立憲民主党は代表選挙8日目となる9月14日、JR岡山駅前で「中国ブロック立会演説会」を開催。野田佳彦、枝野幸男、泉健太、吉田はるみ各候補(届出順)が政見などを力強く訴えました。発言順は開催場所ごとに変わります。

中国ブロック候補者立ち合い演説会

■野田佳彦候補

 野田候補は、自民党の総裁選挙が始まったことに触れ、候補者9人みんな脱税事件である裏金問題に対して実態解明をすることには消極的姿勢だと指摘。「金権にまみれた自民党、臭いものにはふたをする自民党の土台を直していかなければならない。不正の温床である企業団体献金、政治資金パーティー、政策活動費の3つにメスを入れる改革案をわれわれは提案している。その実現こそ、スキャンダルの膿を出すことこそが、『信なくば立たず』という現状を変えていく最も大事なテーマだ。金権政治に決別をする、同じような顔ぶれが代々政治家になっていく世襲を制限する、この2つをもって自民党の政治文化を粉砕していく決意だ。疑似政権交代では政治を正すことも変えていくこともできない。本物の政権交代こそが最大の政治改革だ。その最大の政治改革の先頭に立つ覚悟だ」と表明しました。

■枝野幸男候補

 枝野候補は、自民党の総裁選挙では今の国民生活や日本経済、日本社会の危機を作り出した反省が語られていないとし、「人を切り捨てにしてきた経済と社会により、多くの国民生活は後回しになり日本経済は世界の中でどんどん沈んでいる」と問題視。日本を立て直すための未来のビジョンとして掲げた、人間中心の経済『ヒューマンエコノミクス』に触れ、「人口減少の中で一人ひとりが持ち味を最大限が発揮する。地方に住んでいても故郷に住んでいても、学べる、仕事ができる。仕事で力を発揮できるまっとうな社会を取り戻そう」と訴えました。
 総裁選では裏金議員が推薦人に名を連ねていることにも触れ、「反省していないのは明らか。自民党に代わる新しい時代のビジョンを掲げる私、枝野幸男はリーダーとして日本の新しい時代の先頭に立つ覚悟だ。一緒に新しい時代の扉を開こう」と呼びかけました。

■泉健太候補

 泉候補は、「今、立憲民主党に大事なのは、リーダー一人の能力ではない。地域の皆さんの総合力だ。私は皆さんが戦いやすい、勝てる環境を必ず作る。泉健太の第二幕は、必ず自民党に勝たせてもらう。総理大臣になったら外交安全保障、経済、エネルギーで、現実路線の安定政権を作る。政治改革、教育の無償化、物価対策の給付を必ず実現する」と主張。自身が掲げる「日本を伸ばす」政策に言及し、「この国を、地域を豊かにする。人口減少を止める。まず農作物の国産化、地産地消を進める。介護や保育は現場で働く皆さんの給料をアップし地域にお金を回していく。住宅断熱を支援し、ソーラーパネル、蓄電池の設置に国が補助することで、皆さんの電力料金は下がり、地域の電気店や工務店が潤っていく。中央頼みではない、地域が盛り上がっていく経済をつくる。日本を伸ばす」と力を込めました。

■吉田はるみ候補

 吉田候補は、「今回の代表選挙は、1期生の視点で永田町に染まっていない私の立場で、忖度なく、しがらみなく、皆さんの声、目になって政治を語る。新しい力、可能性を吉田はるみに期待してほしい」と表明。自身が掲げる「教育×経済=国民生活の向上」について説き、「民主党政権時の個人消費を100とすると87%まで下がっている。自民党のアベノミクスは失敗。なぜなら私たちの暮らし、家計を見た経済政策ではなかったから。ぜひ私に生活者の目線での政治をやらせてほしい」と力を込めました。日本ののびしろは「本気で女性の力を引き出す政治」だとして、「女性の管理職がいる企業は20%も売り上げが伸びている。地方創生のカギも女性の皆さん。女性が力を出す地域は男性の皆さんにも優しい地域になり、何よりも皆さんの暮らし、働き方が変わる。優しい国になっていく」と訴えました。