日投開票)の告示日である9月7日、立候補した野田佳彦、枝野幸男、泉健太、吉田はるみ各衆院議員の4候補は、日本記者クラブ主催の討論会に登壇しました。討論会は2部構成で行われ、第1部では各候補の所信を述べた後に候補者同士で討論し、第2部では記者団からの質問に候補者が答えました。

 第1部ではまず、各候補が 「一番訴えたいこと」と題して所信を表明しました。

■野田佳彦候補

「政権をとる‼その先頭に立つ」

 滅多にない政権をとれる千載一遇のチャンスだと思っている。この代表選挙は政権交代前夜の位置づけ。滅多にない(チャンスの)戦いにおいては、全力で政権をとっていく命がけの気持ちで臨まなければならない。政権交代こそが最大の政治改革だ。膿を出すのは自民党の役割だが、当事者にはできそうもない。ならば、われわれがそれを引き受けて政治を正していく。信頼を取り戻す、そのための政権交代を実現していきたいと思う。
 私は総理大臣を経験したことがある。「その先頭に立つ」ということは、内閣総理大臣を目指すということ。かつては外交交渉を幾多も経験させてもらった。11月にアメリカ大統領も新しい人が選ばれる。あるいはプーチンともかつては議論をしたことがある。そうした経験値を活かして、政権交代の先頭に立つ。そういった思いを文字に託して書いた。

■枝野幸男候補

「ヒューマンエコノミクス 人間中心の経済へ!」

 与党が大逆風なのに、なかなか野党への期待が高まらない。それは野党に政権を預けたらどんな社会ができるのか、ビジョンが見えないからだと思っている。政権交代に向けて国民の皆さんの期待を集めるためには、どんな社会を目指すのか。アベノミクスが限界に直面しているなか、これに代わる新しい時代のビジョンを出すことが何よりも大切だ。
 失われた30年と言われるこの期間、経済は成長しなかった。人を切り捨てる、働く人を切り捨てる、こういうやり方はうまくいかない。規制緩和で競争すれば経済が成長するというのは昭和の改革。これからは、一人ひとりを大事にする、人に投資をする、こうした経済や社会の仕組みにしていくことで、これまでの「失われてきた30年」から日本の経済を立て直す。こうした明確なビジョンを掲げることで、国民の皆さんの期待を集め、新しい時代を拓く先頭に立っていく決意だ。皆さん、この国にはまだまだ潜在力がある。一人ひとり互いに助け合う、一人ひとりを大切にする社会で新しい成長をつくっていきましょう。

■泉健太候補

「立憲民主が政権を担う」

 あらためて全国の皆さんから立憲民主党を応援してもらっていることに心から感謝を申し上げる。
 次が政権前夜というところまで党を再生させることができたのならば、本当にこの3年間、やり続けてきた意味があった。立派な先輩たちがいるが、だからこそ、その先輩たちに支えてもらい、政権を担わせてもらいたい。いつまでも過去の実績・経験を強調していては、次の世代が伸びてこない。日本の未来を新しい世代に。とはいえ私も50歳。この世代が担っていくということが人口減少社会、地域の衰退、さまざまな世界の変化に対応できるのだということを信じて、これから立憲民主党が政権を担う決意を語っていきたい。

■吉田はるみ候補

「教育×経済=国民生活の底上げ」

 教育は時間がかかる課題であるが、だからこそ、この代表選挙では日本が抱えている根本的に大事な政策は、しっかり議論させてもらいたい。
 経済をつくるのは人。人がどれだけ力があるか、それは教育によって決まる。今、学校現場で子どもたちは「自分らしくありたい」と思いながら、閉塞感に包まれている。人のエネルギー、これこそが経済のエネルギー、そしてイノベーションを起こす力。まず教育から、子どもたちへ本当に自由な環境をつくっていきたい。その人のエネルギーが経済を活性化させ、それが国民生活を底上げしていく。その好循環をつくっていくことを訴えていきたい。そして、この議論を通じて、票にならないところにも光を当てていきたいと思う。

 所信を表明した後、「分厚い中間層を復活させる政策・プロセス」「政策活動費」「消費税」「ジェンダー平等」「党地方組織への財政分配」「日銀アコード見直しへの見解」「悪い政治の慣習」「選挙改革」などのテーマについて候補者間で質疑を行い、議論を交わしました。

 第2部では、記者団を代表した質問者からの、(1)政権交代への道筋(2)自身の強みと課題(3)党運営への評価(4)野党連携の在り方(5)連合との関係(6)消費税(7)原発(8)社会保障(9)少子化対策(10)安全保障(11)憲法改正(12)普天間飛行場移設(13)政治不信への払拭――など、多岐にわたる質問に答えました。