衆院選10日目の10月24日、長妻昭代表代行が東京23区・伊藤しゅんすけ候補の応援に、安住淳総合選対副本部長が東京7区・松尾あきひろ候補の応援に入り、街頭で支持を訴えました。

■東京23区・伊藤しゅんすけ候補

 伊藤候補は、現在の自公政権下にはびこる利権、既得権、金権、裏金、脱税、派閥といった「古い政治」の下で、パーティー券を買えない、たくさんの票田もない、まとまった選挙の応援も困難な若者に関する政策、少子化対策が先送りされてきていると指摘。

 子育て世帯の可処分所得を増やし、経済の好循環を作るためには、若者政策、少子化対策が不可欠であるとし、今や大学生の約2人に1人が借りている奨学金の返済の減免や、実家から自立したい若者の家賃支援、国公立大学授業料の無償化を進めたいとの意欲を示しました。

 また年金の目減りを補填する制度についても言及し、「それぞれの世代の皆さんの手元に今よりもお金が残る経済政策、可処分所得が上がる政策を本気でやり、経済の好循環をもう一度作り、みなさん一人ひとりの所得を上げ、分厚い中間層をもう一度作る。こういう仕事を私はしたい」と述べ、自身への支持を訴えました。

■長妻昭代表代行

 長妻代表代行は、日本における少子化対策、非正規雇用問題、格差対策の遅れ、約30年間続く賃金上昇の停滞は、政府与党にとっての「利権」がなかったためであるとし、「裏金の問題は氷山の一角の話で、本質的な問題は、みなさんの税金や社会保険料が、パーティ券が売れるか売れないか、企業団体献金が集まるか集まらないかで大きくその使い道が左右される」点にあると指摘。

 今回の総選挙の争点は「あの金まみれの自民党に、皆さんの大切な税金や社会保険料の使い方を決めさせて大丈夫かどうか。決めさせるのを続けるのか、やめさせるのか」であると力を込めました。

■東京7区・松尾あきひろ候補

 元衆院議員の松尾候補は、ここ東京7区では参院から鞍替え出馬した丸川珠代氏も立候補していることに言及。丸川氏について、政治資金収支報告書に5年間で822万円の不記載があったにもかかわらず、何の説明もなく、報道陣から逃げ回っていることに、「こんな裏金議員を私たちの代表として国会へ送り出すにはいかない」と聴衆へ訴えました。

 続けて「自民党の裏金政治が日本経済の足を引っ張っている。だから終わりにしないといけない」と強調。弁護士としてキャリアを積んできた松尾候補は、抜け穴のない政治資金規正法へと改正をし、ズルをさせない政治を実現すると力強く訴えました。同時に、経済政策をしっかり示し、社会保障についても持続可能な抜本的な改革をしていくと力を込めました。

 そして、「頑張った人たちが報われる社会へ、必ず変えていく。皆さんの1票で、もう一度国会へ押し戻してほしい」と支援を求めました。

■安住淳総合選対副本部長

 安住総合選対副本部長は、松尾候補が衆院議員を1期務めた後に落選していることに触れ、「連続当選をしていたら実は総理になれるような器」だと、その能力の高さを評しました。

 また、自民党が今回の衆院選で非公認にした裏金議員らに政党交付金を含めた2000万円を渡していたことに言及。税金が原資である政党交付金を事実上の公認料としたことに「裏(金)より悪い」と断じました。

 そして、この選挙区を裏金議員に任せるよりも、3年間、毎朝駅前に立つなど、市民目線の活動をしてきた松尾候補に任せて欲しいと、聴衆へ訴えました。