衆院選2日目の10月16日、野田佳彦代表は新潟入りし、梅谷守(5区)、米山隆一(4区)、黒岩たかひろ(3区)菊田まきこ(2区)の各候補を応援。それぞれの候補者への支援を求めました。

■黒岩たかひろ候補

 新発田市内の街頭演説で黒岩たかひろ候補は、街頭宣伝カーで地域を回る際、マイクの音量に特に気をつけないといけないところの一つが学校だと述べ、「学校が見えるとすぐに音量を下げるけれども、廃校になっている学校が多い。音量を下げてから、ハッと気づいてホッとする。ホッとしている場合ではない。本当に大変なこと。都会の人は、地方がここまで少子化していることを想像していないと思う」と指摘。例えば、都会に進学した子どもに仕送りが必要だとして、そうした家庭に支援するといった大胆な政策も必要だと訴えました。

 また、介護職員の処遇改善、農業者への戸別所得補償など挙げ、安心して子どもを産み育て、死ぬまでこころ安らかに地域で暮らすことができる。そういった政治を実現していきたいと訴えました。

■菊田まきこ候補

 菊田まきこ候補は燕三条地場産センターでの集会で、石破総理が総裁選で「熟議の国会」などと発言していたことから「期待していた」と述べる一方で、内閣発足後、戦後最速の8日後の解散に「裏金問題を国会で追及されるのが怖い。逃げるが勝ちということで権力を乱用した」と厳しく指摘しました。

 今回の選挙では、空気が違う、女性がとても反応してくれると語り「負けんなね」と心がこもった声を多くいただくと述べました。そして「みんな怒っている。物価高で毎日の買い物に必死。そういうことが564万円もキックバック受けていた人には分からない」と指摘しました。

 「働きながら、子育てしながら、親の介護をしながら。生きていくのは本当に大変。3年前夫を亡くし一人になり、改めて生きていくのは大変だと思う。でもおかげさまで周りの人からたくさん支えていただき、励ましていただき、元気を取り戻している。今度は私が本当に困っている人、声を挙げられない人に寄り添って、少しでも希望の持てる、安心して暮らせる社会を作らないといけないという思い」だと訴えました。

■野田佳彦代表

 野田代表は、地域の活性化を図る上でも農業を柱にしなければいけないと述べ、民主党政権時の農業者戸別所得補償制度をバージョンアップさせた政策が必要だと訴えました。

 当時は土地改良の予算を削り戸別所得補償制度を導入したことから、今回の政策に「心配している人がいる(と思うが)」と述べ、今回は農業予算全体を増やしていく、食料安全保障の観点からも新しい戸別所得補償制度を導入していくと訴えました。また財源については防衛費を挙げ、積算根拠がないと指摘。2023年度も予算が余っていたと述べ、必要な装備や自衛官の待遇改善にはしっかり予算をつけた上で、しっかり精査し、その予算を食料安全保障のため農業の予算にあてていく必要があると述べました。