立憲民主党は11月11日、特別国会開会にあたり国会内で両院議員総会を開催。衆院選挙で当選した148人と参院岩手選挙区補欠選挙で当選した木戸口英司参院議員とあわせて衆参国会議員が一堂に会しました。
あいさつに立った野田佳彦代表は冒頭、前職・元職・新人の各衆院議員それぞれと木戸口英司参院議員の奮闘、参院議員の力強い後押しに心からの敬意と感謝の意を述べました。その上で、「しっかりと衆院選挙の総括をして、来夏の参院選挙の勝利に向けて準備に入っていきたい。自公の過半数割れに追い込んだことで、国会の風景が大きく変わる。今回の特別国会は国会人事中心だが、来る臨時国会ではしっかりと準備をして新しい国会の姿を皆さんとともに創造していきたい」と表明。直前に開かれた自民党との党首会談で自民党の石破さんから「政治の信頼を取り戻すため、年内にも政治資金規正法の問題に決着をつけたい」という趣旨の話があったことに触れ、自身からは「通常国会のことを反省してもらいたい。政治改革に関することは比較第1党と第2党、与党と野党第1党が向き合って合意点を探すのが鉄則だ。与党だけで、あるいは一部の野党を巻き込んで決めるようなやり方は絶対だめだと」強く主張したとして、「党の考え方を整理した上で他の野党の協力も得て政治改革特別委員会に共同で提案していきたい」と述べました。
政治改革特別委員会や予算委員会などを含め、「事前協議で物事が決まるのではなく、物事が国会審議の表の舞台で、熟議を通じて一致点を見出す国会審議の活性化を促していきたい」と強調。ドイツでは、野党第2党所属議員が予算委員長となり、政府案に対して与野党共同で修正をすることを慣行にしていることを例に挙げ、「そうした委員会運営をあらゆる委員会で実現する」と述べました。
総会では、小川淳也幹事長、水岡俊一参院議員総会長、大串博志、辻元清美両代表代行がそれぞれあいさつ。小川幹事長は「これから起こる国会での変化を、国民から見て良い変化だと思ってもらえるように一丸になって行動していこう」、水岡参院議員総会長は「今こそ一致団結して国民の求める政治をしていきたい。何かが変わると思っている、何かを変えてほしいと思っている国民の声に応えて頑張ろう」と呼びかけました。大串代表代行は、参院選挙に向けた公募の強化期間をスタート、今週にも参院選挙総合選挙対策本部を立ち上げると紹介。辻元代表代行は、ジェンダー平等推進本部長の立場からも今回歴代最高となった衆院女性議員73人のうち立憲民主党の議員が30人であること、比率的には選挙前の15.3%から20.3%と上がり衆参両院では25%になったと報告し、「来夏の参院選挙で30%を突破しよう」と呼びかけました。