野田佳彦代表は10月23日、裏金問題で自民党非公認となった候補者の政党支部に、政党助成金2000万円が公示直後に自民党本部から振り込まれていたとの一部報道を受け、「事実上の公認であって全く反省していない」と述べました。遊説先の山口県周南市内で記者団の取材に応じました。

 野田代表は、自民党非公認となった候補者への振り込みについて受け止めを問われ、「やはりという感じ。やっているだろうと思った。『公認料を出さない分頑張れよ』という、何らかのことをやるだろうと思っていた。結局事実上の公認であって、非公認と言いながらも実態はやはりそういうことで、全く反省してないということだと思う」とコメント。

 自民党の公認候補の公認料・活動費と同額支給であることに「公認と同じ扱い」だとあらためて強調。「本来は非公認というペナルティを課し、自力で勝ってこいということだと思ったが、公認料プラス政党支部への活動費と同じ額を出し、公認と同じ扱い。それを見えなくしたのは質(たち)が悪い」と断じました。

 選挙終盤に入るなか、今後の応援地について問われると「大接戦のところが本当にたくさんある。本当は全部行きたいが限られた時間なので、接戦を打ち勝つために意味のあると思うところなどを含めて総合的に勘案して、効果的に回って、一つでも多くの議席を獲得できるように、小選挙区で勝てるようにしていきたい」と答えました。