小川淳也幹事長は11月5日、国会内で会見を開き(1)北朝鮮のミサイル発射への抗議(2)特別国会――について発言しました。
小川幹事長は、今朝の北朝鮮によるミサイル発射について、安保理決議違反だと指摘し、「野党第一党として厳重に抗議する」と述べました。
特別国会の会期を4日間とする提案が与党からあったことについて、「国民民主党との党首会談の中でも、特に、手取りを増やすために両党あげて努力することとなった。給与法の改正も含まれる。公務部門に限らず中小零細企業のなかにも人事院勧告の給与引き上げ案を12月の給与改定に活かすところが多々あることから、その点も含めて期間は十分なのか。11月中に改正し、12月の改定に備えるべきだ」と指摘し、その点も含め十分な国会対応を与党側に求めました。
小川淳也幹事長記者会見
2024年11月5日(火)15時51分〜16時19分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtube.com/live/5ARhg5NsHrU
■冒頭発言
■質疑
■冒頭発言
【司会(中谷幹事長特別補佐)】
それでは定刻となりましたので、小川幹事長の定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。まず幹事長、よろしくお願い申し上げます。
○総選挙後初の定例会見に当たって
【幹事長】
どうも皆様、お疲れさまです。この第50回の総選挙期間中を通して、それぞれのお立場で、また、様々な地域で、いろいろな形でお世話になり、また、ご指導いただいたことと思います。この場をおかりしてお礼を申し上げ、(総選挙後)初めての会見となりますので、冒頭そのことを一言申し上げます。
○北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射について
【幹事長】
まず、常任幹事会の報告の前に、これは野党第1党としてきちんと抗議しておきたいと思いますが、けさから北朝鮮のミサイル発射が確認されたということでございますので、安保理決議違反であることを言うに及ばず、野党第1党としてこれは厳重に抗議を申し上げ、政府にしかるべく対応を求めたいと思いますので、発言させていただきます。
○特別国会に向けて
【幹事長】
ちょっとこの間、いろいろな選挙後の国会調整等に当たっておりますが、きょう各派協議会で4日間の日程の提案があったというふうに承っており、野党としては持ち帰ったということでございます。
既に、私からご報告申し上げるまでもなく、きょう立憲民主党と国民民主党との党首会談がつい先ほど行われたところですが、その中でも、特に手取りを増やす努力を両党挙げてやるということであり、それには給与法の改正も含まれるということです。これは公務部門に限らず、特に中小・零細事業所を含めて、人事院勧告による給与引上げ案を参考にしながら12月の給与改定に生かすというところは多々見られるわけで、したがって、その点も含めて、会期が十分なのか。あるいは、通常ですと給与法は11月中に改正し、そして12月の給与改定に備えるというのが通常ですから、その点も含めて、十分な国会対応を与党側に求めたい。この場をおかりして、そのことも申し上げたいと思います。
○第112回常任幹事会を開催
【幹事長】
常任幹事会の報告ですが、お手元にあるとおり、広報本部(の役員人事)、東日本大震災復興本部を初め各本部を再設置し、軌道に乗せていきたいと思っております。
それから、選挙の結果については、現状を形式的に確認しただけでございまして、今後、様々意味合いを抽出しながら、参議院選挙に生かしていきたいと思っております。
特筆すべきことを申し上げれば、名古屋市長選挙において大塚候補の推薦決定を党中央としていたしましたので、ご報告申し上げます。
○国民民主党と党首会談を実施
【幹事長】
最後に、きょうの党首会談ですが、もう内容については代表のブリーフ並びに常任幹事会における代表の冒頭発言に尽きます。
加えて、私としての感想を申し上げると、非常に和気あいあい、そして、長時間の会談で、野党各党と様々党首会談を積み重ねてまいりましたが、これほど闊達な、そして、柔和な党首会談は初めてだったという感想を持っております。
やはり、ほかならぬ野田首相のときに、榛葉幹事長はたしか、ご本人のご発言ですが、ちょっと確認が必要ですが、外務副大臣でいらしたのかな。それから、古川国対委員長は閣僚でいらっしゃったはずではないかと記憶しています。ちょっと確認が必要ですが。同じ釜の飯を食い、そして、同じ苦労に次ぐ苦労をかいくぐった仲間だなということを実感しながらの党首会談でした。
それを特に感想として申し上げて、冒頭発言にしたいと思います。
■質疑
【司会(幹事長特別補佐)】
ありがとうございます。それでは質問のほうに入らせていただきたいと思いますので、質問のある方は挙手にてお願い申し上げます。
○特別国会に向けて(1)
【NHK】
冒頭あった国民民主党の関連で少し伺いたい。自民党と国民民主党の政務調査会長が会談し、物価高対策を盛り込んだ新たな経済対策などについて今週中に協議を始めることを確認した。国民民主党が自民党や公明党の政務調査会長と会談するといったことについて、立憲民主党としてどうご覧になっているか伺いたい。
【幹事長】
非常に流動化している政治状況ですから、各党が各党と等距離で様々対話を重ねることはいいことだと受け止めております。現に、国民民主党の政調会長と当方・立憲民主党の政調会長もけさ会談を行っているというふうに報告を受けておりますし、当面こういう流動化した状況ですから、各党が各党と対話を重ねに重ねるということはいいことですし、いずれにしても、これが国民にとって今回の国会の構成をつくってよかったと、この民意なり有権者の投票行動が国会によい変化をもたらしているというふうに受け取っていただけるように私どもとしては努力したい。そう思っています。
○日米地位協定について
【東京新聞】
話題変わり、日米地位協定についてお尋ねしたい。御党は衆院選の公約で協定の見直しについてアメリカと再協議すると掲げていた。今、野党で結束して政権を奪取すべく努力されているところだと思うが、政権を取られたら具体的にこのテーマをどのように進めていかれるか。
【幹事長】
非常に重い課題だという認識で、なおかつ、日米関係の安定性というのは極めて重要なのですね。ただ、その日米同盟に持続可能性をもたらすために様々な見直しが必要だろうというふうにも感じております。
したがって、仮にというご質問ですから、申し上げるのもはばかられますが、仮に政権をお預かりするということになれば、当然、日米関係の安定性、安定に十分配慮しつつ、日米同盟の持続可能性を高める観点から、非常に、例えば国内法の適用、国法を含めて、国内法の適用が十分になされていない点とか、場合によっては事件や事故が起きた場合に日本の司法当局の捜査が非常に制約があるとか、見直さなければならない点は多々あるという認識でございまして、ここは日米関係の安定性と、そして、持続可能な同盟関係のためにも、より対等性を強める、高めるための改革の必要性。これをしっかり、仮に政権を預かれば、バランスを取っていくということになると思います。
○名古屋市長選について
【共同通信】
名古屋市長選について伺いたい。先ほどの常幹冒頭の代表のご挨拶では何かトップ間でやり取りがあったかのように思えたが、基本的には地元組織からボトムアップで上申が上がってきていて、それに基づいてきょう正式決定されたと、そういう認識でよろしいか。
【幹事長】
基本はそうです。愛知県連から申請を上げて、常任幹事会で決定するということですが、それと並行して当然党幹部間での、あるいは、候補者も知らない人ではありませんから候補者との、いろいろな非公式な接触なり調整はあるわけで、きょう党首会談の際に玉木代表から、うちの大塚を、うちのというか、旧所属の大塚さんをよろしくというお話は実際に野田代表に対してありました。
○「年収の壁」引上げに関する議論について
【朝日新聞】
「103万円の壁」の引上げについて伺いたい。きょうの国民民主党の党首会談でも話題に上り、立憲のほうからは敬意を示して協力していくという話があったということだ。改めて、現時点で国民民主の103万円の引上げの案について財源論も含めてどのように評価されているかお願いしたい。
【幹事長】
30年前に設定された水準で、それから最低賃金ベースでいえば1.7倍に上がっているということですから、非常に着眼点が際立っていると評価しています。
一方、この30年デフレが続き、そして、全体として賃金は横ばいないし低下傾向だったということをもって、ある種スルーされてきたということですから、最低賃金ベースでいえば国民民主党さんの主張される1.7倍ということにも理があるだろうし、全体の賃金傾向からいえばどの辺で設定するのが適切かという議論もあるだろうし、いずれにしても、ちょっとその部分は財源とあわせて冷静に客観的に議論しなければいけない。
しかし、全体として賃金の上昇、手取りの増加、可処分所得の増加、そして、生活の向上。これは私ども国民民主党と大いに価値を共有する部分ですから、しっかり連携を図ってサポートしていきたい。一緒に進めていきたい。そういう思いでおります。
【朝日新聞】
その点でいうと、いわゆる178万円まではなかなか難しくても、どのラインで折り合えるかというのを立憲と国民で1対1で協議を進めていくというご認識なのか。
【幹事長】
おそらく、先ほどのご質問にも関わりますが、国民党さんは自民党さんとも話される可能性があるし、公明党さんや、場合によっては維新さんや、各党とお話しになられる可能性があると受け止めていますので、当方は当方としてしっかり協力できるところはしていくという立場です。
【朝日新聞】
もう一点伺いたい。先週の代表会見では社会保険の「130万円の壁」について言及されていた。きょうの党首会談でも出ているが、この103万円と130万円の壁、両方並行してぶち破っていくように議論を進めていくのか、どちらかを先行して優先して議論をしていくのか。どのように進めていくのかお願いしたい。
【幹事長】
これはおそらくですが、私どもの立場からだけではなく、両方あわせて進めていかないと、これは可処分所得の確保・増大、それから、就業調整という制約からの解放、両面の解決にならないと思うのですね。
ですから、特に「103万円の壁」は、ご存じのように、104万円稼ぐと500円の税負担が発生するという、ご本人の働く働かないという問題と、それによって、場合によっては会社で扶養家族に入れる入れないという、問題が二つある。
「130万円の壁」のほうはもうちょっと崖が大きくて、完全に社会保険の扶養に入らないということになると、自分で社会保険に入って、そして、非常に今重い負担になっている社会保険料を自ら負担していくという意味で、崖としての性格は非常に重いわけです。
だから、これはどちらかだけとか、どちらかを先行というよりは、あわせて同時並行で進めていかないと目標に到達しないという認識でおります。
【産経新聞】
今の「103万円の壁」の質問に関連して伺いたい。本日の立憲民主党と国民民主党の党首会談で、立憲民主党側から協力を申し出た際に、玉木代表のほうから、玉木代表のぶら下がりで、我が党の政策に関してネット上などで反対意見を熱心に発信されている方がいるので、もしご協力いただけるのであれば党内の意思統一も図っていただきたいというような発言があったと紹介があった。先ほど幹事長は全体としてはこの「103万円の壁」の問題については価値を共有する部分があるというふうにおっしゃっていたが、その国民民主党の考え方と共有しているというような考え方は党内の統一された見解なのかということと、玉木代表からの申入れに対してどのように応じていくお考えなのか伺いたい。
【幹事長】
可処分所得を増大させるとか、その意味で生活を向上させるとかに、異論を差し挟む人は党内に存在しないと私は認識しています。
一方、これは旧民主党時代からそうなのですが、やはり所得控除制度はどちらかというと高額収入者に有利なのですね。ですから、できるだけ所得控除から税額控除に移行すべきだし、そして、もっと言えば、税額控除では所得税から引き切れない人もたくさんいらっしゃるわけで、低所得な方は。税額控除からさらに手当・給付に移行すべきだという基本的な考え方を伝統的に持っていますから、その角度からの例えば批判や検証というのは議論としてはあっていいわけです。
ただ、いずれにしても、ネット上でオープンに議論することは私は大いにすればいいと思うし、前向きに建設的にやる分には大いに奨励したいと思いますが、時に、ある種マナーとか節度とか、そういうものも意識しながらやっていただく必要もあるのだろうと。ある意味、広い意味での仲間内であるから余計にですね。そうじゃなくてもそうかもしれません。
いずれにしても、可処分所得の増大に反対する人はいない。控除の技術・制度設計としては、いろいろ議論があっていい。そして、そうした議論をするに当たっては、ある種の節度やマナーを意識しながら前向きに建設的にやっていただきたい。私としてはそう思っています。
【フリーランス】
今の質問に関連して。ちょうど11月3日の産経新聞に「『103万円超で働き損』は誤解」という記事が出て、政策としては効果が薄い、乏しいと。年収が103万円を超えても払う必要がある所得税は僅かだということで、政策自体としてちょっと評価に値するのかと。今おっしゃった富裕層がより恩恵を受けるということからすれば、例えば金融資産課税とセットにするとか、そういう富裕層への課税強化とセットにしないと、若者世代、収入が少ない人への政策のように見えて、実は富裕層に一番恩恵を与える筋悪の政策の可能性があると。この産経新聞の見方についてはどうご覧になっているか。
【幹事長】
可処分所得を増やしていくということは否定していない記事だというふうに、聞かれてなお受け止めています。
ただ、テクニカルには、先ほど申し上げたように所得控除制度というのは相対的には高額所得者に有利で、その指摘は十分踏まえなければいけないですし、ちょっとその、全く効果がないとまでの指摘があるとすれば——
【フリーランス】
いや、効果が薄いという。
【幹事長】
薄い。
【フリーランス】
乏しい。はい。
【幹事長】
これだけ、着眼点がなかなか、なるほどなと思わせる、その最低賃金が当時の600円から今は1000円まで上がってきているという状況の中で、では、その課税標準・課税水準をそのまま捨て置いていいのかというと、必ずしも答えはイエスではないだろうし、ちゃんとそうした批判とか反論を十分意識しながら、検証しながら、しかし、全体としては前に進めるべき事柄ではないかと私は受け止めています。
○特別国会に向けて(2)
【フリーランス】
あと、首班指名の決選投票で白票となることはいかがなものかというふうに指摘なさっているが、まさに国民民主党は決選投票で玉木雄一郎と書くと。白票になって、自公政権延命、石破政権が続くことになると。この点については今回の会談では全く話には出なかったのか。
【幹事長】
こちらとしては丁寧にお願いをしたという状況です。相手のお考えやお立場も尊重しながらですが。
ただ、ここは私も常々公に発言してきた部分ですので、その趣旨を誤解なくと思いますが、立場上、各党に対して、首班指名を野田佳彦にそろえてほしいと、決選投票で。協力してほしいということを呼びかける立場にありますから、誰かを非難したり個別の政党を批判したりということに当たらないように、極めて慎重に発言したいと思っています。
その上で、国会議員に課せられた首班指名権限というのは、様々な法案や予算案に勝るとも劣らず、というより、それに時に勝る極めて重大な権限行使で、そして、1回目、各党の代表の名前をそれぞれが書くというのは当たり前のこと。しかし、2回目は「第1順位者と第2順位者と2人のうち、より、どちらが望ましいですか」、あるいは「より、どちらが嫌ですか」と聞かれて投票する制度なのですね。
ですから、私はよく言うのですが、今回5000万人から6000万人の有権者が投票所に足を運ばれました。そのときに、実際に様々な方の名前を書く、有権者・主権者が書いているわけですが、それは本当に満足して「この人しかいない」と確信して投票した有権者が一体何人おられるのだろうと、いつも想像します。有権者・主権者も、限られた選択肢、被選挙権を行使された方・政党の中から、ある種のいい意味での妥協とか優先順位づけとか選択をして名前を書いて、衆議院・参議院の構成が決まり、そして、その代弁者は代理行使を首班指名権限を行使することによって行うわけですから、白票、あるいは無効票、あるいは他事記載というものは、少ないに越したことはない。少ないのが望ましい。
そして、結果として今回想定され得るのは、最大で実に70人前後が他事記載・無効票になる可能性があるわけですから、そこは一人の国会議員として、この首班指名権限という非常に重いものを預かった立場や責任、これを最後の最後までよく省みて振り返っていただきたいという思いを個人的に持っております。
特定のどなたかとか特定のどこかの党を批判することを十分抑制しつつですが、この重みをよくかみしめていただきたい。で、立場としては各党に野田佳彦と決選投票ではそろえていただきたいと丁寧にお願いする立場です。
【フリーランス】
僕も国民民主党批判を最優先にするというつもりは全然ないが、石破内閣不信任案を4党で出し、しかも国民民主党は自公過半数割れを目指すと言って自公連立入りも否定していたということを踏まえれば、自公過半数割れしたら普通だったら政権交代、野田政権誕生のほうに与するというのが普通の捉え方だと思うが、なぜか玉木雄一郎代表は不信任案を出した石破政権の信任のほうに傾いていると、結果的に。これはおかしいのではないかというのは、やはり政治不信を招かないという意味でも指摘しておかないといけないのではないかと思うが、いかがか。
【幹事長】
おそらく、今回たくさんの方が国民民主党さんに投票されたわけでして、「それでいい」と思っておられる有権者も、これは想像ですが、いらっしゃるでしょうし、「それは投票した趣旨と違ったな」と思っておられる有権者もひょっとしたらいらっしゃるかもしれないし、受け止めは様々かと思います。
それから、そういう意図がないと信じたいと思っていますが、結果として石破政権の存命・存続をアシストすることになる可能性もあるわけで、ただいま私が申し上げた筋論としての首班指名権の重さとあわせて、結果として石破政権の存命、自公政権の存続をアシストすることになりかねないことについても、あわせて実際に権限を行使される直前までよくよくかみしめていただきたいという思いがあります。
それから、もう一つだけつけ加えますが、冒頭野田代表が常任幹事会で発言されたように、今般、自公過半数割れに追い込んだ一方で、残念ながら比較第1党というもう一つの目標には私どもも到達し得なかった。残念ながら。このことも事態を複雑にしている要因の一つだというふうに自省しつつ受け止めているところです。
【フリーランス】
70票が白票になる可能性があるということだが、もう片方の維新は、野田代表の働きかけを受け、前日のプライムオンライン、民放のテレビ番組では、馬場と書くと、決選投票でも野田さんの名前を書かないと言っていたのが、翌日野田さんと会った後は、大義とか政治改革の道筋がつけば野田さんと書く可能性があるというふうに考えを変えたということだが、その維新との協議はどうなっているか。馬場代表にも聞いたら、政治改革の道筋、野田さんを勉強会に呼んで政治改革について内容を詰めてもあるから、ただ、立憲民主党はちょっと意思決定が遅いので本当に間に合うのかという指摘も馬場さんはしていたが、維新との協議はまとまる可能性があるのか。
【幹事長】
まさにあの党首会談をきっかけに馬場代表の発信のトーンが変わっていくわけですね。それこそが、今回、野田代表は白昼堂々各党と党首会談をやりたいんだと、話合いをしたいんだということを標榜し、そして、党首会談が実現しているわけですが、まさにああいう形で他党の党首の発信の変化、トーンが変わっていくということ自体がこの一つの党首会談の成果だというふうにも受け止めています。
その後も、馬場代表のそのトーンが変わられたご発言を前提に、実務的に様々水面下で調整を行っていることは事実でございまして、現状、それ以上申し上げられる状況にはありません。
【フリーランス】
それなのに、きょうの玉木代表の会見では、プライムオンラインの馬場さんの発言だけを捉え、維新は野田さんと書かないというふうに、明らかに政権交代にマイナスの発言をしている。それを維新も加わらないから国民民主党が白票でも結果は変わらないでしょうという、こういう事実誤認に基づく、うそ八百とも言える主張をしている。これはちょっと問題ではないかと思うが、いかがか。
【幹事長】
特定の公党やその党首を誹謗中傷することになりかねない発言については、乗らないように、乗せられないように、よく気をつけたいと思っていますが、とにかく私が申し上げたいのは、先ほどから繰り返しているとおり、国会議員にとって首班指名権限というのは極めて重い、国民からの預かり物だということ。そして、意図があるかないかは別として、結果的にこの石破政権や自公政権の延命・存命をアシストしかねない情勢を是とするのか否とするのか。あらゆることを総合判断いただいて、この重い権限・責任を国民に成り代わって行使していただきたい。その筋論にとどめたいと思います。
【NHK】
首班指名の関連だが、先ほど国民民主党の玉木代表はぶら下がりで、きょうは立憲民主党と国民民主党の党首会談の中では立憲側からは具体的な話はなかったというような発言をされている。そこの事実関係、今回の党首会談の中でそういった首班指名のお願いをされたのか。
【幹事長】
玉木さんが、公にそう言った。なかったと言った、公に。
【NHK】
そうですね。玉木代表は、きょうは首班指名について立憲側から話はあったかという記者からの質問に対して、具体的な話はなかったというふうに答えています。
【幹事長】
首班指名について意見交換がなされたことは事実です。ただし、その受け止めが、玉木さんの側がどのように受け止められたかについては、これは玉木さんなりの受け止めがあるでしょうから、それを前提に論評することはちょっと控えたいと思います。
【司会(幹事長特別補佐)】
そのほか、いかがでございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは本日の幹事長記者会見はこの辺りで終了させていただきたいと思います。皆様ありがとうございました。
(以上)