第50回衆院選7日目の10月21日、立憲民主党農林水産キャラバン(隊長:田名部匡代参院幹事長)は、事務局長の徳永エリ参院政審会長が、藤沢市で開かれたあべともこ・神奈川12区候補の個人演説会に参加し、慶應義塾大学経済学部の金子勝名誉教授とともにあべ候補への支持を訴えました。

■あべともこ・神奈川12区候補

 あべ候補は米農家が70万人を割りつつある現状について、小児科医の立場では「70万」という数字は子どもの数でもあり、命を生み出す力も、命を紡ぐ力である食料を生産する農家も急速に減っているとして、「子どもがいる風景は水田を見て心が和むのと同じで、すごく良い。水田はダムの機能も持つし、日本の宗教も神社も稲作が由来。日本の衰退を防ぐために米づくり、そして子どもを育てる力を復活させる」と述べ、「私はお米も、お米のジュース(日本酒)も大好き」と集まった皆さんを沸かせました。続けて、「私は欲が深いので、選挙戦の度に守りたいものが増える」として、「出産後のお母さんが亡くなる原因のトップが産後うつによる自殺。お母さんと赤ちゃんを守ろう、『命だけは平等だ』というのが原点。働く皆さんも、移動の足である公共交通も、紙の健康保険証も守りたい」と語り、「日本は農業、医療、エネルギーをしっかりさせることで復活する。みんなの命をみんなで守ろう、これが私、あべともこの今回の戦いだ」と力を込めて訴えました。

■徳永エリ・農林水産キャラバン事務局長(参院政審会長)

 徳永事務局長は、初代地方創生担当大臣の石破総理が地方創生の交付金を倍増させると表明したことについて「予算を倍増すれば、地方創生がもう一度できるのか」と疑問を呈しました。また、日本では「猫の目農政」と言われるほど自民党の農政の方針が頻繁に変わり、現場が混乱して担い手も所得も減り、開発圧力で農地の面積も減っている現状を厳しく批判し、「このままでは誰が日本の食料を作るのか。しっかり増産して国民の食を賄う必要がある」として、立憲民主党が掲げる、農地に着目した新たな直接支払い制度の創設を訴えました。また、立憲民主党は地方と第一次産業を大事にする政党であり、農林水産キャラバンで多くの現場を回ってきたとして、「私たちは現場の意見を聴き、現場の皆さんが安心して、食料をしっかり確保できる政策を打ち出していく。国会は数が全てなので、食料・農業・農村基本法の改正も危機感が全く感じられない案が通ってしまった。立憲民主党の議席を増やして、結果につなげる。そのためにもあべともこ候補には絶対に当選して、国会に戻ってきていただきたい」と、あべ候補への支持を強く訴えました。

 また、徳永事務局長は、JAいるま野本店前(川越市)などで、こみやま泰子・埼玉7区候補の必勝を期して、応援の街頭演説を行いました。