11月1日、市民団体の主催による「狭山事件の再審を求める市民集会」が都内で開催され、立憲民主党を代表して近藤昭一衆院議員があいさつしました。
狭山事件は1963年に埼玉県狭山市で起きた女子高生殺害事件で、一審で死刑判決、二審で無期懲役判決を受けた石川一雄さんが、冤罪を訴え多くの団体や政党、個人と連帯して再審を求めています。
あいさつに立った近藤昭一議員は、「狭山事件はもう61年前の事件。私が5歳のときだ。どれだけ長い期間、石川さんを苦しめるのか。日本は法治国家だというがなぜ冤罪が今も続いているのか」と述べ、自白の強要や証拠の捏造など警察・検察の不当な対応を強く批判しました。また、国会で超党派の「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」ができたことを紹介しながら、再審法改正に向けて全力をあげると力を込めました。そして、「わが国の法治主義、民主主義を取り戻すために、皆さんと連帯して必ずや狭山事件の再審無罪を勝ち取る」と決意を表明し、あいさつを締めくくりました。
集会では石川一雄さん・石川早智子さんご夫妻による再審無罪獲得に向けた力強い決意表明、そして先に袴田事件の再審無罪を勝ち取った袴田巌さんの姉の袴田秀子さんからも熱のこもった連帯のアピールが行われました。最後に集会参加者による「集会アピール」を採択して閉会。その後参加者は都内をデモ行進して狭山事件の事実調べ・再審開始を訴えました。