野田佳彦代表は10月17日、東京都江東区で酒井なつみ・東京15区総支部長と街頭演説会、大井町阪急前であべ裕美子・東京3区総支部長と街頭演説会、雲南市で亀井亜紀子・島根1区総支部長と個人演説会、対話集会を行いました。

■東京15区・酒井なつみ候補

 酒井なつみ候補は冒頭、看護師、助産師の資格を生かしながら一児の母として区議会議員を2期、衆議院議員を1期務めてきた経験を強調しました。

 自民党の裏金問題について「(国民との)約束を守らない議員たちは責任説明を果たさずに(自民党から)公認を得て、たくさんの方が今回の選挙にも挑戦をしている状況だ」「(石破総理は)どの大臣にどのような資質があるか分からないまま(戦後最短の9日間で)衆院を解散した」と厳しく指摘しました。

 国会では30代の議員が3%しかおらず女性が1割しかいないことから「私の役割は大きい」と述べ「子育て世帯にも寄り添って働きたい。障がいや大きな病気、高齢者の皆さんが安心して暮らせるよう社会保障が充実した国をつくっていきたい」と述べました。

 江東区でも政治家の不祥事が続いており「今の自民党の利権やお金で動く政治ではなく、皆さんとともにもっと人に優しい、そして必要なところにきちんとお金が届くまっとうな政治を実現していきたい」と力を込めました。

■東京3区・あべ裕美子候補

 品川区議、東京都議を務めたあべ候補は、「くらしを支え、持続可能な社会をつくっていくことが政治の役割」と述べた上で、「弱い人たちは全部自己責任と突き放して、強いものばかりがどんどん強くなっていくのが自民党の政治。立憲民主党の政治は、セーフティーネットを整えて支え合いの社会をつくっていく」と比較し、今回の衆院選で「どちらの政治が良いのか選び取っていただきたい」と強く訴えました。

■島根1区・亀井亜紀子候補

 亀井候補は、「少子化問題は労働問題でもある。子育て支援は大事だが、子どもが生まれてこないことが問題。どうして子どもが生まれてこないかというと、若者が稼げなくなったからではないか。なぜ若者が稼げなくなったのかというと、労働の規制緩和が進んで非正規雇用が増えこの30年で2倍以上になった。その結果、若者が結婚できなかったり、子どもを持つことをためらったりということが起きているからだ。この30年の自民党の政策が間違っていたことは確かだ」と、自民党政権の無策を断じました。

 亀井候補は、「だからこそ野党の声、皆さんの声を代弁する政治家が必要だ。だから私はブレずに、この自民大国のど真ん中で戦っている。今年の4月の補選で勝たせていただいたが、この総選挙に勝たないと、(本当に)勝ったとは言えない。ぜひ勝たせてください」と力強く訴えました。

■野田代表

 野田佳彦代表は冒頭、内閣総理大臣を務めた際にやり残したことが2つあると切り出し、議員定数削減と保育士の配置基準の見直しをあげ、これらに取り組んでいく姿勢を示しました。

 「(3歳の)孫を30分、面倒を見るだけでも大変だ」と自身の経験にも言及し、目の離せない子どもたちを20人以上、保育士1人で担当している現状について「保育士さんの職業病は膀胱炎。この過重負担をなくしていこう」と語りかけ「社会保障改革は立憲民主党が先頭を切って頑張っていかなければいけない」と力を込めました。

 行政サービスについて「人生の途中で必ず必要となる」と述べ、医療、介護、障がい福祉について「所得制限なしで国がこうした基礎的な行政サービスを供給する国をつくっていきたい」と述べました。

 江東区では政治とカネの不祥事が続いており、石破総理は裏金問題に加わった議員を30人以上公認していることから「石破総理すら自民党を変えることができない、政治を正すこともできない。政権交代こそ最大の政治改革だ」と強調しました。

 野田代表はまた、千葉3区・岡島一正候補と市原市で訴えるとともに、鳥取2区・湯原俊二候補の米子事務所を激励しました。