立憲民主党青年局は11月25日、豪雨により甚大な被害を受けた能登半島の輪島市町野町において、災害復興ボランティアに参加しました。能登半島豪雨災害の復興に向けてボランティアの受け入れを行っている輪島市東部(町野・南志見)地区のボランティアセンター「まちなじボラセン」の活動に参加しました。参加議員は、青年局長を務める伊藤俊輔衆院議員を筆頭に、中谷一馬、山岸一生、山田勝彦、馬場雄基、橋本慧悟各衆院議員および奥村政佳参院議員で、石川3区の近藤和也衆院議員の長女・近藤弥子さんも駆けつけました。

 はじめに、「まちなじボラセン」を取りまとめている「町野復興プロジェクト実行委員会」の山下祐介実行委員長と意見交換を行いました。

 まず、山下さんが「町野復興プロジェクト実行委員会」の活動を紹介。同実行委員会は、能登半島地震後の2月に立ち上がった地元有志の団体で、少子高齢化と人口流出に拍車がかかる中、自分たちがワクワクできる町づくりをけん引しようと設立されました。みんなで笑える日を取り戻す花見大会「さくらフェス」、地元の能登牛で炊き出しを行う「肉フェス」、そして海岸が隆起して砂浜が広がったことを活かしたビーチバレー大会&マルシェなど、地元を元気にするイベントを次々と開催しました。やっと活動が波に乗ってきたところで、9月の大豪雨が襲来。「おはよう」の代わりに「心が折れたね」とあいさつし合う状況から抜け出すために、豪雨前の状態に町を戻すべく、石川県およびNPO法人カタリバの支援のもと、ボランティアの受け入れを始めました。9月28日からこれまでに約2500名が活動に参加してくださっています。

「町野復興プロジェクト実行委員会」の山下祐介実行委員長

 質疑応答では、今後の課題について、(1)公共と公共、公共と民間との連携(2)冬の大雪による孤立や停電への備え(3)防災庁と現場のハブとの連携システムづくりなどに関して、山下さんと議員とで活発に意見交換し、その後、ボランティア活動の現場へ向かいました。

山肌には、災害で倒れた木々が横たわる

 この日は、民家の前の道路に車が入れるように、泥かき作業を行いました。

 活動させてもらった民家の家主さんが途中で顔を見せてくれ、豪雨前の様子を話してくれました。また、泥かきして車が通れるようになった道を見て、「少し前へ進んだ気がする」と笑顔を見せてくださり、参加議員一同、お役に立てたことに安堵の思いが少し広がりました。

【参加議員等のコメント】
〇伊藤俊輔衆院議員・青年局長
 大きなインフラも大事だが、こうした民家の庭先の泥出しも作業も、住んでおられる方一人ひとりの希望につながるので、並行して行うことが非常に重要だと思った。
〇中谷一馬衆院議員
 これから雪も降る。それまでに多くのボランティアの方に駆けつけていただき、一緒に被災地の復興支援を行っていくことが重要。また、被災地の復興支援に対する予算や施策について、今後も衆参両院でしっかりやっていきたい。
〇山岸一生衆院議員
 僕らはチームで来て、しかも短い時間だから頑張れたが、終わりが見えないことが被災者の皆さんにとってどれだけ辛いことか。被災者の方が孤立をしないように支え合うとともに、国会でももっと頑張らなくてはと思った。
〇山田勝彦衆院議員
 半島が抱える地理的な問題や、少子高齢化が進む中で災害に強い地域づくりをするためにいろいろな課題があるとますます感じた。地元長崎で島原半島を担当しているので、半島防災についてさらに学び、頑張っていきたい。
〇馬場雄基衆院議員
 泥は重い。被災者本人たちだけで泥かきをやったら大変。少しでも前に進むように頑張りたい。
〇奥村政佳参院議員
 日本は災害が多い国。毎回同じ議論がされるが、一歩でも前に進めて、災害が来たときにどういう体制を組めるか、どういう組織を運営するべきか、しっかりと考えておかなければならない。
〇橋本慧悟衆院議員
 TVでしか見ていなかった光景だったが、現場に来てみると、道路にこのような段差があるとどう困るのか、よりリアルにわかる。ボランティアで行ける方は、ぜひ現場に行ってください。
〇近藤弥子さん(石川県中能登町在住)
 地元の様子を知ってもらえるだけでも、気持ち的にも嬉しい。まだ来ていない人は、ぜひ来てください。

輪島市立東陽中学校体育館に開設されている「まちなじボラセン」
福岡県須恵町から来た「みんな元気になるトイレ」