立憲民主党は、衆院の解散日である10月9日、秋葉原駅で街頭演説会を開催しました。野田佳彦代表、小川淳也幹事長、海江田万里衆院東京1区総支部長が参加し、岸真紀子参院議員が司会を務めました。
小川幹事長は今日9日に行われた党首討論において、具体的に使途を公表する義務がなく、問題となっている政策活動費について、石破総理が今回の総選挙で使用すると明らかにしたことについて、「選挙は本来フェアに戦わなければならないが、裏金はおろか政策活動費まで投じることを公言した総理大臣が過去にいたのか」と問題視しました。その上で、「(自民党が)長期政権を思うがままにしてきたその延長線上にこの裏金問題がある」と指摘し、「私たちが(政権交代の)受け皿となる」と強調しました。
野田代表は冒頭、9月に行われた党代表選で自身が党代表に就任したことについて、「本来なら小川幹事長のような優秀で若い人が党の代表になることで刷新感を」との思いもあった一方で、国際情勢ではパレスチナの紛争等、日本内外でも大きな課題が山積している現状を踏まえ、「自身の総理大臣の経験を活かさなければならない大事な局面だ」との思いのもと党代表になったと語り、「私に任してほしい」と力を込めました。
また、石破総理が戦後最短で衆院を解散したことについて言及。石破総理が9月に行われた総裁選において、「(総裁が変わると)ご祝儀相場により選挙に勝てるといった考えはおかしい」「予算委員会を開き、与野党で論戦した上で国民に判断してもらうべきだ」と小泉進次郎氏らを諭していたにも関わらず、予算委員会を開くこともなく早期解散に踏み切ったことについて、「誰もが理不尽だと思っている」と強く批判しました。
野田代表は石破総理が総理就任会見で裏金問題の再調査について、「新しい事実が判明すれば調査」と発言したことについて、「新しい事実は次々出てきている」と強調。安倍派「清和政策研究会」の会計責任者に有罪判決が言い渡され、被告が幹部たちの意向に基づいて仕事をしていた事実が判決で明らかになったにも関わらず、党首討論の場で総理が「再調査はしない」と発言をくり返したことを問題視しました。その上で、総理が解散を急ぐ理由が、「なぜ再調査をしないのか。再調査すれば疑惑がどんどん広がり、選挙に勝てなくなるからだ」と指摘。今回の解散は裏金隠しだとして、「政権交代こそ最大の政治改革だと皆さんに訴えたい」と力を込めました。
海江田総支部長はまず、衆院解散により本日をもって衆院副議長を退任したことを報告し、「立憲民主党の衆院東京第1区総支部長として、明日から野党として今の政治を正していく道筋を皆さまに訴えたい」と力を込めました。
続いて海江田総支部長は、石破総理が総理に就任する前は自らを与党内野党だと表現し、野党であるかのような政権批判をしていたにも関わらず、総理就任からわずか数日間で総裁選で掲げたことなども含め、次々に軌道修正をしていったことについて言行不一致だと指摘。佐伯泰英氏の小説の一文で「手に取るなやはり野に置け蓮華草」を用いり、「石破総理は総理の器ではない」と批判しました。